鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1262回】 「でも・・・」「けど・・・」という言葉を極力使わない

2014年06月15日 | 住宅コンサルタントとして
私の周囲を見ていて、
伸びる企業経営者、伸びるビジネスパーソンに共通する最大のポイントは、
メチャメチャすなおであるということです。

すなおとは、自分とは価値観が異なるモノ(考え方・意見)と遭遇した際に、

「ああ、こういうモノ(考え方・意見)もアリかもしれない!
面白いなぁ!」

と一旦、そのまま受け入れることを意味します。

また、素晴らしい業績をあげている他社さんの事例を知ったときに、

「その事例の中で、我が社にはどの部分を取り入れることが出来るだろう?」

とポジティブに考えられることを意味します。

すなおな生き方をしていると、いろんな情報を提供してくれる方が周りに集まってきて、
知らない情報やノウハウが自然と溜まっていきます。

そしてそれを実践するので、成果も出ますし、何より経験を通して人が育つのですね。

成功する企業、伸びるビジネスパーソンには、必ずと言っていいほどすなおさがあるものです。

すなおであることの大切さは、
前職時代の先輩たちで本当に素晴らしいコンサルタントの方の姿勢から
学ばせていただきました。

相当なキャリアを積まれていて、しかもトップクラスのコンサルタントであるにもかかわらず、
私が転職して1年も経たない頃に、こちらの話をすなおに聴いて下さる訳です。

正直、衝撃的でした。

そういう方は、人の話を聴く際に、決して「でも・・・」「けど・・・」という言葉を使わないのです。

逆に、よく使う言葉は、「なるほど!」「面白い!」「ええやん!」という、肯定の言葉。

言葉が変われば、行動が変わります。
行動が変われば、習慣が変わります。
そしてそれは、自分自身の運命をも変えていくのです。

日々、良い言葉を使っていきたいですね!
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【第1261回】 日本の住宅の基準が変わる

2014年06月14日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアの住宅会社であるクライアント様のもとへ・・・。

もうすぐオープンする予定の新モデルハウスをチェックさせていただき、
そのモデルを活用して今後、どのような展開をしていくのかを打ち合わせしておりました。

今回、これまでの工法とは全く異なる工法を開発され、それでモデルハウスを建てられたのですが、
その快適性、および性能の高さにビックリ・・・。

この価格でこの性能の家を建てることが出来れば、
正直、日本の住宅の基準が変わってしまうというくらい、えげつなかった・・・。

この基準が浸透すれば、結論から言えば、日本の冷暖房機器メーカーは大打撃を受け、
電力会社は家庭用の電気使用量が半分になってしまうでしょう。

しかも、これだけの性能を有していると、
建物価格が坪60万とか70万とかするのが一般的ですが、
その価格とは比較にならない価格で提供することが出来るのですね。

詳細は詳しくお伝え出来ませんが、長期優良住宅なんて話にならないくらい、性能値が高い。
ドイツなどの住宅にも負けないと思います。
しかも、日本の四季を考えれば、こんな理にかなった工法はありません。
夏のジメジメも、冬の空気の乾燥も防げると思います。

それでいて、価格は高くないのです。

最終的には来月に企画を詰めますが、
ちょっとクライアント様には忙しい8月、9月になるかもしれません。

このお仕事を9年させていただいておりますが、
本当にたくさんのご縁のおかげで、日々、学ばせていただいております。

ご縁を頂戴しているクライアント企業様のおかげです。

心より感謝です。
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【第1260回】 数字で押さえないことには・・・

2014年06月13日 | 住宅コンサルタントとして
優秀な会社に共通しているのは、結果、それから結果に至るまでのプロセスを
全て数値化し、現状を押さえているということです。

更に今年の数字だけでなく、1年前、2年前のプロセスと今年のプロセスの数値の差を
しっかりと押さえていて、今年の自社のどこに問題があるか、ちゃんと検証出来るのです。

もちろん、社員さんに対し指示を出す際も、全て数値を入れながらの指示なので、
受け取り手である社員さんもイメージしやすいのです。

例えば、住宅会社であれば、こんな感じです。

「管理のお客様に1週間あたり5件、アプローチし、そのうち1組をモデルに再来してもらおう!」
「接客アポ率が昨年、一昨年に比べると20%近く減少してるぞ!
ちょっと初回接客が雑なんじゃないのか?
金曜日に必ず、全営業スタッフが初回接客のロープレをおこなうように!」

