小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

クリ、順調

2012-05-16 | 犬&猫との暮らし

 昨日、病院にクリを預けたあと、13年間のクリとの来し方を振り返っていたら、ものすごく哀しくなって、涙が溢れてきたのでした。

 てんかんの発作で階段に下に落下してしまったこと、濁流の千曲川に飛び込んで私を絶叫させたこと、クリがまだ幼犬の頃に3頭を連れて四国に行ったこと、てんかんの発作に見舞われながらも練習を重ね、訓練競技会に一緒に出場したこと、そこでブナよりいい成績で入賞したこと……、そのときそのときのクリの眼差しを思い出して、泣いた、泣いた。

 が、しかし「まだクリは死んでしまったわけじゃないよ」と天の声。そうでした、泣いている場合じゃありませんでした。

 と、気を取り直して先生からの電話を待っていたのです。

  
 迫力ある頬の傷口。左前肢のイボもすっかり取り去られていた

 腫瘍は顔面神経に障ることなく、広範に切除できたらしく、先生はホルマリン漬けになっている直径2cmくらいの肉片を見せてくれた。それを病理検査に回し、どんな腫瘍なのか、これから正確に検査されるという。

 見事に肥大した、切り取ったイボも見せてくれた。根っこはほんの5mm程度なのに、よくここまで大きくなったものだ。「持って帰りますか」と聞かれたけれど、置いてきた。

 目も先生が心配していたほど「アッカンベ~状態」にはならずに済んだ。右頬の筋肉を切ったので、上唇が多少だらんとしていると言われたけれど、別に気になるほどでもない。いいのです、見てくれは。
 連れている飼い主の見てくれだって大したことないのに、むしろこっちのほうがたるみやシワが問題です。

 先生は「帰宅後、もうぐったりして眠ってしまうでしょう」と言った。「多分、何も食べられないでしょうし、明日も水を飲まないようなら点滴を考えたほうがいいかもしれません」と。

 ところがどっこい、試しにスプーン1杯のレトルトフードを鼻先に持って行くと、スプーンごと食べてしまうような勢いで、むさぼるように食べたのであった。その様子から食欲はあると思い、一気に食べさせて吐いても困るので、夜10時過ぎにまた少し柔らかい高齢犬用のフードを与えると、ガっついて食べた。

 エリザベスカラーをあちこちに引っ掛けながらも、自分でトイレに行き、オシッコもし、多少軟便だったけどウンチもし、ちゃんとそれを知らせに来たし、夜中に私の布団に入ってこようとしたり、いつも通りのクリに戻っていた。この様子からして、恐らく夜中に容態が急変することはないだろうと、根拠はないけれど、そう確信したのだった。

 今朝もいつもどおり朝5時過ぎに私を起こしに来て、エサを催促。よし、よし、順調、順調。
 食事のときはカラーを外してやる。散歩と食事が生き甲斐なのに、その生き甲斐のひとつを鬱陶しい状態でこなさなくてはならないのは可哀想だもの。傷が痛々しいというより、カラーがあちこちに引っ掛かるのが、見ているほうもストレスなのです。


 剥き出しのほっぺたなので、どこかにぶつけやすい。ブナとぶつかったり、ボッチが猫パンチをするのが心配なので、しばらくはカラーが必要だろうけど、頃合いを見ながら早く外してあげようと思う。

        
        フランシスコ・ザビエルの写真やエリマキトカゲを
        思い出
させるエリザベスカラー姿のクリ

コメント (2)
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