京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

非公開文化財特別公開 正覚庵(白州邸移築)

2019-11-07 17:40:37 | 京都めぐり



現在秋の京都非公開文化財特別公開が11月1日~10日まで21ヶ所で開催中です。
天皇陛下御即位を記念し、皇室ゆかりの品々が公開されています。
特別公開の一つ、東福寺の塔頭、正覚庵に行ってきました。
この建物が白州邸の移築と公表されたのは昨年のことです。
拝観は年に一度11月23日の筆供養の日だけで、今回の公開は貴重です。

山門









撮影は玄関までで建物内部は一切不可です。






威徳堂





筆塚













毎月第一日曜日に写経会が行われています。





御朱印はこちら





京都市街が見えます。高台にあるようです。





内部は拝観受付でいただいた正覚庵の樹木葬(法洲苑)案内書より

本堂
ここの本堂は、綿花貿易で財を成した白州文平の大阪府伊丹市内にあった白州屋敷の一部を移転したものです。
宝形の寄せ棟造りの座敷棟が連なり、東北東には楼閣もあります。
建物の基礎上には井桁状に組まれた杉丸太の土台が見えます。
本堂仏間は天井の中央部を一段高くした「折上格天井」、その天井の一角には山水画のような巨大屋久杉の一枚板がはまっています。
また茶室は元々は白州邸の玄関だったのを改修したもので、天井には杉の小丸太が並べられています。















建築年代は大正の終わり頃と伝えられています。昭和14年、八崎治三郎(大阪栄養工業創始者)が譲り受け、昭和40年代後半に正覚庵に寄進されたものです。
白州文平は建築道楽としても知られ、4万坪の敷地を持つ伊丹の白州邸は質と粋を凝らした文平好みの屋敷の集大成として建築されたものです。戦後吉田茂首相の懐刀として、また実業家として活躍した息子、白州次郎(妻:白州正子)がイギリス留学から帰国・結婚までの間住んでいたようです。










なかなか素晴らしい建築に圧倒されました。
書院の襖絵は山本隆氏(1949年~)でした。
それと庭園が素晴らしいです。11月下旬以降は紅葉がきれいになりそうです。

今回の特別公開は10日までです。
行けない方は11月23日の筆供養に参加されたらよいのではと思います。

























二尊院の紅葉

2019-11-07 06:17:49 | 2019紅葉


ここにきてやっと朝の気温が下がってきました。
昨日朝の京都市の最低気温は7.4度、最高気温は20.2度でした。
紅葉するには日中の気温が20~25度、夜5~10度と気温差が大事で、5~6℃以下になるとぐっと進むといわれています。
また葉に十分な日光が受けられることが必要とも言われています。
この間はこの条件にあてはまる状態が続いていますので、遅れていた紅葉も進むと思います。

二尊院の紅葉チェックに行ってきました。

総門





予想どおり、、紅葉の馬場はほとんど青紅葉です。
今回の目的は小倉山中腹の日当たりの良いところの紅葉です。




















黒門










唐門





本堂





小倉山の中腹に上がってみます。
本堂横の石段を120段ほど上り、さらにその上に行きます。





法然上人廟(室町時代)
ここから右に行くと角倉了以翁墓、旧三帝陵があり、左へ行くと時雨亭跡になります。















さらに30,40段ほど上がると三旧三帝陵、土御門天皇、嵯峨天皇、亀山天皇です。





予想どおり、色づいていました。
週末には見頃近くになりそうです。

























弁天堂まで降りてきました。





黒門





紅葉の馬場を下ります。




















このまま気温が下がってほしいです。