サッシ店・建材店・木材店であればこんな感じです。

「見積総額が昨年よりも30%ダウンしている。
このままだと、半年後の売上がヤバいぞ!
すぐに今の取引先に対し、まだ購入してもらっていない商品の採用のお願いをして
何とか1棟あたりの単価を10%アップしよう!」
「見積額からの売上の歩留まりが20%近く下がっている。
この要因は何だ?
他社に受注をさらわれていないか?」

数値で押さえる。
結果だけでなく、プロセスも、です。
更に昨年、一昨年と比較出来れば、非常に経営判断がしやすくなります。

しかしながら、住宅業界の大半の会社は、結果しか数字で押さえていません。
ひどい経営者だと、結果すら数値で押さえていません。

これじゃ、精神論的な指示しか社員さんと話が出来なくなりますよね?

「とにかく頑張れ!」
「売って売って売りまくれ!」
「今月、数字を詰められるだけ詰めろ!」
「ガンガン訪問しろ!」

こんな指示を出しても、イマイチ分からないですよね?

まずは経営者が数値で結果(=売上)だけでなく、プロセスも押さえる。
その上で具体的な指示を出す。

こうすることで、間違いなく営業部隊の動きが変わってきます。

数値で押さえることが皆さんの会社では出来ていますか?
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【第1259回】 時代が変われば役割が変わる

2014年06月12日 | 住宅コンサルタントとして
私は、住宅会社だけでなく、サッシ店・建材店・木材店のコンサルティングもさせていただいています。

私が社会人になりたての1990年代は、住宅着工数も100万戸を優に超えていて、
いろんな工務店さん・大工さんに仕事がありました。

現場の数は毎日、たくさんあり、更には見積もたくさんあった。

こういう時代は、工務店さん・大工さんが要望する見積や配達の依頼に対し、
迅速に対応することが最も重要な仕事になります。

お客様の依頼に迅速に、そして正確に応えるだけで、満足していただくことが出来ました。
いわゆる、御用聞きです。

また、日頃たくさん購入していただいた御礼に、年に数回、接待をすれば更に喜ばれました。


しかしながら今、工務店さんや大工さんに昔ながらの営業をしているだけでは、
十分な売上が確保出来なくなってきています。

住宅着工数が激減し、いろんな工務店さん・大工さんに仕事が行き渡らなくなったからです。

こういう時代、一番喜ばれるのは、工務店さん・大工さんに仕事を紹介することでしょうが、
そもそも年間何組も、家を建てる人を紹介出来るだけの人脈なんて、誰にもありません。
(そんなのがあれば、自分で新築事業を立ち上げた方が早いです)

ゆえに違う形で、仕事に困っている工務店さん・大工さんに貢献しなくてはなりません。

では、どういう形で貢献していけばいいのでしょう?

経営者が勉強不足のサッシ店・建材店・木材店は、とにかく安く売って、
同業他社が納材している分を自社で納材させていただくことで、何とか売上を確保しようとします。

でも、体力勝負になるだけですし、利益率が低くなるのです。
結果、若手を採用するとか新しい事業を立ち上げるなどの体力がドンドン無くなっていくのです。

そして気が付けば、ジリ貧の状態になってしまうのですね。

御用聞きの延長線だけでは、これからの時代、勝ち残ることは出来ません。

では、サッシ店・建材店・木材店としてどうしていけばいいか?

私は、取引工務店さん・大工さんの「売れる商品開発部」になることだと思っています。

言い方を変えれば、購買代理店です。

消費者のニーズが変わっていく中で、例えば飲食店の果たすべき役割も変わってきていますよね?

サッシ店・建材店・木材店も、それから住宅会社も、
時代の流れに合わせ、役割を変えていかなくてはならないのです。
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【第1258回】 見積を出す前に、結果は決まっている

2014年06月11日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はリフォームに取り組んでいただいている6社のクライアント様に集まっていただき、
リフォームの勉強会を開催しておりました。

自分の中で新しい取り組みなのですが、参加されている各社様の感想は、
私に対する気遣いもあるかと思いますが、皆様、大変満足されているご様子。

メンバーの中には、年間1.2億円の売り上げを2年連続で達成され、
しかもただ契約を取るだけでなく、手配から現場管理まで全てご自身でされているという、
30代前半のスーパーリフォーム営業マンもいます。

そのスーパー営業マンに、昨日は質問が集中しました。

他のメンバーが最も関心されたのは、

「競合がいるお客様で、見積提出後、『検討して、またこちらからお電話します!』と
お客様に言われた時、どのように対応しているのか?」

という質問に対して、スーパー営業マンが言った答えでした。


皆さんなら、どうしますか?


