小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

20歳のぴーちゃんに再会

2008-10-17 | 犬&猫との暮らし
 茗荷谷にあるクライアントに出向くたびに、辺りをキョロキョロしてしまいます。ときどき見かけていた高齢犬のぴーちゃん。自力ではしっかり歩けない状態のぴーちゃんを、飼い主さんがちゃんと補助しながら、散歩をさせているその姿にいつも胸打たれ、5月に思い切って声をかけたところ、名前が「ぴーちゃん」ということ、飼い主さんが日常的にマッサージをしてあげていること、2時間置きくらいに食事をさせてあげていることなどなど、飼い主さんの手篤いケアの様子が分かり、ますます感動したのでした。

 この夏は例年以上に暑さが厳しい日が続き、茗荷谷に行く用があっても、ぴーちゃんを見かけることがなかったので、「ああ、ぴーちゃんはもう天国に行っちゃったのかも…」などと勝手に沈んでいたところ、なんと昨日、偶然に会うことができたのです。

 普段はそんな時間(午前11時前)に散歩に出る習慣はないそうなのですが、寝たきりのぴーちゃんが食事をしたにもかかわらず、また要求して騒いだので(というか、寝ながら暴れてしまったらしい)、日光浴かたがた気分転換にぴーちゃんを外に連れ出したそうです。

 5月に会ったときはまだ自力で立っていることができたと記憶していますが、今はもう立っていることもままならず、介助があっても歩けなくなっていました。でも、超高齢犬らしからぬ肉付きのよさで、まったく痩せ細っていないのです。心地よい秋風がそよいでいましたが、飼い主さんのTシャツには汗がにじんでいて、「よく食べるし、最近太ったんですよ」と言い、ぴーちゃんに「よかったね、また会えて。ありがとうねって」などとぴーちゃんに語りかけています。
 家では寝たきりで、食事・排泄はすべてぴーちゃんの様子から察する、飼い主さんでしか分からない時計によって進めているとのこと。何回も体位変換をしてあげ、室内では介助して立たせたり、歩かせたり、刺激を与えてあげているそうです。

 犬は飼われる環境、飼い主さんによって、まったく違う人生(犬生)を歩みますねえ。依存し切って玩具のような扱われ方をする犬や、病気になったからといって遺棄される犬がいるかと思えば、ぴーちゃんのように最良のQOLを得ている犬もいます。ヒトは自分の生に責任を持って、選び取っていくことができるけれど、犬はそうはいかないので、やはり飼う側がいのちに向き合う責任を負わなくてはいけないんですよねぇ。
 昨日はぴーちゃんに再会できたこと、それだけですっごくいい一日なると思いました。午後には代替治療セラピストアカデミーの学院長にお会いしたのですが、これまた大変刺激的で、ぴーちゃんからもらったいい「気」が、循環した一日となったのでした。
コメント
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