「おはなしの森」
神戸新聞総合出版センター刊
2012年4月17日第1刷
「山笑う 蒲団のなかの 母の声」
海光
春の研究会の後、同人の森くま堂さんから1冊のご本をいただいた
その名も「おはなしの森」。愉しい童話が20も集められている。
帯にある通り、20人の作家の心がつまった、20の物語。
かたつむり、節分の鬼、クマ、恐竜、おばけ、ネズミ、カレイ、リュックサックやどろだんごまでたくさんも主人公、たくさんのモチーフ、子どもたちが活き活きとする世界が広がっている。
そして、森くま堂さんの『クマ町』である。
筆名も、タイトルもクマなのだ。よほどお好きなのにちがいない。
クマオくんのおとうさんが風邪を引いてしまう。町一番の働きものも、風邪を引いたら一人ぽつんと寝ていることが淋しいのだ。
そんなおとうさんを思うクマオくんとおかあさん。大草原の家のような、あったかい家庭がそこにあった。
それもそのはず、このおとうさんのモデルはご主人だとか。。愛に溢れているはずやね。
作者の優しさとユーモアが、あま~いハチミツに溶けてたっぷりつまってる
おいらもクマ町にいって、ハチミツ豆が食ってみたくなった。シングルモルトのスコッチに合うんじゃないかってのは、不謹慎かしら…。
神戸新聞子育て欄に連載された100話から選りすぐった20のお話。
こんな素敵なお話を紡ぐ作家さんが身近にいるなんて、兵庫の子どもたちは幸せだね。本という形になることで、もっとたくさんの子どもたちに届くといいな。
森くま堂さん、愉快でかわいいご本に、温かいご家族のお話をありがとう。
おいらはおいらでブログなど書いてないで、肝心の作品を書かねえとなあ