そのスーパー営業マンは、

「見積を出す際には、もうその場で返事をもらえる状態をつくっておく」

と答えたのです。

ここに参加者の質問が集中しました。


見積を提出した際、その場で返事をもらうためにはどうすればいいか?

1つ言えることは、お客様の見積依頼の要望に対し、言われた通りの見積を簡単に作っているようでは、
その見積に何の価値も無い、ということです。

要は簡単に見積を作成しないのですね。

この見積作成前のやり取りで、お客様がもうこの人に頼みたいと思うように持っていく。
そして見積提出した際には、すぐその場で「お願いします!」と言ってもらえる状態をつくっているのですね。

私自身もとても勉強になりました。

この部分のエッセンスをまた、お伝えしていこうと思っています。
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【第1257回】 何を企画するよりも日頃からの関係づくりが大切

2014年06月10日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社やリフォーム会社がOB様との良好な状態を維持し、
何かあった際に気軽に声を掛けていただけるような関係を構築することは非常に重要です。

そのために、OB様感謝祭をされている会社さんは多いですし、
私自身もクライアント様にご提案をさせていただくことが多いです。

ただ、感謝祭を実際にやり続けておられる住宅会社さんの中で
毎回、お客様が多数、ご来場される会社さんとあまり参加されない会社さんに分かれます。

更に多数、OB様が参加される会社さんの中で、
OB様からの紹介が非常に多い会社さんと紹介がほとんど出ない会社さんに分かれます。

こうした事実から、皆さんは何を感じますか?


実際に、あるクライアント様から聞いた話ですが、
これまでOB様対象の感謝祭を一切されてこなかった住宅会社さんが感謝祭を企画し、
そのアナウンスをOB様にしたところ、「参加したい!」というOB様が続出し、
ちょっと当日、うまくオペレーションが回るか不安、という会社もあるそうです。

感謝祭などを企画しなくとも、OB様から愛され、応援されている例だと思います。

ついつい、経営者や企画担当者は、何かをすることでOB様と良好な関係を構築したい、
という考えになってしまいがちですが、「何を企画するか?」という企画よりも、
契約まで、それから工事中の良好な関係、
更にお引き渡しした後も良いお付き合いが出来ることの方が、よっぽど重要です。

そういう良好な関係の上で、感謝祭をすると言うことありません!

ただ、日頃からの良好な関係を維持出来ていない中で感謝祭をやって挽回しようと思っても、
正直、関係は修復出来ないと思います。

企画のアイデアよりも、日々の関係づくりの方が重要。
これはどの商売にも当てはまるような気がします。

そのために、今のお客様、OB様とどんなお付き合いの仕方をしていけばいいと思いますか?
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【第1256回】 「お客様に応えたいという心」を自分たちのエゴより圧倒的に優先する

2014年06月09日 | 住宅コンサルタントとして
今年はいろんなことが重なって、いろんな住宅会社のモデルハウスや見学会に、
過去最多のペースで調査に行っています。

毎年、20社を目標に調査するのですが、今年は昨日の時点で20社を超えました。

で、今年、たくさんの住宅会社を調査して、何十人という営業マンの接客を受けましたが、
最高の接客をして下さったのは、とある住宅会社の事務スタッフの女性です。

しかも、入社まだ2年目くらいの、若い女性でした。
専門知識も当然ながら十分ではありませんでしたが、とにかく人として素晴らしく気持ちの良い方でした。

営業専門のプロではない方の方が、よっぽど「この人に相談しよう」と思わせてくれるのです。

そのポイントをちょっとまとめてみたいと思います。

一般的な住宅会社は、来場されたお客様に対して、
アンケートの記入や来場されたきっかけ、目的を最初の段階で訊くことが多いと思いますが。
ここで営業マンの「家を建てる人かそうでない人か、見極めてやろう!」という意図を
お客様は本能的に感じます。

逆にこの最初のやりとりに関して、「来場して下さって、本当にありがとうございます」というような、
感謝の気持ちを持ってお出迎えしてくれると、お客様としてはホッとします。

更に今日、このモデルハウスにご来場された目的、
すなわち、「お客様が何を見たい、知りたいのか?」ということに一所懸命対応しようとしているのか、
それとも「次アポを取得して契約まで持っていきたい!」と自分のことだけを考えているかも
お客様は非常に敏感に感じると思います。

増税後、動いているお客様の数が全体的に減少している中、必死なのは分かりますが、
お客様のことよりも自分のことを考えている営業マンに誰が家づくりを託したいと思うのでしょう???

