長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

さんまの美味い食べ方

2012-10-18 08:22:05 | Weblog
昨日の午前中は、卒啄珈琲塾。
ただ、珈琲の焙煎とかサイフォンを上手になって、ミスサイフォンに
なるだけでは、おもしろくない。
ちゃんとした料理を作れるように、まかないご飯も、工夫をしている。
昨日は、吉兆風の卵焼きを伝授。釣りは、鮒釣りに始り、鮒釣りで終わる、
花は、葉蘭に始り、波瀾に終わる。料理も卵焼きがうまくできるようになれば、最終章
になる、くらい奥が深い。できたら、銅の卵焼き器くらは奮発してもらいたい。
できあがりのフワフワ感が違う。天真庵では月曜日の「卵かけごはん」はもちろん、
まかないのごはんは、土鍋を使う。三重の万古焼の土鍋。「ばんこ」と読んでくださいよ。
万を「まん」と発音すると、言霊がかわってしまう。
米がたつし、冷えても美味い。

昨日はもう一品。さんまを蒲焼風にした。さしみにできるような新鮮なさんまを
買ってきて、三枚におろす。ぼくは、骨がついていたほうが好きなので、クビに
包丁を入れ、はらわたを出す。この「はらわた」がみそ。それを包丁でたたき、
「かえし」にみりんを加え、その中にさんまの切り身をつけておく。
それを、魔法のフライパンで焼く。幸せな料理をつくりたいひとは「魔法のフライパン」で検索して、
みてほしい。ぼくが買った時は、注文をクリックしてから3年待った。今は何カ月先には
くるらしい。とにかく「魔法」みたいなフライパン。目黒のさんまや、長屋の人たちがにおいをかぎながら
ごはんを食べる話など、さんまは、日本人に愛されてきた。七輪をつかって、焼いたさんまにかぼすをしぼって食べる。
これなぞ、最後の晩餐にしてもいいくらい、美味い。

明日金曜日は「ダメ中」
ダメから始まる中国語。がんばる、というのを中国語では「加油」
というらしい。先日の二胡の今井美樹さんは、この「がんばる」
を「ハイオク満タン」と訳した。
この乱世、だれもががんばっているし、人にいわれてがんばるまでもなく、
みんながんばっている。いつも気分は「ハイオク満タン」でいたいものだ。


31日は「ねっと31ライブ」ギターの流し。しかもシャンソン&タンゴ。
二胡とアルパのライブと同じように、新しい一ページが始まりそうな予感。

11月16日(金)は、「19世紀ギターの夕べ~テルツギターの魅力」
「富川勝智&斉藤泰士」さんが、不思議な世界を奏でてくれる。
ギターのアコースティックな音、というのは、人間が何かを音にのせて
「伝える」ということをしてきた根源的な響きがあっていいね。
人間の悲しさやよろこびの底の底の根っこのこころが伝わってくる。
CDとかダウンロードした音源に入らない音がいっぱい沁み入る。