住宅業界で使う、「現場」という意味は、
お客様の住宅の建設工事が行われている
建設現場を差すことが一般的です。
こうした理解は、
現場監督や職人さんからすれば正解なのですが、
住宅業界のマーケティング担当、営業マン、設計士、
それからコーディネーターからすれば、
正解ではないかもしれません。
10月30日の日経MJで、
「P&G出身者が語るマーケ人材の育て方」
という記事がありましたが、
それを読んで私自身の考えが変わりました。
「現場主義という名のもと、
店舗を回ることが仕事だと思っている人、企業も
あるようですね。店舗は店舗で重要です。
ただ、マーケティングで重要なのはB2C事業なら、
Cの理解。店舗(S)の理解ではないんです」
「マーケッターにとって現場とは、
店舗や店頭ではなく、消費者のおウチであり、
モノを使う場面や使い方です。
自社商品を使っている人を理解する一方、
競合商品を使って満足している人を理解すること」
以上、日経MJより引用。
マーケッターや営業マン、設計やコーディネーターは、
今、相談に来て下さっているお客様のご自宅を見て、
実際にお客様が困っていることを感覚として理解した上でこそ、
お客様の真の問題を解決し、かつ刺さる提案ができるのではないか?
また、自社の家だけでなく、
他社で家づくりをされた方のご自宅も拝見する機会があれば、
積極的に見学をさせていただき、
何に満足され、何に不満なのかを学び続けること。
こうした活動こそが、真の現場であり、
今お客様が生活している住居こそが現場なのかと感じました。
現場の定義を変えたら、
私、まだまだ現場のことをよく理解しているとは言えない、
と感じました。
もっと現場に行かなければ!
普段、使っている言葉の定義を見直すだけで、
自分に何が欠けているのかを発見できたりします。
皆さんにとって、「現場」とは何を差しますか?