こういうことを調査をしていて非常に強く感じます。

契約をいただくため、次アポを取得するために必要なスキルやテクニックもあるかと思いますが、
それらのスキル、テクニックよりもお客様を思う心、自身の人間力が超えていない限り、
お客様の心には届かないのですね・・・。

売りたい心、次アポを取得したい心<お客様に満足していただきたいという心。
自分達が伝えたいこと<お客様が知りたい、見たいことに応えること。
スキル、テクニック<人間力。

こんなバランスがしっかりと取れていないと、初回接客でお客様に見抜かれ、
「この人に相談したい」と思っていただけなくなってしまいます。

今年、私が最も接客を受けて感動した、営業素人の女性スタッフは、
間違いなく上記の3つのポイントをクリアできていました。

皆さんは、クリア出来ていますよね?
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【第1255回】 お客様がたくさん来て下さる状況をつくるために・・・

2014年06月08日 | 住宅コンサルタントとして
今月のコンサルティングのテーマとして、「お客様に困らない状況をつくるために・・・」というテーマで
お伝えさせていただくつもりだったのですが、各クライアント様で日々、いろんなことがあって、
なかなかお伝えする機会がない、ということに気づいた鬼山です。

ですので、ちょっとここにその答えをまとめますね。

そもそも、私がこの世界に飛び込んだ9年前、住宅会社やリフォーム会社での最大の困りごとは、
すでに「集客」、つまり見込のお客様に来ていただくことでした。

この状況は、今でも全く変わっていないと思います。

大半の住宅会社では、新規のお客様との出会いに困っています。
でも、一部の住宅会社ではお客様との出会いに全く困っていません。

その差は何なのか?

これは飲食店でも全く同じことが言えます。

フリーペーパーや店頭販促で「これでもか!」というくらい、宣伝しているのに、
店内がガラガラのお店ってありますよね?

その逆で、お店の看板は地味、もしくは全くない。
宣伝も一切していない。
でも、予約が全然取れないお店もありますよね?

この、全く宣伝もしていないのに、予約が取れないお店の特長は何なのか?

皆さんは分かりますか?

私が思うに、そういう行列が絶えないお店には2つの特長があるのです。
そのポイントをクライアント様で、それから自分自身で実践していければ、と思い、行動しています。

ポイントの1つめは、「期待値以上の商品やサービスを提供する」ということです。

飲食店であれば、「想像以上に美味しかった!」。
住宅会社では、「思っていた以上に素敵で見どころがたくさんあった!勉強になった!」。
コンサルタントであれば、「(セミナーに)参加して良かった!」「コンサルティングの依頼をして良かった!」。

ただ注意しなければならないのは、お客様の期待値は常に上がっていくということです。
だから、期待値以上という、ちょっとしたサプライズが続かないと、お客様に飽きられてしまうのです。

行列が絶えない飲食店は、常に新しいメニューを開発して、
常連客の「ワオ!」をつくり出しています。

住宅会社も、見学会場やモデルハウスのしつらえを常に磨き、新しい工夫を生み出し、
毎回お客様に「期待値以上」という感想を持っていただけていれば、お客様に困ることはありません。

後、もう1点は、

「お客様同士がとても良い空気感を出していて、その場にいるだけでホッとする」

という雰囲気をつくっていくことです。

繁盛しているお店は、お客様とお店側でとても良い空気をつくっています。

そのあたたかい空気、どこかホッとする空気をお店側がつくることが出来るかが、
常にお客様で溢れるか否かの分かれ目になると感じています。

住宅会社も同じで、お客様と自分達で何とも言えないあたたかい空気をつくることが出来ているか?

ここ、ポイントです。

商売の本質でもあるこの2点を徹底していくことで、お客様に困らない状況をつくれるのです。

皆さんの会社では、期待値以上の「ワオ!」をお客様に提供出来ていますか?
お客様とあたたかい空気感をつくることが出来ていますか?
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【第1254回】 自分がお客様の立場なら、どんな人、どんな会社に頼みたい?

