tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

今日は敬老の日です

2022年09月19日 16時20分22秒 | 文化社会
老人が本当に敬われているかどうかはケースバイケースでしょうけれども、「敬老の日」が国民の祝祭日になっている国は世界でもあまりないようです。

私が高齢者だからという訳ではありませんが、高齢者を敬うという気持ちを人間として一般的に持つことは大変結構なことではないかと思います。

ネットで敬老の日のところを見ると大抵「孫がおじいさん、おばあさんに贈り物をしたり似顔絵をかいあげたりする」などというほお笑ましい事が書いてあります。

おじいさん、おばあさんにしてみれば、孫は無条件でかわいいと言われますようですから、まさにこの相思相愛の仲は極めて自然に、極めて成り立ちやすい物ではないでしょうか。

時に新聞の投書欄に出る戦時中の思いででも「あの時おじいさんが戦火の中を生き抜いてくれなければ、父も私もこの世にいなかったのだと考てしまいます」などという表現があったりしますが、考えてみれば、ご先祖様がいなければ「私」はいないのです。

「私」だけではなく、「私の大事な人」も、ご先祖様がいてからの存在です。人皆そうですから、人類社会には祖先崇拝があり、それは敬神崇祖となって、自然万物崇拝とともに日本の民間信仰の二本の柱になっているのでしょう。

そうした意味では、素直な人間の自然として、敬老という気持ちは誰しも持つのでしょう。もちろん、まさに現役世代でしゃにむに働いている人たちに比べれば、今はバリバリの現役は下りていますが、何らかの形で社会のために貢献している、子や孫のためにより良い社会をと考えている世代、「ご苦労さま」も含めて感謝の念を持つのは自然でしょう。

ところで、これが現在の「敬老の日」だとすれば、近い将来、人生100年時代になります。
その時日本人は。60歳、65歳で現役を降りるでしょうか。
最近の傾向を見ますと、働けるうちは今の仕事を続けたいという人が結構多く、70歳、75歳はまだ現役という人が多くなりそうな気配です。

今が一世代が働いて高齢者を支えるという時代であれば、これからは、一世代半近くが働いて高齢者(何歳からでしょう)を支えるという事になるのではないでしょうか。(年金はまた難題です。厚労省の文化的に合理的な知恵が問われますね)


「敬老の日」のプレゼントは、そうなると孫からではなく、ひ孫からという事になるのでしょうか、それとも今や現役の孫からも、もっと手厚いプレセントが来るのでしょうか。

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