鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3593回】 現場とは、どこを差すのか?

2020年10月31日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界で使う、「現場」という意味は、

お客様の住宅の建設工事が行われている

建設現場を差すことが一般的です。

 

こうした理解は、

現場監督や職人さんからすれば正解なのですが、

住宅業界のマーケティング担当、営業マン、設計士、

それからコーディネーターからすれば、

正解ではないかもしれません。

 

10月30日の日経MJで、

 

「P&G出身者が語るマーケ人材の育て方」

 

という記事がありましたが、

それを読んで私自身の考えが変わりました。

 

「現場主義という名のもと、

店舗を回ることが仕事だと思っている人、企業も

あるようですね。店舗は店舗で重要です。

ただ、マーケティングで重要なのはB2C事業なら、

Cの理解。店舗(S)の理解ではないんです」

 

「マーケッターにとって現場とは、

店舗や店頭ではなく、消費者のおウチであり、

モノを使う場面や使い方です。

自社商品を使っている人を理解する一方、

競合商品を使って満足している人を理解すること」

 

以上、日経MJより引用。

 

マーケッターや営業マン、設計やコーディネーターは、

今、相談に来て下さっているお客様のご自宅を見て、

実際にお客様が困っていることを感覚として理解した上でこそ、

お客様の真の問題を解決し、かつ刺さる提案ができるのではないか?

 

また、自社の家だけでなく、

他社で家づくりをされた方のご自宅も拝見する機会があれば、

積極的に見学をさせていただき、

何に満足され、何に不満なのかを学び続けること。

 

こうした活動こそが、真の現場であり、

今お客様が生活している住居こそが現場なのかと感じました。

 

現場の定義を変えたら、

私、まだまだ現場のことをよく理解しているとは言えない、

と感じました。

 

もっと現場に行かなければ!

 

普段、使っている言葉の定義を見直すだけで、

自分に何が欠けているのかを発見できたりします。

 

皆さんにとって、「現場」とは何を差しますか?

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