TOPPO WORLD

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トッポパパのメランコリー、 その18 『リハビリ開始.........手術後記』

2009年08月08日 | トッポパパの後縦靱帯骨化症(OPLL)闘病記
退院後は、若干の疲れも残っていたので、2-3日、自宅で寝たり起きたりの日々を過ごしていました。
その間も、できるだけ身体を動かすように心がけていましたが、全身運動(大袈裟ですが)には歩くことが一番だと、トッポを連れて近所の公園へ出かけました。

久しぶりの散歩に、嬉しそうなトッポです。



ワンコは言葉を話すことが出来ませんが、雰囲気で状況の把握をすることが出来るのでしょう。
帰宅直後、狂喜乱舞してトッポパパの顔を嘗め回していました。
その後ベッドで横になると、トッポがすかさず上ってきました。
この後が大変で、あたかもトッポパパを自分が守るとでも言わんばかりに、家族や友人が近寄ってくると、吠え立てて近づくなと威嚇し始めました。
まるで、親が子供を守るのに必死の抵抗をしているようで、きっとトッポはトッポなりに何かを感じ取っていたようです。
今日テレビで、昔の『忠犬ハチ公』の映画を放映していました。
トッポも忠犬なのかもと思う、犬バカなトッポパパです。



毎日リハビリをしながら、この病気と手術を振り返ってみました。

まず、この後縦靱帯骨化症という病気は、何故、難病と呼ばれる『特定疾患』に指定されているのだろうか?

後縦靱帯骨化症は進行性の病気で、原因はまだ特定できていない。
原因不明の難病であり症状はゆっくり進むが、頚椎の狭窄が進むと追突されたり転倒した拍子に寝たきり状態になることがある。
『爆弾』を抱えていることになり、手術以外に抜本的に症状の進行を遅らせたり改善したりできる可能性は少ない。
多くの患者は、この病気に罹ると驚き、絶望、不安になり、周囲の人の理解が必要である。

どのタイミングで手術をすべきなのか?
薬物や温熱療法、牽引療法などの保存療法もありますが、一般的治療方法では完治しないので、症状の進行により手術が勧められる。
判断が難しいのは、悪化してから手術しても良くなる確率は当然低下し、大きな衝撃を受けてからでは良くなる期待は持てない。
つまり、手術を避けて麻痺が起こってからでは、回復の可能性が低くなる。
さらに、トッポパパの頚椎の狭窄率は50%ぐらいでしたが、70%を超えると手術不可能となり車いす生活となる確率が高い。

ドクターは必ず、手術の選択は患者さんの決断だといわれます。 何故か?
進行性疾患のため如何に努力しても100パーセント成功(完治)は望めないことと、脊椎の手術は、極めて優れた技術と知識そして十分な経験を持つドクターがリスクを承知で決意され、患者本人の同意が必要になります。
トッポパパも軽快になる50%、変わらない20%、悪くなる30%のリスクを覚悟しての手術でした。
手術のリスクとして、感染症、血栓、髄液漏、髄膜炎等の合併症もある。
神経への圧迫期間が長いと、圧迫により損傷された神経が元に戻らない、また手術後、神経や筋肉がが損傷され症状が悪化する可能性も他の手術より高いリスクがある。
手術直前に知らされたことですが、最も多い合併症は上肢挙上困難(C5麻痺、頻度約5-10%)になる。

手術の方法は?
これは症状によって、前方からと後方からの手術に分かれる。
骨化巣が多頚椎に及ぶと、後方からの手術が選択される。
前方からの手術のほうが、根治に近い手術のようですが、術後の安静期間が長くなり、入院やカラーの長期の装填が必要になる。
後方からだと、術後の回復は早く、職場復帰も早期に出来る。
どちらも首や肩の柔軟性を取り戻すためには、相当期間のリハビリが必要である。

以上が素人のトッポパパが纏めた感想です。
もちろん、あくまでも色々聞いたり、ネットで調べた素人の推定に過ぎませんが、参考になればと思います。

トッポパパの場合、左手指の痺れは少し残っているものの、他の症状は術後改善されたようです。
もちろん、これから何らかの症状が出てくる可能性は皆無ではありませんが、こればかりは様子を見るしかないのでしょう。
手術する事により病状の進行が止まるか遅くなり(希望ですけど)、その不安から開放された事が成功であると思っています。

この病気でお悩みの人たちには、何が一番いいのかという助言は出来ませんが、手術をするのであれば、早いほうがよいと思います。
特に大病院は、手術まで長期間待たなければならないことが考えられますので、重症になってからだと手術待ちの期間が苦痛だと思います。



トッポと一緒に散歩も出来るようになり、リハビリを頑張っています。
まずは自分の頭を自分の首で、1日中支えていても苦痛を感じないように、首周辺の筋力アップと柔軟性の確保です。
本当の勝負はこれからなのでしょう!