週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

おはなしの森!

2012年05月03日 | ☆文学のこと☆

       
             「おはなしの森」
         神戸新聞総合出版センター刊
          2012年4月17日第1刷


    「山笑う 蒲団のなかの 母の声」
                       海光


 
 春の研究会の後、同人の森くま堂さんから1冊のご本をいただいた

 その名も「おはなしの森」。愉しい童話が20も集められている。

 帯にある通り、20人の作家の心がつまった、20の物語。

 かたつむり、節分の鬼、クマ、恐竜、おばけ、ネズミ、カレイ、リュックサックやどろだんごまでたくさんも主人公、たくさんのモチーフ、子どもたちが活き活きとする世界が広がっている。

 そして、森くま堂さんの『クマ町』である。

 筆名も、タイトルもクマなのだ。よほどお好きなのにちがいない。

 クマオくんのおとうさんが風邪を引いてしまう。町一番の働きものも、風邪を引いたら一人ぽつんと寝ていることが淋しいのだ。

 そんなおとうさんを思うクマオくんとおかあさん。大草原の家のような、あったかい家庭がそこにあった。

 それもそのはず、このおとうさんのモデルはご主人だとか。。愛に溢れているはずやね。

 作者の優しさとユーモアが、あま~いハチミツに溶けてたっぷりつまってる

 おいらもクマ町にいって、ハチミツ豆が食ってみたくなった。シングルモルトのスコッチに合うんじゃないかってのは、不謹慎かしら…。

 神戸新聞子育て欄に連載された100話から選りすぐった20のお話。

 こんな素敵なお話を紡ぐ作家さんが身近にいるなんて、兵庫の子どもたちは幸せだね。本という形になることで、もっとたくさんの子どもたちに届くといいな。

 森くま堂さん、愉快でかわいいご本に、温かいご家族のお話をありがとう。

 おいらはおいらでブログなど書いてないで、肝心の作品を書かねえとなあ