長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

荻窪に住む

2012-10-24 13:06:31 | Weblog
京都から東京に移り住んだ時、新宿の不動屋さんにいって、荻窪の
マンションを契約した。もう30年近く前の話。
南荻窪という住所だった。そこから毎日市ヶ谷にあった会社に
通っていた。こないだ久しぶりに荻窪のライブハウスでジャズを聴いて
、そのマンションの場所まで歩いていったら、まだ同じ名前であった。
今夜も中央線沿線のライブハウスにジャズをききにいく予定。
受験に東京にきた時、現役で東京の大学に通う友達が荻窪にあこがれていて
(彼は武蔵小金井にいた。)、もしも東京にくるなら荻窪がいい、と力説
していたのが、脳裏に焼き付いていた。荻窪といえばラーメンだけど、
西あからきた人がみな洗礼を受けるように、濃い色のスープに驚いた。

銀座の骨董屋さんから時々ハガキがくる。
こんなのがあった。同窓会にいったら、宮本武蔵の話になって、友達
が「宮本武蔵には、子どもがいたんだろうか?」ということになり
「ひとりくらいいたのでは」と答えたら、そいつが「むさしこがねい」
とつうぶやいた。その骨董屋のオヤジもだいぶ体が弱り、先々週に遊び
にいったら看板がでていなかった。昔は「宮本無茶しぃ」といわれたくらい
やんちゃだったらしいが、寄る年波という自然には逆らえないらしい。
中央線沿線というのは、最近は人身事故が多いけど、それだけ繊細な人が
昔から住んでいるのだろう。

骨董といえば、明日「器をひきとってほしい」という近所のじいちゃんの
ところへいく予定。昔お店をやっていたらしい。
天真庵というところは、置き忘れたもの、捨てられないものとの絆が
強い磁場が宿る場だとつくづく思う。

今日は今年一番の冷え込みになった。ウィンドブレカーをはおり、うな帽をかぶって
朝一時間くらい走ってみた。風は冷たいけど、走ったり、散歩するにはいい季節。