過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

江戸から現在に繋がる食 4. ひんやり!紅白白玉

2020-08-29 20:00:00 | 日いづる国の伝統食


■ひんやり白玉
歌川国芳の「名酒揃 志ら玉」に習った、紅白の白玉。可愛いくて、素朴な……金魚を想像する、色の組み立て(ニッコリ)。



紙ナフキンを巻かれた、ロング・スプーンが昭和! これは、パフェ用のスプーンな気がします(笑)。

この白玉は、江戸時代の料理本に習って、さらし粉を使っているので、茹でて、お餅のような食感を感じさせます。今の白玉よりも、もっちりしていて。
冷蔵庫のない夏に、冷やして健やかなもっちりは、砂糖水の中で、どんなに贅沢だったことでしょう!(ニッコリ)

この紅白は、白のベースを半分けして、食紅で染めた赤を、あわせて丸めて、作る紅白。
他に、くちなしで、黄色に染めたものもあったと、記録にあって。
浮世絵の一部、錦絵にみる彩り豊かな、江戸の食は、本当にリアルな彩りであったと解る、水物の楽しみでした。

浮世絵展をみてから、余韻に食すのもよし。楽しいコラボ食でした。
■Cafe THE SUN、森タワー52F


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江戸から現在に繋がる食 3. 殺菌するかのような なます

2020-08-29 12:24:00 | 日いづる国の伝統食


■鰹の鱠 御膳
○鰹の鱠 (かつおの なます)
○玄米ご飯
○切り干し大根
○ミニそば、いわゆる、お江戸のタヌキ(揚玉のっけ)
○香の物

メニューの紹介には「酢で軽く〆た鰹に、葱、青紫蘇、生姜、茗荷をたっぷり載せた、鰹の鱠。」とありました。

現在の鰹の鱠は、たたきにした鰹のさくを切り分けて、三倍酢をかけ回して供します。おろしを合わせて、三倍酢を掛ければ、みぞれなます、と呼ぶ、風流さです(ニッコリ)。
たたきにするとは、藁火で表面を炙り、旨味を閉じ込めて、なかは生に保つこと。

こちらのお皿のは?
鰹のぶつで、生に見えます。縁が白いのは、火入れしてないなら、何故?(笑)

食べてみましょう……端っこを、チョビ。
うわっ、ぶつ切りの端っこは酸っぱ!
うわぁ、酢〆だ、これ!
それも、軽くじゃない!(笑)
鰹のぶつの縁が、白変しているのは、火入れじゃなくて、酢で〆たから、でした。驚きの調理法(笑)。

三倍酢の円やかな酸味ではなく、きっぱりとした、潔い酢の味が鰹を取り巻く。経験のない味です。その廻りに香味野菜が香りを重ねて。
うん、驚きの後にくるのは、感動でした。
ひたすらに、ご飯を欲する味だから。食べて玄米ご飯の甘さを、嬉しく思う鰹だから(ニッコリ)。
葦原の瑞穂の国の食、豊かな江戸の町民食と思いました。
やるな!コラボ食! 江戸の食のバリエーションに胸踊りました。


こんな御膳が、四通り、準備されていますが、二人では二種が精一杯。ですが、単品で、主菜だけを注文できると聞いて、おまけに、試しました。(もう一種は、鰻の串焼きでしたので、置きました。)



■ひじきと鶏肉の捏ね煮

鶏肉、豆腐、ひじきの柔らかい捏ね(つくね)を、甘辛いタレで、さっと煮付けて、大根おろしを添えた品。
これは、そのまま、現代の定食に、有り得る組み立て、味でした。(ニッコリ)

よく笑って、楽しんで。もひとつ、甘味も、いってみましょ。


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