京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

白隠禅画

2013-06-15 06:11:23 | 美術・博物館
昨日は久しぶりの雨でした。
蒸し暑くもあり、やっと梅雨が来たという感じです。

私は白隠禅師の禅画が大好きです。
以前、京都国立博物館で、永青文庫展が開催され見に行きましたが、
白隠の達磨像などの禅画もあり、とても感動しました。


午前中に家事をして、別冊太陽の「白隠 衆生本来仏なり」(2013年1月14日 初版)
に目を通し、充実した時間を過ごしました。

白隠(1685ー1788)は、江戸中期の禅僧で、「臨済宗中興の祖」と呼ばれています。
臨済宗の坐禅会に参加すると、白隠禅師『坐禅和讃』という経を詠みますが、
その作者です。

臨済宗にはいくつかの本山(京都では、大徳寺、南禅寺、建仁寺、東福寺、天龍寺、相国寺)がありますが、法系はすべて白隠に帰着すると言われています。

白隠は著作物以外にも、膨大な数の書画や墨蹟を残しています。
多くの達磨像を書いていますが、一度見たら忘れられない強烈な印象が残ります。

今で言う、コミックのような作品もあり、書かれている言葉の解説を読むと、
この絵でこういうことを伝えたかったんだとわかり、一人得心しています。

白隠は、墨蹟や禅絵を通して、禅の教えをわかりやすく説いてきたのだと思います。








白隠禅師『坐禅和讃』

衆生本来仏なり 水と氷の如くにて

水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし

衆生近きを知らずして 遠く求むるはかなさよ

譬えば水の中に居て 渇を叫ぶが如くなり

長者の家の子となりて 貧里に迷うに異ならず

六趣輪廻の因縁は 己が愚痴の闇路なり

闇路に闇路を踏みそえて いつか生死を離るべき

夫れ摩訶衍の禅定は 称嘆するに余りあり

布施や持戒の諸波羅蜜 念仏懺悔修行等

その品多き諸善行 皆この中に帰するなり

一坐の功を成す人も 積みし無量の罪ほろぶ

悪趣何処にありぬべき 浄土即ち遠からず

辱くもこの法を 一たび耳に触るるとき

讃嘆随喜する人は 福を得ること限りなし

況や自ら廻向して 直に自性を証すれば

自性即ち無性にて 已に戯論(けろん)を離れたり

因果一如の門ひらけ 無二無三の道直し

無相の相を相として 往くも帰るも余所ならず

無念の念を念として 歌うも舞うも法の声

三昧無礙の空ひろく 四智円明の月さえん

この時何をか求むべき 寂滅現前する故に

当処即ち蓮華国 この身即ち仏なり



夏本番? 退職後74日目の一日

2013-06-14 08:11:06 | 定年後生活

台風3号の雨を期待したのですが、京都はまったくと言っていいほど、
影響はありませんでした。
雨が降らない上に、昨日は35.9度だそうですから、猛暑状態でした。
定年退職者1年目、というより74日目の一日を書きます。

昨日はいつもより少し早く目が覚め、5時半に起床しました。
6時すぎからいつものパンづくりに取りかかりました。
妻は6時起床で、自分の昼食の弁当をつくり、洗濯物を干します。
私たちは、毎朝ほぼ7時に、私の焼いたパンで朝食をとります。

妻は7時40分頃、仕事にでかけます。
主夫見習い1年生の私としては、妻を働きに出している?、
という思いもあり、妻が仕事にでかけたから、のんびりという気分にもなれず、
いつものように、掃除機をかけ、クロス拭き、庭の草花の水やり、
外の掃き掃除をします。今日は浴室も掃除しました。

寒がりの私は、毎年梅雨半ば過ぎまで、石油ファンヒーターを出していますが、
今年は暑い日が続いているので、ファンヒーターを片付け、各部屋に扇風機を
置きました。

一連の家事を終えると、汗だくです。やはり、昨日の暑さは尋常ではないです。
扇風機だけでは我慢できず、エアコンを点けました。
その後、晩御飯の献立を考え、足らない食材の買い物です。

