様変わりの日本経済、今後は?
昨日、今日で日本経済は様変わりになりました。
昨日の昼過ぎまでは$1=¥92台まで円高傾向が進み、日経平均は200円を超す下げになって、アベノミックスも化けの皮が剥がれて、また円高のトレンドか?といった疑心暗鬼もあったようですが、日銀の政策決定会合の結果が発表された途端、日本経済という舞台は、あっという間にどんでん返しになりました
戦後最大の不況と言われた昭和40年不況からの脱却が当時の福田赳夫蔵相の、「国債を発行します」という一言で反転上昇に転じ「いざなぎ景気に」入ったように、今回は黒田日銀新総裁の予想外の超金融緩和、「兵力の逐次投入ではなく『一挙大量投入』こそが大事」という一言で、まだ24時間もたっていないのに$1=¥97台まで円安になってきました。
昨年2月、このブログで、今、一発で景気が回復する言葉は「これ以上円高にはしません」と言いう一言だ、と書きましたが、今回の日銀の新政策は、まさにそれを内包し、それを超える政策的インパクトを持ったようです。
今回の日銀の新政策は、極めて巧みに練り上げられているように思います。政策基本に据えられているのは「デフレ脱却」で、そのシンボルは「2パーセントのインフレターゲット」です。これはアメリカが掲げる目標と同じですから、アメリカとしても、自分がやっているのに、「日本はやってはだめ」とは言えないでしょう。
しかし、デフレをインフレに転換するためには、「円安」というプロセスを通らなければ不可能です。もともと過度な円高で、世界で最も高いと言われる日本の物価が、国際価格に向かって下がるのは、水は低きに就くのと同じで、自由経済の自然現象です。日本の物価のインフレ化は、日本の物価が国際価格に面合わせしたところから始まるのです。それを可能にするのは円安だけです。
日銀は、円安を目指すとは言いません。マーケットが円安にしているのです。$1=¥110~120になれば、日本の国内物価水準も、国際水準に面合わせとなるでしょう。その辺りから、インフレが具体的に日本経済の問題になるでしょう。
問題は、マネーマーケット、国際投機資本の反応ですが、彼らの目指すのは、超短期のキャピタルゲインの極大化です。レバレッジをかけて、常にリスクを意識しながらの投機です、ですから政策当局の態度には、常に神経質で、極めて敏感に反応します。
その反応を先読みして、巧みに彼らの反応を利用することが、今日の経済政策、金融政策の要諦のようです。
昨日、今日で日本経済は様変わりになりました。
昨日の昼過ぎまでは$1=¥92台まで円高傾向が進み、日経平均は200円を超す下げになって、アベノミックスも化けの皮が剥がれて、また円高のトレンドか?といった疑心暗鬼もあったようですが、日銀の政策決定会合の結果が発表された途端、日本経済という舞台は、あっという間にどんでん返しになりました
戦後最大の不況と言われた昭和40年不況からの脱却が当時の福田赳夫蔵相の、「国債を発行します」という一言で反転上昇に転じ「いざなぎ景気に」入ったように、今回は黒田日銀新総裁の予想外の超金融緩和、「兵力の逐次投入ではなく『一挙大量投入』こそが大事」という一言で、まだ24時間もたっていないのに$1=¥97台まで円安になってきました。
昨年2月、このブログで、今、一発で景気が回復する言葉は「これ以上円高にはしません」と言いう一言だ、と書きましたが、今回の日銀の新政策は、まさにそれを内包し、それを超える政策的インパクトを持ったようです。
今回の日銀の新政策は、極めて巧みに練り上げられているように思います。政策基本に据えられているのは「デフレ脱却」で、そのシンボルは「2パーセントのインフレターゲット」です。これはアメリカが掲げる目標と同じですから、アメリカとしても、自分がやっているのに、「日本はやってはだめ」とは言えないでしょう。
しかし、デフレをインフレに転換するためには、「円安」というプロセスを通らなければ不可能です。もともと過度な円高で、世界で最も高いと言われる日本の物価が、国際価格に向かって下がるのは、水は低きに就くのと同じで、自由経済の自然現象です。日本の物価のインフレ化は、日本の物価が国際価格に面合わせしたところから始まるのです。それを可能にするのは円安だけです。
日銀は、円安を目指すとは言いません。マーケットが円安にしているのです。$1=¥110~120になれば、日本の国内物価水準も、国際水準に面合わせとなるでしょう。その辺りから、インフレが具体的に日本経済の問題になるでしょう。
問題は、マネーマーケット、国際投機資本の反応ですが、彼らの目指すのは、超短期のキャピタルゲインの極大化です。レバレッジをかけて、常にリスクを意識しながらの投機です、ですから政策当局の態度には、常に神経質で、極めて敏感に反応します。
その反応を先読みして、巧みに彼らの反応を利用することが、今日の経済政策、金融政策の要諦のようです。