2014年06月07日 | 住宅コンサルタントとして
業績が不調の営業マン、会社に共通するポイントの一つは、

「自分の業績のことばかり考えていて、お客様の気持ちを全く分かっていない」

ということです。

自分が伝えたいことだけを伝えてばかり・・・。
逆にお客様が本当に心の底で感じている不安や悩みを把握しようとしない。

売れない営業マンの、そういう自分中心の心理をお客様はものの見事に見抜きます。

自分中心の考え方をする営業マンの心の底が見えたお客様は、二度と心を開こうとはしません。

また、自分達の業績のことしか考えていない会社も、お客様に見事に見抜かれます。

一方、いつもお客様に困っていない営業マンや会社も少ないですが、存在します。

そういう営業マンに共通するのは、

「自分がお客様の立場だったらして欲しい提案、伝えて欲しい事実、
やってもらえると嬉しいサービスをお客様にしっかりとやっている」

ということです。

売ろうという気持ちよりも、「こういうことをしたら、満足して下さるかな?」という
お客様のことばかり考えて行動しているのです。

そして何より、自分自身がお客様の立場でいろんなサービスを受ける際、
実にいろんなことを感じているのです。

自分がしてもらって嬉しいことをすぐどなたかに実践してみる。
逆に自分がされて不快なことは絶対にしない。

自分がお客様の立場の時にいろんなヒントを得たり学んだりしているのです。

お客様に喜んでもらえる対応をしようと思えば、自分がお客様の立場の際にこそ、
たくさんのことを学ぼうという姿勢が重要です。

オフの日に自分の感性のスイッチをオフにしていたり、
自分がお客様の立場の際に何も感じようとしていない人。
要するに鈍感なお客様にしかなれない人は、
お客様に選んでいただけるような営業マンになるのはちょっと難しいかもしれません。

皆さんは、どんな住宅会社、どんな営業マンに家づくりを託したいですか?
どんな対応をしてもらうと嬉しいですか?
最近、してもらって嬉しかった対応はありますか?
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【第1253回】 問題点が改善され、業績向上につながることこそがやりがい

2014年06月06日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、JALのシステムに不具合が発生し、数多くの飛行機が欠航となる中、
何とか私が乗る予定の飛行機が運航してくれて、無事に帰宅出来た鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

私が乗る予定の1本前の飛行機が目の前で欠航となり、ちょっと焦りました。
昨日、帰宅できなければ、今日のコンサルティングもキャンセルしなくてはならなかったからです。

このお仕事をさせていただいて9年。
未だに予定をキャンセルしなければならなかったのは、埼玉県でのコンサルティング1件のみで、
仕事運は相変わらず絶好調です!

感謝、感謝です。

さて、昨日お伺いしていたクライアント様で、とても嬉しいことがありました。

しばらくの間、最大の問題となっていたことがようやく改善の兆しが見えてきたのです。
5月の結果が素晴らしく、その問題点が解決したことが顕著に出ていました。

しかも6月もおそらくその問題点は更に改善されていることでしょう。

その問題点を改善していく中で、数名のスタッフさんが成長されているなぁ、とも感じられました。
(詳しくは書けないのですが・・・)

外から見て、どれだけ業績が上がっている企業であっても、必ず問題点を抱えているものです。

その問題点の改善・解決のために、かなり深く首を突っ込ませていただき、
改善の兆しが見え、結果につながると、本当に嬉しいです。

コンサルタント冥利に尽きる感じです。

更に10年以内に訪れるであろう、最大の問題点を解決するために、
逆算してこれから取り組まなければならないこともご提言させていただいたのですが、
それらも承諾していただけることに・・・。

本当に1日があっという間に終わってしまいました。

こちらの提言を真摯に受け止めて下さり、真剣に対応して下さるその姿勢に、
私も何としてもお応えしたいという気持ちになります。

お手伝い出来ることは、何でもさせていただきたくなる、という感じです。

ビジネスライクとは正反対のお付き合いをさせていただけるクライアント様とのご縁のおかげで、
私自身、日々やりがいを感じまくってお仕事をさせていただけております。

結局のところ、ビジネスパーソンはお客様に育てていただいているのですね。

良いお客様とのご縁をたくさんいただける人は、ドンドン成長のスピードが上がっていくような気がします。

皆さんは良いお客様とのご縁をいただくことが出来ていますか?
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【第1252回】 雇っていただいているという、感謝の気持ち

