「男子弁当部」(オレらの青空おむすび大作戦!)
著:イノウエミホコ 画:東野さとる
2012年2月初版 ポプラ社刊
「男子弁当部」の最新刊が発売になった
オトメン小学生テラソラの活躍するこのシリーズもひとまずの最終巻。
愛読者にはお馴染みの、ユウタ、高野、北原の弁当部は最後まで元気いっぱい。
元気すぎて、兄ミライの突然の誘いに、なんと米どころ新潟まで遠征してしまうのだ。
う、うらやましい…。
渋谷のカリスマギャルが田植えをして話題になったのも記憶に新しいが、子供たちにこういう原体験をさせることも大切な教育なのだと思う。
普段、口に入る食料がどういう苦労と喜びを経て、届けられているのかを知れば、食事を残すようなことも減るんじゃないかな。
食材を採る、狩る、植える、それを経験すれば、3食を口にするありがたみが判るはず。
そして、料理をすることでその気持ちはさらに深化していくのだと思う。
「おむすびや 愛と塩まぜ 春うらら」
海光
作者は連載を続けていくうちに、弁当もシンプルイズベストに行き着いたと云う。
表紙に種明かししてしまっているのは至極残念である。
今回はどんな弁当になるのかな?、というせっかくのドキドキワクワク感が持てないからだ。
でも、児童書だとある意味仕方ない部分でもあるのかな。
裸の大将の究極に、ぐふふとほくそ笑んだあっし。
もうすぐお花見がはじまる
イノウエさんの愛がたっぷり詰まった弁当を開いたら、桜の木の下のおにぎりがグッと美味しくなること請け合い。
もっとたくさんの弁当が見たい。
テラソラがパリやローマにシェフ修行なんてのも興味あるなあ。
いつか成長したテラソラたちのその後を読んでみたいと思う今日この頃である