京都近代美術館平成30年度第1回コレクション展の特集です。
春の日本画
日本には四季があり、古来日本人はそれぞれの季節の美を愛で、詠い、書き、描いてきました。
今回のコレクション展日本画コーナーでは、春の風物を中心に、四季の美を描いた作品が展示されています。
冨田溪仙(1879ー1936) 醍醐之華 1926年
井上石邨(1893ー1975) 懐古 1975年
川村曼舟(1880ー1942) 古都の春 1918年
都路華香(1871ー1931) 春宵図 1904年
猪田青以(1906ー1976) 山の花(山つつじ) 1960年
池田遙邨(1895ー1976)朧夜 1982年
福田翠光(1895ー1973) 春花秋葉 1940年
浅井忠(1856ー1907) 編みもの 1901年
手わざの美
明治中期から昭和初期にかけての「帝室技芸員」や、戦後の「重要無形文化財保持者(人間国宝)」という芸術家の顕彰制度があります。
また重要無形文化財は、昭和30年(1955)の第1回認定以降、現在まで続く、技(無形文化財)とその技を高度に体得した個人・団体を対象とした国家による工芸と芸能に関する指定・認定制度です。
今回帝室技芸員の赤塚自得や板谷波山、清水南山をはじめ、日展や日本伝統工芸展等で活躍した15名の工芸家の作品が展示されています。
板谷波山(1872ー1963) 彩磁香炉三生果 1953年
五代清水六兵衛(1875ー1859) 大札磁花鳥文香炉 1917年
北原千鹿(1887ー1951) 鶉文金彩壺 1938年
杉田釆堂(1886ー1955) 鳩鈕香炉 1950年
田辺一竹斎(二代竹雲斎)1910ー2000 亀甲透編輪達違椽花籃 1966年
柳下昌玗(1930ー) 花籃「秋風」 1967年
飯塚琅玗斎(1890ー1958) 花籃「富貴」 1926年
二十代堆朱楊成《山水図屏風意堆朱彫文庫及硯箱》1918年
平舘酋(1890ー1981) 春融白映手筥 1936年
赤塚自得(1871ー1936) 竹林図蒔絵硯箱及文台 1923年
六角紫水 他(1867ー1950)、木村西崖 素案(1867ー1927)
蓬莱雲鶴図八足脚机 1923年