いつもは昼食後、美術館や寺院などにでかけるのですが、
暑くて、身体がバテバテになりそうでしたので、涼しいところということで、
久しぶりに図書館に行ってみました。

外は、肌が焼けるような暑さです。
図書館のなかは、入館した直後はエアコンが効いて涼しいですが、
節電が叫ばれた昨年あたりから設定温度が上がったのでしょうか、
時間が経つとじわり暑く感じます。
それにしても、図書館には人が多いのに驚きました。
人が多いとさらに暑く感じます。

結局すぐに図書館を出て、家に帰り、リクライニング椅子に座り、
本を読んでいるとうとうとしていました。
私は日中はほとんどテレビは点けません。日中見る習慣がなかったのと、
見たい番組がないからです。

夕方、洗濯物を取り込み、夕食作りです。
いつもは、7時前に帰ってくる妻ですが、昨日は遅くなるとメールがあり、
帰ってきたのは8時前でした。
帰って来たらすぐに食事できるよう努力しています。

これから夏本番になれば、日中の過ごし方に苦労しそうです。
実は、暑いのも寒いのも苦手(笑い)なのです。
退職後は再雇用も、アルバイトもしないという考えは今のところ変わりませんが、
何か無理のない程度で、ボランティアしようかなと考え初めています。








以上は、東福寺への道の途中で咲いていた花です。


梅雨の東福寺

2013-06-13 08:09:37 | 寺院・庭園
東福寺に行ってきました。
現役時代からよく来る場所です。以前のブログで書きましたが、
故福島慶道管長が大好きで、管長の提唱を月一回聞くのが楽しみでした。
東福寺から泉涌寺に足をのばすこともあります。




臥雲橋です。紅葉の時は、歩くのもままならないのですが、今日は少なかったです。



定番の臥雲橋から通天橋をみた景色です。



重文の禅堂です。
今も毎週日曜日、早朝6時半分から1時間、坐禅会がこの中で行われます。

●夏期暁天 平成25年講座
坐 禅 午前6時より 法 話 午前6時30分~ 場 所 大禅堂
8/2
花園大学教授 芳澤勝弘 「白隠禅画について」
8/3
東福寺僧堂師家 原田僧堂師家 「禅話」
8/4
東福寺遠藤管長 「禅話」
費 用 無 料



国宝の三門です。



本堂・仏殿です。



本堂の龍の天井です。



境内に咲いていました。



方丈に入ります。東福寺の方丈は、東西南北に四庭が配置され、
「八相の庭」と呼ばれています。重森三玲によって、1939年に完成されたものです。
多くの禅宗寺院の庭園と比べて、斬新な作りで、初めて見たときは驚きました。
一番大きな南庭です。



南庭の「五山」です。



西庭で「井田市松」と呼ばれているそうです。



北庭です。




東庭で、「北斗の庭」と呼ばれているそうです。







紫陽花が咲いていました。









御池通りの紫陽花

2013-06-12 09:36:26 | 京都めぐり
台風3号が発生し、北上していましたが、
当初の予想コース(上陸し日本海にぬける)、から東にそれています。

大雨の被害は困りますが、今はどちらかというと空梅雨で、
雨が恋しいところです。
昨日、午前中小雨が降りましたが、すぐあがってしまいました。

定年退職者1年生は、妻が職場に出勤した後、掃除機をかけ、
晩御飯の献立を考え、買い物にでかけました。
また、家庭内にたまった、段ボールや新聞紙、雑紙などをまち美化事務所に
車で持っていきました。
また、企業年金に必要な住民票をとりにいくなどしていました。

昼からは、体力維持のために、ぶらぶら散歩にでかけました。
柳馬場通りを北上し、こんな店、あんな店と観光気分で眺めていると、
御池通りにでました。



御池通りは大きな通りですが、南北の歩道に紫陽花が植えられ、
見頃になりつつあります。
でも、雨不足のせいか、葉っぱがヨレヨレでかわいそいうでした。
近くに散水用のホースがあったので、水をかけてやりたかったのですが、
勝手にやってもなあ、と思い直し、やめて後にしました。





