週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

初日に祈る!

2014年01月02日 | ★江戸っ子エッセイ★

 
              言問橋より


  「初夢や男の意気地筆一本」 海光
          
 
 あけましておめでとうございます

 2014年が始まった。

 6時起床。

 ストレッチして躰を温める。

 今年初のranningのstart!
 


            氏神の熱田神社

 地元の氏神、熱田さまを参る。

 家族の健康と、創作の決意を祈った。




 7時前。隅田川、桜橋に着く。

 綺麗な朝焼けが町並みの先、地平線をうっすらと染めている。

 スマホや本格的にカメラを構えた人がたくさん待ち構えていた。

 ベスポジを探して川沿いを走る。

 隣の若者たちは、カウントダウンから夜通しなのか、

 「さむい、さむい」と会話が途切れない。

 それでも、初日を見ようとする心意気が私には嬉しい。 


 

 7時7分頃、後光が差した。

 2014年の初日の出。

 写真に収めて、静かに手を合わせる。

 Good start!



 

 大川から上がった聖観世音菩薩を祀るため建てられた、駒形堂を参る。

 池波正太郎が愛した旧参道を行く。

 すでに人でごったがえす雷門をくぐった。

 揚げ饅頭の湯気、人形焼を返す音、土産屋から売り子の声が響く。

 浅草は今年も活気で溢れている。




 真新しいお化け提灯が気を引き締めてくれた。

 人の流れにのって、御門をくぐる。

 夜通しの熱気は浅草寺が江戸の中心であった名残を留めているのだ。




            浅草寺の本堂

 五重塔を横目に、本堂の階段を駆け上がる。

 チタン製に葺き替えた瓦屋根が初日に燦然と輝いている。

 お賽銭箱が広くなっている。

 その場所へ銭といっしょに、やる気の本気を投げ入れて参る。




 やはり人気の浅草神社は行列が凄い。

 三社権現さまは、祭り好きの土地の守り神だ。

 裏手の小路に入る。


 
           新門の文字   

     
             被官稲荷社

 新門辰五郎はご存知だろうか?

 安政元年(1854年)。

 辰五郎の妻女が病に伏した際に、山城国(京都府南部)の伏見稲荷社に快復を祈願する。

 その後妻女の全快の御礼を込めて、伏見から祭神を勧請しこの稲荷様を創建した。

 辰五郎は寛永寺輪王寺宮の家来、町田仁右衛門の養子。

 隠居の父の便を図り造った新しい門を守る役目を任じられ、新門辰五郎を名乗った。

 江戸っ子の最たる町火消し、十番組の組頭での活躍は有名だ。

 この稲荷、浅草神社の裏筋にある。


 
           浅間神社 

 13年は富士山信仰が盛んだった。

 私は地元の浅間神社で、富士講を。

 息子たちの小学校通学を守ってくれた。

 手水場の水は、立派な龍が吐き出してくれるのだ。


 

 小春日和のような元旦。

 浅草の町に笑顔と嬌声がこだましていた。

 いつまでも江戸に活気があらんことを祈る。

 そして、ブログを訪れてくれた多くの友人たちに幸多いことを願う。

 皆さん、本年もどうぞよろしゅうお願い申し上げます