tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

新型コロナと日本の在り方はいかに

2020年04月19日 12時12分33秒 | 文化社会
新型コロナと日本の在り方はいかに
 前回は、アメリカではトランプさんが早くも経済回復へ舵を切ろうとしていることに触れました。
 ところで日本はどうなのでしょうか。

 日本の場合、今の最大の議論は、国民にいくらカネをバラマクかという事のようです。
これは新型コロナ対策なのか、各党の人気取りが主眼なのかよく解りません。

 先ほどまでNHKの日曜討論で主要各党の代表の意見を聞いていましたが、残念ながら広がった新型コロナウィルスの後追いのことばかりで、その中でも、最も時間を割いたのは一律10万円か所得減少の所帯に30万円か、その両方をやるべきだなどの意見と、早くやれ(全員一致)という指摘の開陳でした。

 PCR検査の遅れの問題、医療設備の不足、医療現場の人員確保問題にもテーマは進みましたが、ほとんどの議論はすべて新型コロナの後追い問題に終始、しかも政党間のサヤ当てもちりばめられたものでした。
 与党サイドからは、いまやっていることの説明ばかりでした。

 それぞれ立場と役割を持っての発言ですから、制約はあるのかもしれませんが、コロナ問題は、後追いだけしていたのでは、いつまでたっても終わりが見えないのではないかと大変不安を感じてしまったところです。

 聞きたかったのは、5月の連休明け、状況がどうなると考えて政策の立案をしているのかという事でしたが、そんな話は全く出ませんでした。
 
 もうすぐ連休は来て、連休は終わります。その時感染者が増えない状態にするために連休中の対人接触を8割減らすことは大事です。
 それはだれも異論はないでしょうし、国民あげて努力すべきです。

 問題は、それで感染が下火になったから、外出制限、対人接触の抑制は段階的に解除されるのでしょうか。制限したから下火になったので、制限を緩めるとどうなるのか、効果があったから、ずっと制限を続けるというのでしょうか。

 国民の最大の関心事はそのあたり、今後の生活の仕方にあるのではないでしょうか。
 ところが、専門家会議でも、そのあたりは解っていないのでしょうか、説明はありません。

 もう少し具体的に言えば、新型コロナウィルス感染による、抗体の発生、その抗体が、感染防止、免疫にどの程度の役割を果たすのか、一度感染して治った人は、自由に活動できるのか、未感染の人は、何時になれば自由な日常活動ができ、会社に戻って確りした経済活動が出来るようになるのか、などなどです。

 PCR検査より、抗体の検査の方が簡単のようで、抗体の働きが解れば、ワクチンの開発にも重要なカギになるのでしょう。

 フェイクかどうか解りませんが、再感染などといったケースがあるなどとも言われます。インフルエンザの場合には、少なくとも2~3年は抗体のお蔭で再感染はない、ただし、4つほど型がありますから、型が違うとだめですなどと、予防注射の時も言われます。

 新型コロナはどうなのでしょうか、突然変異が多いなどとも言われています。ヨーロッパの新型コロナと日本・アメリカのものでは型が違うなどとも言われます。
 いずれにしても、解っていないことが多すぎます。

 政策担当者には失礼ですが、こんな状態の中で、後追いばかりしていたのでは、いつまで行動制限をして、いくら赤字のカネをバラマケば済むのか、先がわかりません。
すべては国民の不自由、そして政府の赤字は、収入減の中でも最終的には国民負担になるのです。

 担当大臣は、能弁に解説をしますが、こうしたことには全く触れません。
 オリンピックの森喜朗さんは「神頼みという面もありますが」と正直でしたが、オリンピックはともかく、国民生活は、「神頼み」というわけにはいかないでしょう。
 何か最も大切なカギが、忘れられているようの気がしてなりません。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。