向かいの店舗の花は、さすがに元気です。



ゼスト御池に入り、買い物して帰りました。

もう少し、雨が欲しいです。

智積院の紫陽花

2013-06-11 08:17:46 | 京都めぐり
智積院の紫陽花が見頃になりつつあります。
ここの紫陽花は毎年訪れ、目を楽しましてくれます。

今年は今のところ、雨が少なく、心なしか紫陽花も淋しそうです。











若いお坊さんたちが、草刈りをしています。



もみじの青葉がとてもきれいです。



これから咲く桔梗です。
ここは、春は梅、そして桜、ツツジ、紫陽花、桔梗、
秋は一面の紅葉と、いつ訪れても楽しましてくれます。



梅の実がたくさんついています。




桜の木にサクランボです。










知り合いを訪ねました。

2013-06-10 17:28:10 | 定年後生活
久しぶりに知り合いを訪ねました。
その人は私より6歳上の66歳で、医師です。
奥様(医師)も交えて1時間半ほど談笑しました。

私は3月末に退職後、主夫見習いを宣言し、掃除、買い物、
食事作りを日課にしていること、今年初めて花粉症に苦しめられたこと、
最近は少し時間をもて余しぎみなどの退職後の近況を話しました。

知り合いは、開業医をしていますので、日祝祭日以外は診療という、
忙しい毎日を送っています。
最近、長年のペーパードライバー歴を返上し、新車を購入し、
休みの日にドライブしているそうです。

知り合いは以前私に、免許はもっているが、車を運転するつもりはないと
言っていましたので、心境の変化に驚きました。

70歳過ぎて運転再開は、無理だと思ったので、
ぎりぎり今のうちに運転しはじめた言っていました。
運転して、行動範囲が広がり、ナビにまかせ、遠出もしているようです。
今度は、車で四国まで行き、八+八ヵ所詣でにチャレンジすると言っていました。

しかし、奥様はまだ一度も同乗していないそうです。
奥様に、よく自動車購入を許可しましたねと聞くと、
仕方なく、しぶしぶだったのよと笑って言っていました。

60歳台は、まだまだ色々なことにチャレンジできると思います。
私も、知り合いを見習って、チャレンジできることは、
どんどんしていこうと思いました。

知り合いは、忙しい方なので、メールアドレスを交換し、
メールでやりとりすることにして、別れました。



庭に咲いていました。



平安神宮神苑無料公開日

2013-06-07 10:40:27 | 寺院・庭園
今日は平安神宮の無料公開の日です。

毎年、無料公開の日は人が多く、ゆっくり見てられないので、
私、定年退職者1年生は、8時半の開門に間に合うよう家を出ました。
バスのなかは、職場や学校に向かう人が乗車しています。
退職生活にまだ慣れていない私は、少し複雑な心境になり、
定年退職したんだからと自分に言い聞かせます。

8時間半過ぎに神苑に入りましたが、すでに大勢の人です。

神苑の様子は、能書きより下手な写真でどうぞご勘弁下さい。




















































退職後2ヶ月の生活と心境

2013-06-06 08:13:03 | 定年後生活
連日30度を越える暑さに、少し参っています。
特に蒸すこともなく、夏が来たのではと勘違いしそうです。

3月末に退職以降、主夫見習いを宣言し、洗濯を除く家事をなんとか続けています。
昨日はエアコンフィルターの掃除をしました。

6時に起床し、7時朝食、8時前妻が仕事にでかけた後、
掃除機をかけたり、草木の水やりをします。
その後は、買い物にでたり、読書したりして時間を費やします。
日中はほとんどテレビは見ません。

