リーダーとフォロワー
人間社会をカオス(混沌)状態ではなく、まとまった人間集団、あるいは組織として、何らかの目標を定め、その目標に向かって進もうという場合には必然的に「リーダー」が必要になります。
半分冗談を言いますと、国会で官僚の書いたものを読むのは「reader」で「leader」ではありません。日本人は先天的にLとRが聞き分けられないので、私は通常「Lのリーダー」と「Rのリーダー」と言って区別することにしています。
さて、目的を持った組織の運営や活動のために必要になるのは「Lのリーダー」です。以下リーダーといったら「Lのリーダー」のことです。
民主主義社会ではリーダーは選挙で選ばれ、後の人はフォロワーになります。リーダーは「リーダーシップ」を持ち、それを発揮しなければなりません。またフォロワーは「フォロワーシップ」しっかり持たなければなりません。
ここで特に強調しておきたいのは、リーダーシップは重要ですが、場合によっては、それと同じか、あるいはそれ以上にフォロワーシップが重要だということです。
我々にも身近な例を挙げてみますと、札幌農学校に、アメリカからクラーク先生が来ました。
Boys, be ambitious! (like this old man.)という言葉は、あまりにも有名で、クラーク先生の教えを学んだ生徒からは、皆様ご承知のように優れた人々が輩出しました。
クラーク先生は、アメリカに帰ってからも立派なリーダーだったかどうかはネットで検索して頂ければわかります。
序にもう1つ。 アメリカは第二次大戦後日本を占領し、富国強兵、軍国主義だった日本を、そのリーダーシップによって、世界に冠たる平和国家に作り替えました。
アメリカはその実績を自ら高く評価し、戦いに勝つだけではなく、その国を平和主義で、世界経済に貢献できるような国に作り替える能力を持っていると自負したようです。
アメリカはその実績を再度、今度はイラクで実践しようとしました。しかし今度は大変な失敗に終わってしまいました。
何が違うのか考えてみますと、リーダーもさることながら、フォロワーがしっかりしたフォロワーシップを持っていないと、リーダーのリーダーシップも発揮されないというのが現実の世界だということが分かります。
札幌農学校の生徒には素晴らしい人たちがいたからこそ、クラーク先生は素晴らしい実績を上げることが出来たのでしょう。
日本人が素晴らしい資質を持ち、「ヨクミキキシワカリ、ソシテワスレズ(宮沢賢治『アメニモマケズ』より)、新しい国家の理念を理解して、新たな国づくりに勤勉に励んだからこそ、アメリカの成功はあったのでしょう。
リーダーが成功できるかどうかはフォロワー次第のようです。フォロワーが確りしていないとリーダーは、往々専制的になったり独裁者になったりして、結果は「こと志と違う」ことになりがちです。
上述の例も含め、日本人は素晴らしいフォロワーのようです。リーダーにとっては大変幸運なことです。日本のリーダーはそれを弁えなければなりません。
日本の場合、リーダーは自分の力に頼るより、国民の資質・能力を活用するというリーダーシップを選択する方がいいように感じるのですが如何でしょうか。
人間社会をカオス(混沌)状態ではなく、まとまった人間集団、あるいは組織として、何らかの目標を定め、その目標に向かって進もうという場合には必然的に「リーダー」が必要になります。
半分冗談を言いますと、国会で官僚の書いたものを読むのは「reader」で「leader」ではありません。日本人は先天的にLとRが聞き分けられないので、私は通常「Lのリーダー」と「Rのリーダー」と言って区別することにしています。
さて、目的を持った組織の運営や活動のために必要になるのは「Lのリーダー」です。以下リーダーといったら「Lのリーダー」のことです。
民主主義社会ではリーダーは選挙で選ばれ、後の人はフォロワーになります。リーダーは「リーダーシップ」を持ち、それを発揮しなければなりません。またフォロワーは「フォロワーシップ」しっかり持たなければなりません。
ここで特に強調しておきたいのは、リーダーシップは重要ですが、場合によっては、それと同じか、あるいはそれ以上にフォロワーシップが重要だということです。
我々にも身近な例を挙げてみますと、札幌農学校に、アメリカからクラーク先生が来ました。
Boys, be ambitious! (like this old man.)という言葉は、あまりにも有名で、クラーク先生の教えを学んだ生徒からは、皆様ご承知のように優れた人々が輩出しました。
クラーク先生は、アメリカに帰ってからも立派なリーダーだったかどうかはネットで検索して頂ければわかります。
序にもう1つ。 アメリカは第二次大戦後日本を占領し、富国強兵、軍国主義だった日本を、そのリーダーシップによって、世界に冠たる平和国家に作り替えました。
アメリカはその実績を自ら高く評価し、戦いに勝つだけではなく、その国を平和主義で、世界経済に貢献できるような国に作り替える能力を持っていると自負したようです。
アメリカはその実績を再度、今度はイラクで実践しようとしました。しかし今度は大変な失敗に終わってしまいました。
何が違うのか考えてみますと、リーダーもさることながら、フォロワーがしっかりしたフォロワーシップを持っていないと、リーダーのリーダーシップも発揮されないというのが現実の世界だということが分かります。
札幌農学校の生徒には素晴らしい人たちがいたからこそ、クラーク先生は素晴らしい実績を上げることが出来たのでしょう。
日本人が素晴らしい資質を持ち、「ヨクミキキシワカリ、ソシテワスレズ(宮沢賢治『アメニモマケズ』より)、新しい国家の理念を理解して、新たな国づくりに勤勉に励んだからこそ、アメリカの成功はあったのでしょう。
リーダーが成功できるかどうかはフォロワー次第のようです。フォロワーが確りしていないとリーダーは、往々専制的になったり独裁者になったりして、結果は「こと志と違う」ことになりがちです。
上述の例も含め、日本人は素晴らしいフォロワーのようです。リーダーにとっては大変幸運なことです。日本のリーダーはそれを弁えなければなりません。
日本の場合、リーダーは自分の力に頼るより、国民の資質・能力を活用するというリーダーシップを選択する方がいいように感じるのですが如何でしょうか。