地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

ごあいさつ

いつも訪問してくれてありがとう。 「毎日が日曜日」の日々ですが、好奇心いっぱいに、ミーハー心を忘れず生きていく様や日々の思いを綴っていきたいと考えています。  是非とも、今後とも訪問をお願いします。また訪問していただいたら、足跡・コメントを残してくれたらなお嬉しいです(4桁の数字を半角小文字で入力忘れないでくださね)。 今後ともよろしくお願いします。

文化は編み物

2008年04月07日 | Weblog
びわ湖ホール前館長・上原恵美さんの「文化は編み物」論に感動

 ところでまた、同じく今日の朝日新聞に、「びわ湖ホール前館長・上原恵美さんに聞く」という記事が掲載されている。上原前館長は、全国でも数少ないオペラ専用舞台を備えた「びわ湖ホール」の館長を6年間務めて、今年の3月末に退かれている。
 さて、その記事の中で、「今年度から財政難で県の管理・運営費が削減されます。続けていけるのでしょうか」との問いに、上原さんは次のように答えている。少し長いが引用させていただく。
 「難しいですね。私は『文化は編み物』っていうのですが、滋賀は長年、文化不毛の地と言われてきた中で、みんなが一針、一針と毛糸を編んで、ようやくちょっと形が見え始めたかなというときに、ぴっと糸を引っ張ったら、一瞬でほどけます。残るのは、元のまっすぐなきれいな毛糸ではなく、よれよれの毛糸です。日本、関西にとっても損失だと思います。財政が大変なのは日本中どこでも同じでしょうが、10年後、20年後にどういう世の中にするかというまなざしを持たなければ、財政が立て直っても残るのはよれよれの毛糸だけ。それでいいんでしょうか。」
 まさに、良識ある方の声だ。「人はパンのみにて生くるにあらず」だ。人は、心豊かに、人間らしく生きる権利を有している。そのために、文化はとても大切であり、赤字か黒字か、さらには財政状況などで、軽々しく判断されるべきものではないと考える。。「人が人らしく生きる」ということを考えた一日だった。
 
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リビング・ウェッジ条例

2008年04月07日 | Weblog
「官から民へ」と「リビング・ウェッジ条例」

 今日放映されたNHKテレビ・クローズアップ現代「官から民へ コスト削減の裏で」は、実に示唆に富んだ番組であった。私が疑問に思っていたテーマを取りあげてくれていた。自治体財政の深刻化の下で、今日の時代「官から民へ」は、当然の流れとされている。しかし私自身、自治体行政に身を置いた者として、官の果たす役割の大きさを確信しており、かつ「官=悪、民=善」の図式化が一般化しているが、必ずしもそう言いきれるのか、実に疑問だと思っている。と同時に、非正規労働者の割合が3割を超えている今日、働く人たちの条件を切り下げることで、今日の減量化、民営化が成立しているのではと気になっていた。
 これは聞いた話だが、自治体関連の施設の清掃業務は、それまでA社が受託していたものが、入札によりB社が受託することとなった。するとB社はA社から人材派遣を受けて、契約を履行している。そのことにより、その業務は、それまでと同様にA社の職員が清掃をしているが、実質は異なっている。問題なのは、それまでA社が引き受けていた金額よりも低い額でB社が落札したことは明白であり、その一方でB社は一人の職員も採用しないで、その契約業務を遂行している。その犠牲・しわ寄せはどこに来ているのか、最も弱い職員(当然だが、正規雇用職員ではない)にしわ寄せがきているのではという心配だ。
 そうした中で先の番組では、ベーブルースの出身地であるアメリカ・ボルティモア市などで条例化されている「リビング・ウェッジ条例」が紹介されている。この条例化の趣旨は、「市民のために働いている人は貧しくあってはならない」ということで、「公的な機関から仕事を請け負う企業が、条例で定めた賃金を下回らない賃金で労働者を雇用しなければならない」という制度を定めているそうである。
 こうした制度は、公務で働く者のみではなく、民間企業で働く者の雇用に当たっても、その趣旨が反映される必要があると思う。全ての働く人たちが、安心して働ける雇用保障は、今日何より必要だと思う。企業栄えて、人が滅んではならない。
 そんな今日の朝日新聞社説は、「『憲法25条』を再定義しよう」として、「健康で文化的な生活を営む権利を有する」とした「憲法第25条」を取りあげている。もっともっと「健康で文化的な生活を」との声を大きく広げたいものだ。

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