tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

国債残高:資産か負債か まとめ

2012年01月18日 16時39分39秒 | 経済
国債残高:資産か負債か まとめ
 国債というと、イコール負債と、マスコミが書く通りに思い込んでしまっておられる方が多いような印象を受けていたものですから、政府にとっては国債は負債ですが、国民にとっては優良な資産のはずですという意味で書いてきました。

 国債には優良な資産という側面もあるということも含めて、国債を優良な資産として、国民が保有するような国であってこそ、野田総理の言われる「分厚い中間層」を持つ安定した経済社会が確保できる面もあることをご理解いただこうと思って書き始めました。

 残念ですが、野田総理が言われるように、社会保障をいくら確りしても「分厚い中間層」はできないと思います。社会保障は、稼いでいる人の所得を振替えるだけで、「自ら稼ぎ、貯蓄する人」が増えなければ、中間層は分厚くなりません。

 それには経済成長が必要で、日本は今、経済成長ができないような経済メカニズムの狭間に落ちています。問題はそこからいかに脱出するかで、これは経済の問題ではなく、政治の問題だと私は考えています。

 おりしもギリシャはじめ、ソブリンリスクの問題が起こり、国債の金利、国債の価格の問題が世界的にクローズアップされましたので、整理してみたつもりですが、国債の問題は、根は極めて単純で、要約すれば、単に「借金は長くは続けられない」という、個人にも家計にも国にも共通の、自明のことと分って頂ければそれですべてと考え、国債についての整理ははこのくらいにしたいと思います。
 次からは、この自明の理を分かりにくくし、日本経済を再起不能の経済の狭間に落とし込んでいる問題を、あまり歯に衣着せずに、論じていきたいと思います。

 国債の問題にここまで、お付き合いいただき、誠に有難うございました。お役にたたなかったら、歯に衣着せずに仰ってください。


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