tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

安全の大切さ:自然災害、国際関係に思う

2013年12月30日 10時53分20秒 | 国際政治
安全の大切さ
 この1年を振り返れば、 いいことも沢山ありました。4月には20円幅の円安が実現し、日本経済は正常化を取り戻し、景気回復の方向が見えてきました。富士山が世界文化遺産に登録されました。7年後の東京オリンピックも決まりました。和食が、世界の無形文化遺産になりました。真面目にやっていればいいこともあります。

 しかし日本人の安全を脅かすようなことも沢山起きてしましました。自然界で特に目立つのは、地球温暖化のせいでしょうか、気候変動が極端化し、異常気象による災害が随分多くなったような気がします。

 海外ではフィリピンの台風被害はその典型ですが、日本でも、気象庁が「今まで経験のないような」という言葉を使って説明しなければならない風水害が際立って増えたような気がします。

 伊豆大島の災害をはじめ、極端な集中豪雨や豪雪による被害が多発しました。
 今まで気象庁から「竜巻」という言葉は聞いたことがなく、竜巻はアメリカやオーストラリアなど外国の事かと思っていましたが、日本でも今年は竜巻の被害が随分ありました。

 国際関係でも何かとげとげしい状態がひどくなってきました。中国、韓国との間が険悪の度を増していますし、最近は欧米からも「日本は右傾化を始めたのではないか」との観察が出るような一部(日本人全体ではないと思います)の動きもあります。

 地球環境の変化に関わる問題は、これこそ国際協力で対応するしかないのでしょうが、その国際関係がギスギスしていたのでは地球の安全、国の安全は確保されません。
 
 日米安全保障条約にしても、「安全」という文字が入っていますが、本来は日本が軍備を持たなくてもアメリカ安全を保証して日本の軍国主義化を払拭しようとしたものだったのでしょうが、60余年を経て、集団的自衛権問題が論議になるような国際関係(日米間系)の変化が起きています。

 戦後の日本を考えてみますと、世界に先駆けて「平和憲法」を掲げ、そのもとで、世界を驚かせる発展を遂げ、アジアをはじめ途上国の発展にも種々の貢献をしてきたという実績があります。

 こうした実績の上に、かつての「日本は危険な国」という印象は次第に薄れ、日本は「安全で役に立つ国」というイメージを徐々に作り上げてきたように思います。

 自然災害の原因とみられる地球温暖化対応でも、様々な技術開発で世界に貢献する努力を重ねている日本ですが、政治的・軍事的な意味での世界の安全に対しても、ブレない視点を持ち、一貫して「日本は安全で役に立つ国」という世界からの認識を、ますます確りしたものにするような安定した行動を取ることこそが日本の目指すとべきころでしょう。

 混血が純血化し日本人の原型が形作られた縄文の昔にさかのぼれば、日本人は本来争いを好まないはずです。世界のあらゆる安全に貢献することが、日本自体の安全にも、最も役立つという認識を、改めて新たにする必要があると振り返る年の暮ではないかと思っています。


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