昼食は家でとります。勿論一人です。

昼食後、花粉症を心配しながらも散歩にでかけ、
大好きな寺院の庭園、美術館や博物館などをまわります。

夕方帰宅後、洗濯物を取り込み、晩御飯づくりをし、妻の帰宅を待ちます。

妻と夕食を取った後は、主にテレビを見るかパソコンをしています。

8時頃に入浴し、床につくのは10時過ぎです。

最近は暑くなってきたので、午前、午後の時間配分を逆転し、
涼しい午前中に出かけた方がいいかなと思っています。

退職して、2ヶ月が経ちましたが、最近は時間は余りぎみです。
そのため、どこかボランティアに行こうか、
各種教室や講座に参加しようか、など思い始めています。

定年退職したんだから、のんびりしたらいいじゃないか、と思う一方、
時間があることに、まだ慣れない、戸惑っている自分がいます。

知り合いが、退職後3ヶ月で時間をもて余すと言っていましたが、
最近、それを実感しそうです。



家の紫陽花が見頃になってきました。









まだ花粉症状が続いて困っています。

2013-06-05 06:20:58 | 定年後生活
大学卒業後、なんとか38年間勤め、3月末に60歳で定年退職しました。
ちょうど大好きな桜の時期でしたので、毎日花見に精を出しました。
それが、いけなかったのでしょうか、
突然、4月半ば過ぎに、鼻づまりと目の違和感に襲われました。
症状が良くならないので、眼科と耳鼻咽喉科に何度か通い、お薬をいただいています。
先日耳鼻科に受診したら、イネだったら、
6月いっぱい症状が出ると言われてしまいました。
目のシュワシュワ感は、だいぶましになってきたのですが、
まだ鼻づまりは、夜に症状がでてます。


今まで花粉症は、ひとごとでしたが、自分に症状がでて、
初めて花粉症は辛いものだと痛感しています。

また、花粉症状と同時に不眠症になりました。
現役時代、不眠とはほとんど無縁でしたので、驚き、困惑しています。
医師に相談し、軽い睡眠導入剤を服用しています。

退職後しばらくは、思う存分、あちこちに出歩き、いろんなチャレンジも
しようかと考えていましたが、花粉症状が気になり、足もにぶりがちです。

早く花粉症状がなくなるのを、首を長くして待っているこの頃です。

京都府立陶板名画の庭

2013-06-04 09:49:06 | 京都めぐり
京都府立植物園に隣接しているこの建物は、
名画を陶板画で再現しています。

建物は安藤忠雄氏の設計です。







ミケランジェロの最後の審判です。
ほぼ原寸大で、圧倒的な迫力があります。



ダ・ヴィンチの最後の晩餐です。



滝に見立てた壁は、目でも耳でも、涼が感じられ、暑い日にはいいです。



スーラのラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後です。



ルノアールのテラスにて です。



ゴッホの糸杉と星の道 です。



梅雨入り後の植物園

2013-06-03 15:26:09 | 京都めぐり
今日は朝から暑く、最高気温は30度の予想です。
いつものように、主夫見習い者として家事をし、
昼からでかけました。

向かったのは、2週間ぶりの京都府立植物園です。

その時見頃だった芍薬園は、来年にむけ、花が切られていました。
紫陽花園の紫陽花が咲き始めています。これから、見頃になるのが楽しみです。










見頃だったバラ園は、散りはじめていますが、まだ見頃が続いています。





園内は暑く、休憩所で一休みし、水分補給します。







こんなに暑いと、涼しい日陰を求めて歩きます。
大芝生で遊ぶ人は、いませんでした。

大垂れ桜の横にある、菖蒲園ではいろいろな名前がついた菖蒲が見頃です。













最後に北門の花です。







久しぶりの桃花会

2013-06-02 16:50:05 | 定年後生活
今日、久しぶりに桃花会に参加させていただきました。
体調をくずし、しばらく坐禅会を休んでいました。

桃花会は、妙心寺の霊雲院で、月1回日曜日に開催されています。
午後2時から始まるのですが、早めに入り、庭を眺めます。
ここの庭は、本当に心休まる空間です。
京都のさまざまな庭園を見てきましたが、私のお気に入り上位の庭です。

やがて、坐禅を知らせる鐘が鳴り、15分ほど座ります。
般若心経、白隠坐禅和讃、三帰依文、四句誓願の読経が終わると、
霊雲院則竹住職〔老師〕の提唱があります。
本日の内容は、臨済録で、上堂(その二) 一無位の真人です。
臨済録の核心部分にあたるところです。
約1時間半、分かりやすくお話しされました。

お話が終わると、茶礼があり、2時に終わりました。
参加者は40名くらいでしょうか、若い方も参加されています。





毎月の坐禅会の案内が 掲示されています。



桃花会は住職のお話がメインです。
本格的な坐禅希望の方は、月初の夜と、月初の午前開催される
坐禅会がおすすめです。
初心者にもわかりやすく、丁寧に座り方の指導をしていただけます。