tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

日中関係は100年の計で

2023年08月12日 13時24分50秒 | 国際政治
今日は土曜日だから少し勝手な事を書くという訳ではありませんが、麻生太郎氏が台湾で、「日本も戦う覚悟を持て」と言い、公明党の北側氏が賛成したなどというニュースが入って来ますと、日本はこんな人達が政治をしているのだと情けなくなってきます。

自民党の国会議員などは勿論、平和愛好のはずの公明党も、与党となればこんなことになるのかと思うからです。

言っている理屈は、本気でケンカするという姿勢を見せれば、相手はケンカしないだろうという理屈です。これでは子供のケンカと一緒です。強がって見ても、相手が強くてケンカをしたければ、残念ながらそんな理屈は通らずボコボコになるだけでしょう。

日中の人口と軍事力から見れば、相手の方がずっと強い(予算規模を較べてください)のです。(また大和魂ですか?)正に「蟷螂の斧」という諺が当てはまりそうです。

まあ政治家が言っても多くの日本人は、多分そんな覚悟はしないでしょう。それより、岸田総理が早く中国に行って、日本は戦争などする気はないと確り伝えることでしょう。

「台湾との関係は、国内問題と言っても、国連も世界の多くの国も認めないから、あくまで平和的な手段で、長期的に考えて、双方犠牲を払わず、相互理解を深めるのが最善ですよ。中国には「愚公山を移す」という諺がありますよね」なんて言うのはどうでしょう。

出来れば、「日本も協力します。アメリカにも、中国も争いはしたくないというなら伝えますし、アメリカも安心するでしょう」ぐらい言えれば素晴らしいですね。

今、習近平が、自分の歳も考え、早期に台湾併合と言っていますが、中国のリーダーの中にも、ここで戦争などしたら、経済的に大きな損失で、出来れば避けるべきという気持ちは必ずあるはずです。
そこを掴むのが、「外交」というものでしょう。

プーチンが旧ソ連やロシア帝国の復活を夢見たり、習近平が台湾併合で我が中国は完成と考えたりするのは、ロシアの場合はゴルバチョフの「ペレストロイカ」のアンチテーゼ(ある意味では反革命)、中国の場合は鄧小平の「改革開放」への同様な一時的な逆向き反応とみるべきでしょう。

「フランス革命」にしても、その直後にナポレオンの帝政時代がありました。
人類社会は、先見的な人達が時代を進めようと行動し成功しても、往々にして古い頭の人が元に引き戻そうとする動きが起きるのです。しかし、それは長続きせず、矢張り時代は進むのです。

日本も100年200年先の世界を目指して「平和憲法」の国になりましたが、あまり長い歴史の先を見たので、この頃、頭の古い人が出て来て、時代を元に戻そうとしているのです。

しかし結局は、時代は進み、人類社会は進歩していくのでしょう。
時代を先取りした人たちの役割は、時代を昔に引き戻そうとする人の動きを出来るだけ上手に封じていく事なのでしょう。

偶々中国には「愚公山を移す」という諺があります。そして日本も昔からその諺を学んできているのです。従ってこれは共通な文化遺産です。
日中関係においても、100年先を考えて、地道に根気よくやることが、一番大事なのではないでしょうか。

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