小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

トリプルパンチ

2009-05-25 | 犬&猫との暮らし
 先週の金曜日の夜、左下の奥歯の歯茎が腫れて痛み出しました。その奥歯はかつて虫歯の治療をし、金属がかぶせてあります。触るとそれがグラグラ動く。
 
「かぶせ物をしているのだから、もう虫歯にはならないはずなのに」と思っていたけど、今、通っている歯医者さんの話では、保険料範囲内の虫歯治療はエラー(再発すること)が多いということです。ってことは、かぶせ物の下の歯が虫歯になるってこと? 

 そうなんです。虫歯治療が完全じゃないまま、かぶせ物をしても、かぶせ物をした歯が知らぬ間に虫歯菌に侵されることがあるのです。現に、この私の今の状態がそうだったのです。

 本来、違う歯の治療で予約していたのに、かぶせ物はグラついているし、歯茎は腫れてるしで、先生が「こっちの治療が先決です」と小さく叫びながら、すまなそうに「腫れがあるので、痛くても麻酔はかけられないです」とつぶやく。おお、神様。ものすごく痛かったら、どうしよう!

 「かぶせ物を取って中を見ないことには何ともいえませんが、多分、抜かずに済むと思うし、奥歯なので抜かずに済ませたい」と最初は言ってくれていたのに、いざかぶせ物を取って見ると、ものすごい虫歯になっていて、顕微鏡で撮影した歯を見せてもらったら神経根までやられちゃってる。

 「ホープレスですか」と聞く私に、先生はまたまた激しくすまなそうに「ホープレスです」と言う。以前通っていた歯医者さんの治療が半端だったみたいです。結局、来週、奥歯を抜くことになっちゃった。

 歯といえば、クリも歯が悪く(歯肉炎?)、ここへきて年中、口内出血が見られます。血液検査の結果「やや貧血気味だ」と先生に指摘されました。犬種によって血中内の赤血球の割合は違うらしいのですが、ラブだとだいたい40~50%。クリは38%しかなかったのです。
 なぜかミニチュアダックスは60%くらいあるらしく、先生は「血の気の多い犬」などと冗談っぽく言ってました。

 で、ひどい貧血ではないけれど、思い当たる節がなければ、消化器系の出血も考え得る。その場合、ならウンチの色が変わるので注意するようにと言われたのだけど、私は口内出血のせいではないかと思い、その旨、伝えました。
 クリが成長不良だったり、歯がヤニっ歯みたく茶色くて、歯茎の状態も悪いのは、ペットショップにいたときの栄養不足が原因だと思っています。

 かぶせ物を取られ、薬を詰めただけの奥歯は噴火口のようにぽっかり開いたまま。こんな状態では思い切り食事もできやしない。
 トチの疑わしい疾患、クリの貧血気味の数値、私の抜歯決定…、ダブルパンチどころかトリプルパンチだわ。
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トチ、副腎皮質機能亢進症か?

2009-05-25 | 犬&猫との暮らし

 今朝は雨が上がってから散歩に連れ出し、その帰りに獣医さんに寄り、先週採血した検査結果を聞きに行きました。
 気になっていたトチの多飲多尿について、何らかの値が示されたのかどうか、糖尿病じゃないといいなと思いながら診察室へ。

 結果、ALPが基準値よりひと桁上の数値。基準値が100~325なのにトチは2922だと! どういうこと! ALPの説明をしていると長くなるので省略。
 この異常な数値と多飲多尿であることから、最も疑わしいのが副腎皮質機能亢進症、クッシング症候群と呼ばれるものだそうです。一応どういう病気であるか、診断方法や治療方法も聞きましたが、代替療法のゼミで勉強した内分泌系に関する少しの知識から推察するに、かなり厄介な病気といえそうです。

 帰ってからいろいろ調べると、まったく楽観視できない疾患なのでありました。副腎皮質機能亢進症とは
「副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されるため、脱毛や肝臓の腫大などの症状を引き起こす病気です」
「この疾患は獣医師にとっても飼い主にとっても厄介な病気です」
「病気に気づいた時にはだいぶ病状が進行していることもあります。さらにその状態が続くと、感染症にかかりやすくなる、糖尿病、高血圧症、心不全、行動の変化や発作などの神経症状などを起こす場合もあり、命の危険を伴います」
 などなど、腰が引けてしまうような解説ばかり。

 トチは、副腎皮質ホルモン薬を長期間に投与などしたことがないので、医原性とは考えにくい。なので自然発生的な原因ということになる。
 となると何が原因かといえば、「副腎皮質ホルモンを出しなさいと命令する“副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)”が分泌される脳下垂体や、副腎自体に腫瘍があると、副腎の機能をコントロールできなくなり、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌が多くなる」、つまり脳下垂体や副腎に腫瘍ができたことが原因ということ?

 折れそうな気持ちに追い打ちをかけるように、
「もし腫瘍があった場合は、手術による摘出が最善の方法ですが、現段階では犬や猫に対する脳下
垂体の手術は行われていないので、放射線療法以外に原因をなくす療法がなく、積極的な治療を望むことが難しい状態にあります。
 なお、副腎の腫瘍の場合は良性の場合は摘出により治療の効果も望めますが
、悪性の場合は腹腔内やその他に転移するので手術自体が不可能なことも多く一般に予後は悪いようです」
 なんて、書いてあるじゃないですか!

 泣きそうになってしまった。
 先生がおっしゃるに治療薬もかなり高額で、副作用のない薬だと26キロのハスキーの場合、1カ月10万円もかかっているという。私はひと言「そ、それは無理です。そんなに稼げません」と叫んでしまいました。

「この病気を管理することは、飼い主さんはもとより獣医師にとっても大変な努力が必要となります。
 
クッシング症候群になってしまったペットは徐々に重篤な病的変化が現れてくるので、飼い主さんは獣医師と常に連絡を取り合って管理していかなければなりません。
 うまく病気をコントロールすることが
できれば、その後数年間生存させることが可能なときもあるのです」

「予防の方法はありません。手遅れになる前に早めに診断して治療するしかありません」って、なんと殺生な…。

 くぅ~、言葉なし。
 けれど、まだそうと決まったわけじゃない。可能性は大でも、とりあえず検査をしてみなくては。ただそれとてかなりややこしい。

 朝9時頃採血してすぐに副腎皮質刺激ホルモンを注射し、2時間後にまた採血。副腎皮質刺激ホルモンの注射前と後のコルチゾールの値で診断するらしいのですが、これだけではなく、次は別の薬を注射してまた検査というように、何度かの採血と検査が必要だそうです。
 なので、朝の採血後一度家に連れて帰るより、一日預けてしまったほうがトチも楽だろうと思う。ただし、先生に午後手術が入っていたら、採血と検査の時間がずれてしまうことになりかねないので、検査日は相談して決めなくては…。

 万が一、副腎皮質機能亢進症という診断が下されても、泣きごとを言わず「数年間生存させる」可能性に賭け、うまく病気をコントロールしてあげたいと思います。くぅ~。

コメント (3)
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