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TOPPO(ダックスフンド)から見た周りの出来事いろいろ。

海外の都市の紹介、 その62の2 『ライン下り (Dusseldorf-Linz)』

2009年08月13日 | 海外の都市の紹介
小雨が降り続けていましたが、厚い雲の割れ目から陽が差込み始めました。



ライン河は、2000km以上を流れるドナウ河に次いでヨーロッパ第2の大河です。
水量も西ドイツのボンあたりで毎秒2000トン(年間平均)で、多摩川中流の毎秒約5トンに比べ水量の多さは圧倒的です。
しかもアルプスの氷河を源として、極めて安定しているので、豊富な水量を利用して大型の貨物船が行き来することが出来ます。
ライン河は年間5万隻の船が行き交う物流・交通の大動脈としてもヨーロッパを支えて来ました。



時折、オランダの国旗をかかげた船もたくさん見かけました。
ドナウ河はマイン川経由で運河でつながっており、アムステルダムから山を越えて黒海に抜けることもできます。
船長の取り計らいで、操舵室で記念撮影です。



スイスアルプスの山中から、リ ヒテンシュタイン・オーストリア・スイス国境のボーデン湖を経て、フランス・ドイツの国境を流れ、ドイツから、最後はオランダのロッテルダムで北海に入ります。



日本の河川と比較すると、勾配差がゆるやかで、バーゼルとマインツの300キロの間で、標高差は僅か170mで、さらに下流の海までの距離は370kmあるのに、46mの標高差しかありません。



ライン河の氾濫や洪水はかなり頻繁に起こっています。



小雨は降っていて霧がかかっていますが、それはそれで趣がある景色が続きます。
こういう自然の景色と建物のバランスが素晴らしく、この風景は日本では見られないでしょう。



写真は撮り損ねましたが、ドイツのライン河沿いに広がるラインガウ地方は、世界的にも高く評価されるワインの名産地です。
なかでもリースリングという品種を使った白ワインが有名で、美味しかったです。
このあたりで造られているブドウのほとんどが同種で、リースリングは世界各地で造られていますが、『リースリングといえばドイツワイン』というくらい、その名は定着しています。



この辺りはコブレンツとボンの間くらいなのでしょう。



この後はオーストリアのリンツではなく、ドイツにもある小さな都市リンツに停泊して旧市街を訪問します。



続く...................................................................。