週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

いざ貴船の納涼床へ

2016年10月27日 | ★江戸っ子エッセイ★




 嵐山つづき。

 祝って飲んで走った翌日の朝。

 旅館の朝飯を食らう。

 これぞ正しい日本の朝ごはん。

 鮭の干物、納豆、漬物、梅干し、がんもどき、温泉卵、白いご飯とお味噌汁。

 もはやいうことはない。

 しばし二人には広すぎる部屋で寛いでから、また渡月橋へ。


 
 


 レトロチックな車両に乗って、嵐山を発つ。

 バイバイ、嵯峨野よ。

 また逢う日まで。



 


 さらにローカル線叡山電鉄へ乗り込む。

 かねてから行ってみたかった貴船の納涼床。

 電車内では、岩手とコラボした写真コンテストが行われていた。

 南部鉄を使った風鈴は我が家にもある。

 見た目涼やかな江戸風鈴もいいが、澄んだ音色は南部鉄器にはかなわない。

 盆地の夏に涼感をもたらしてくれた。






 貴船口の駅を降りて歩く。

 男の旅は、なんといっても歩きなのだ。 

 川の瀬音をBGMに、ホタルの岩を通過する。


 


 見えてきた、きた。

 あれが夢にまでみた納涼床か。

 いくつかお店があるので、下から吟味していく。



 



 テレビで見た神社を参拝。

 やはり映像で見た清水につけて占う光景を目の当たりにする。

 俺たちはやらなかったけどね。





 道を歩くと思わぬ発見がある。

 巨大な大木に女性が。。。


 


 ついに来ました、納涼の床体験。

 まだまだ歩いて登ると汗を掻く九月初旬の気候。 

 床に座ると、それだけで感じる温度が違う。


【床の下流るる水に今昔】哲露




 


 納涼といったらビールでしょ。

 昨日も散々飲んだのに<これだから酔っ払いは嫌ね。

 なはは。

 定番の鮎の塩焼き、葉唐辛子の漬物、胡麻豆腐、具の入ったソーメン。 

 これで十分。

 これだけでビールを何杯も飲んでしまう。

 ああ、この世の極楽たぁこのことよ。 

 川の流れが足元を落ちていく。

 まさに自然のクーラー。 





 思えば、利江子姐さんのお祝いがあっての極楽浄土。

 都会のストレスあれこれ。

 光化学スモッグの大気。

 せせこましくみみっちい飼われた犬の性根。

 すべてを洗い流してくれた、そんなひと夏の休暇でござった。

 可愛い子には旅をさせろ、とはよく言ったもの。

 幾つになっても、旅はいい。

 京都よ、また来るぜ。

 おいでやすぅ、と聞こえてくるわ。 

 皆さま、ご愛読感謝! 



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