生涯学習推進基礎講座で、混乱し貧しい話で迷惑をかけた
先発してKO(ノックアウト)されたピッチャーが、「調子が悪い中で、どんなにあがいても修正できなかった」と語った談話を読んだことがある。
私は、まさに今日その経験をした。大失態を犯してしまった。岡山県生涯学習センターで開催された「生涯学習推進基礎講座」での出来事だ。
岡山大学の熊谷愼之輔準教授のご講演の後、私も「公民館の役割と職員に期待されること」というテーマでお話しする機会をいただいた。私は市役所を定年退職した後、私のような者にでもお声がかかると、それは「ご縁」であり、かつ「勉強できる」ので、「断らない」を貫いて今日まで来た。そうした中で、これまだ何度も失敗を経験してきたが、今日もどうにもならなかった。
話し始めて少しすると、「何だか今日はおかしい」という感じになり、自分自身が話に乗らないし、気がつくと用意した題材の多くを飛ばして次の項へいったりしていた。そして喉がカラカラになり、声がかすれてきた。それでも、全く軌道修正は聞かないまま、報告時間が過ぎた。
この夜は「研修受講者の懇親会」に誘われており、「参加させていただく」旨のご返事をさせていただいていた。しかし、直前になって、私が今年度から順番で担当となった「寺総代」の会合が入った。今日が最初でありお断りしずらく、懇親会の方を失礼することとしていた。これば幸いした。
準備は十分したつもりだし、これまでも話をしてきた内容だったのに、どうにも今日の不調は納得できない。それにしても、とても貧しく混乱した話をして、ご迷惑をおかけしてしまったことを深く反省している。「講習会」の貴重な時間を割いて参加された30人余の方々には申し訳なく、私に機会を与えていただいた同センターのAさんには合わす顔すらない。とてもではないが、針のむしろとなる「懇親会」に出席する勇気はなかった。その意味では、「欠席」としていてよかった。タッタ一つ、今日良かったことだ。いや、もう一つあった。熊谷先生のご講演で学ばせていただいたことも、今日良かったことだ。
ともあれ、一刻も早くその場を立ち去りたいと、生涯学習センターを後にした。当分の間謹慎する。その間、もう少し学びを深めていくこととしたい。