今朝は雨が上がってから散歩に連れ出し、その帰りに獣医さんに寄り、先週採血した検査結果を聞きに行きました。
気になっていたトチの多飲多尿について、何らかの値が示されたのかどうか、糖尿病じゃないといいなと思いながら診察室へ。
結果、ALPが基準値よりひと桁上の数値。基準値が100~325なのにトチは2922だと! どういうこと! ALPの説明をしていると長くなるので省略。
この異常な数値と多飲多尿であることから、最も疑わしいのが副腎皮質機能亢進症、クッシング症候群と呼ばれるものだそうです。一応どういう病気であるか、診断方法や治療方法も聞きましたが、代替療法のゼミで勉強した内分泌系に関する少しの知識から推察するに、かなり厄介な病気といえそうです。
帰ってからいろいろ調べると、まったく楽観視できない疾患なのでありました。副腎皮質機能亢進症とは
「副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されるため、脱毛や肝臓の腫大などの症状を引き起こす病気です」
「この疾患は獣医師にとっても飼い主にとっても厄介な病気です」
「病気に気づいた時にはだいぶ病状が進行していることもあります。さらにその状態が続くと、感染症にかかりやすくなる、糖尿病、高血圧症、心不全、行動の変化や発作などの神経症状などを起こす場合もあり、命の危険を伴います」
などなど、腰が引けてしまうような解説ばかり。
トチは、副腎皮質ホルモン薬を長期間に投与などしたことがないので、医原性とは考えにくい。なので自然発生的な原因ということになる。
となると何が原因かといえば、「副腎皮質ホルモンを出しなさいと命令する“副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)”が分泌される脳下垂体や、副腎自体に腫瘍があると、副腎の機能をコントロールできなくなり、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌が多くなる」、つまり脳下垂体や副腎に腫瘍ができたことが原因ということ?
折れそうな気持ちに追い打ちをかけるように、
「もし腫瘍があった場合は、手術による摘出が最善の方法ですが、現段階では犬や猫に対する脳下垂体の手術は行われていないので、放射線療法以外に原因をなくす療法がなく、積極的な治療を望むことが難しい状態にあります。
なお、副腎の腫瘍の場合は良性の場合は摘出により治療の効果も望めますが、悪性の場合は腹腔内やその他に転移するので手術自体が不可能なことも多く一般に予後は悪いようです」
なんて、書いてあるじゃないですか!
泣きそうになってしまった。
先生がおっしゃるに治療薬もかなり高額で、副作用のない薬だと26キロのハスキーの場合、1カ月10万円もかかっているという。私はひと言「そ、それは無理です。そんなに稼げません」と叫んでしまいました。
「この病気を管理することは、飼い主さんはもとより獣医師にとっても大変な努力が必要となります。
クッシング症候群になってしまったペットは徐々に重篤な病的変化が現れてくるので、飼い主さんは獣医師と常に連絡を取り合って管理していかなければなりません。
うまく病気をコントロールすることができれば、その後数年間生存させることが可能なときもあるのです」
「予防の方法はありません。手遅れになる前に早めに診断して治療するしかありません」って、なんと殺生な…。
くぅ~、言葉なし。
けれど、まだそうと決まったわけじゃない。可能性は大でも、とりあえず検査をしてみなくては。ただそれとてかなりややこしい。
朝9時頃採血してすぐに副腎皮質刺激ホルモンを注射し、2時間後にまた採血。副腎皮質刺激ホルモンの注射前と後のコルチゾールの値で診断するらしいのですが、これだけではなく、次は別の薬を注射してまた検査というように、何度かの採血と検査が必要だそうです。
なので、朝の採血後一度家に連れて帰るより、一日預けてしまったほうがトチも楽だろうと思う。ただし、先生に午後手術が入っていたら、採血と検査の時間がずれてしまうことになりかねないので、検査日は相談して決めなくては…。
万が一、副腎皮質機能亢進症という診断が下されても、泣きごとを言わず「数年間生存させる」可能性に賭け、うまく病気をコントロールしてあげたいと思います。くぅ~。
トチは普通に暮らしているのですよね。
余生をのんびり過ごしてほしいものです。
トチに会いにいけないのが残念。
しんどそうだとか、苦しそうだといった様子は
これっぽっちもありません。
もし副腎皮質機能亢進症だと、おなかが腫れるとか、左右対称に毛が抜けるとか、
他覚症状も現れるようなのだけど、
今のところそういった症状は見られません。
副腎皮質機能亢進症じゃないといいのだけど。