日本には昔から「向こう3軒両隣」という言い方があります。
今、ネットで見ますと、引っ越しの時の挨拶の範囲などという形で「向こう側が3軒、こちら側は自宅は別ですから2軒の5軒はご挨拶すべきでしょう」などと解説してあったりしますが、この言葉にはもっともっと深い人間社会の基本的な考え方があるような気がしています。
欧米では「良い垣根は良い隣人を作る」という言葉もあるような記憶がありますが、これも基本的には、同じ人間社会の良い関係の在り方、作り方を言っているのでしょう。
そういえば、今のパレスチナ・イスラエル紛争などは、悪い垣根の典型なのかもしれませんね。
「隣は敵、隣の隣は味方」などという言葉もあるようですが、これも人間社会の関係の難しい面を言っているのでしょう。
「向こう3軒両隣」は良い悪いは何も言っていませんし、他にも「ご近所さん」などという言葉もありますが、個人にしても、国にしても、先ず、直接の周囲とは良い関係を持たなければという安定した社会構築の基本を指しているという事でしょう。
しかし、現実には「隣同士で仲が悪い」という事は良くあることです。騒音や地境、植木の枝、落ち葉など、お互い気を付ければ解決することが多いですが、地境の問題は、正確な測量がないとこじれるようです。
これが国どうしの問題になると大変なことになるのです。
何故に、多くの国は領土問題になると、紛争や戦争を起こし、多くの人命や建設蓄積した資産の破壊までして領土のために争うのか、その理由が問題です。
それは単なるメンツのためにでしょうか、それとも実利のためでしょうか。
日本がアジアに軍を進め、領土拡大を狙った大日本主義の中で、既に大正時代、石橋湛山は、小日本主義を唱え、台湾や朝鮮半島は手ばなし中国の経済発展を促し交易により双方の繁栄を図ることが望ましいと主張しました。
戦後日本は、北海道、本州、四国、九州の4つの島になって世界も驚く高度成長を実現、世界第2の経済大国になりました、台湾、韓国、中国の経済発展は日本経済の発展にも大きな役割を果たしています。
徒に版図を拡大することは国家経営の負担とコストを増やし、国力を衰亡させる要因になることは歴史が教えています。
他国を征服するのではなく、その経済発展を援助し交易を活用してwin=winの関係を作ることが、自国にとっても、世界にとっても経済社会の発展への最も優れた道であることには、恐らく異論はないでしょう。
にも拘らず領土的野心、相手国を倒して、版図や権力や拡大を目指して行動する国というより国のリーダー)が絶えないという事は人類として誠に情けない事ではないでしょうか。
日本はその歴史の中で、その愚かさに明治維新をきっかけに気づき、太平洋戦争の敗戦により、国家間の争いにも終止符を打ちました。
しかしまだ、国内で庶民が作ってきた経験知というべき「向こう3軒両隣」の背景をなす人間関係本来のあり方に、十分気づいていないリーダーもいそうな気配です。
政治家として地位を得ても、庶民の知恵を忘れては、人類社会の基本を見失う惧れがある事に気づいてほしいものです。
今、ネットで見ますと、引っ越しの時の挨拶の範囲などという形で「向こう側が3軒、こちら側は自宅は別ですから2軒の5軒はご挨拶すべきでしょう」などと解説してあったりしますが、この言葉にはもっともっと深い人間社会の基本的な考え方があるような気がしています。
欧米では「良い垣根は良い隣人を作る」という言葉もあるような記憶がありますが、これも基本的には、同じ人間社会の良い関係の在り方、作り方を言っているのでしょう。
そういえば、今のパレスチナ・イスラエル紛争などは、悪い垣根の典型なのかもしれませんね。
「隣は敵、隣の隣は味方」などという言葉もあるようですが、これも人間社会の関係の難しい面を言っているのでしょう。
「向こう3軒両隣」は良い悪いは何も言っていませんし、他にも「ご近所さん」などという言葉もありますが、個人にしても、国にしても、先ず、直接の周囲とは良い関係を持たなければという安定した社会構築の基本を指しているという事でしょう。
しかし、現実には「隣同士で仲が悪い」という事は良くあることです。騒音や地境、植木の枝、落ち葉など、お互い気を付ければ解決することが多いですが、地境の問題は、正確な測量がないとこじれるようです。
これが国どうしの問題になると大変なことになるのです。
何故に、多くの国は領土問題になると、紛争や戦争を起こし、多くの人命や建設蓄積した資産の破壊までして領土のために争うのか、その理由が問題です。
それは単なるメンツのためにでしょうか、それとも実利のためでしょうか。
日本がアジアに軍を進め、領土拡大を狙った大日本主義の中で、既に大正時代、石橋湛山は、小日本主義を唱え、台湾や朝鮮半島は手ばなし中国の経済発展を促し交易により双方の繁栄を図ることが望ましいと主張しました。
戦後日本は、北海道、本州、四国、九州の4つの島になって世界も驚く高度成長を実現、世界第2の経済大国になりました、台湾、韓国、中国の経済発展は日本経済の発展にも大きな役割を果たしています。
徒に版図を拡大することは国家経営の負担とコストを増やし、国力を衰亡させる要因になることは歴史が教えています。
他国を征服するのではなく、その経済発展を援助し交易を活用してwin=winの関係を作ることが、自国にとっても、世界にとっても経済社会の発展への最も優れた道であることには、恐らく異論はないでしょう。
にも拘らず領土的野心、相手国を倒して、版図や権力や拡大を目指して行動する国というより国のリーダー)が絶えないという事は人類として誠に情けない事ではないでしょうか。
日本はその歴史の中で、その愚かさに明治維新をきっかけに気づき、太平洋戦争の敗戦により、国家間の争いにも終止符を打ちました。
しかしまだ、国内で庶民が作ってきた経験知というべき「向こう3軒両隣」の背景をなす人間関係本来のあり方に、十分気づいていないリーダーもいそうな気配です。
政治家として地位を得ても、庶民の知恵を忘れては、人類社会の基本を見失う惧れがある事に気づいてほしいものです。