2014年06月05日 | 住宅コンサルタントとして
今、私は経営者ですが、3年半前までは雇っていただいておりました。

これは起業して、自分で経営して初めてわかることですが、
経営陣サイド(雇う側)と社員サイド(雇われる側)では全く価値観や考え方が異なります。

私が初めて務めさせていただいた企業は、業界一の大企業でしたが、20代の私は完全の世の中をナメていて、

「ウチの会社の経営陣や商品開発部隊はアホばっかりやん!
俺に任せれば、こうするのに・・・」

という考えを持ち、更にそれを堂々と口に出すような、まあ、鼻っぱしの強い社員でした。
(もちろん、営業マンとして結果を出していましたが・・・)

ただ、日々働く中で、

「ライバル会社から声がかかるくらいのビジネスパーソンにならなくてはならない。
自分が勤めている会社から、『お前は明日から来なくていい』と言われても、困らない自分でありたい」

という気持ちで日々、仕事に取り組んでいました。

会社に対してちゃんと物事を言うために、自分の結果を出し続けなくてはならない、という気持ちは
常に持って働いていました。

当時は、それが正しい考え方だ、というように思っていましたが、
今の自分からすれば、勘違いはなはだしいですね。

多分、今の自分が15年前の自分に会えば、ぶん殴っていると思います。

「雇用していただいている」という感謝の気持ちが圧倒的に足りないのです。

そもそも、どれだけ優秀な営業マンであったとしても、売る商品がなければ、お客様に選んでいただけません。

更に育てていただいたことに対して、何とも思っていないのです。
まるで自分一人で勝手に育ったみたいな勘違いをしていたと思います。

今から思うと、ちょっと情けないですね・・・。

ただ、当時の自分が思っていたのは、
いつ会社にクビを通告されても困らないくらい、自分に力をつけておくこと。

そして、雇用する側も雇用される側もフィフティー・フィフティーで、
対等な関係であること(要するに、依存しすぎないことが理想だと思っていました)。

でも、そんなちっちゃいことよりも、もっと考えなくてはならなかったのは、
今、自社から商品を買って下さっているお客様にもっとお役に立つためには
何をしなくてはならないのか、ということ。

それから、自身が成長して認められるようになれば、
より会社をより良い方向に改革出来るということ。

今、経営者になって気づくことです。

その当時はお互いが依存し合わない関係が理想だと思っていましたが、
今の自分なら、こう思います。

理想の関係は、「我が社で働いてくれて、ありがとう!」と経営サイドが社員さんに思い、
社員さん側が「こんな私に働く環境を与えて下さって、ありがとうございます!」と
社員さんサイドが思うこと。

要するに、お互いに感謝の気持ちを持って、良い信頼関係を築くことです。

そんな感謝の気持ちに溢れた会社さんを一社でも増えていけば・・・。

そのために、非力ながら私も頑張っていきたいです。
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【第1251回】 お客様に困らない状態をつくるためには

2014年06月04日 | 住宅コンサルタントとして
5月21日に開催した、ABC cooking studioの創業者、志村なるみさんや
日本一の住宅営業マン、ブログの達人を講師にお迎えしたセミナーが終わって10日を超えました。

おかげさまでたくさんのお礼のメールをいただきましたし、
毎日お伺いするクライアント様、皆さまから絶賛の評価をいただけております。

本当に嬉しいです。

わざわざ時間をつくって下さり、ご出席して下さって感謝の気持ちでいっぱいです。
こちらこそ、ありがとうございます。

そして皆さん、

「本当に参加して、良かったです!」
「またこうした企画があるときは、是非声を掛けて下さい!絶対に参加します!」

ということをおっしゃって下さいます。

本当にありがたいことです。

以前から書いていますが、定員140名の会場が満席となった今回のセミナーに関して、
実際に販促に関して使ったお金は0円です。

私がいつも思っているのは、自分はコンサルタントなのだから、
やはり一つのモデルケースをみていただかないといけない、ということです。

今回、お伝えしたいのは、

「お客様にたくさん集まっていただくためには、何が必要か?」

ということです。

自分がセミナーや視察ツアーを企画する際、心がけていることは2つあります。
そしてこの2つのポイントこそが、商売を永続していく上で大切な、本質的なことだと思っています。

皆さんは、何だと思いますか?

この2つのポイントを外さないで商売を継続していくと、応援して下さる方が増えていく・・・。
年々、商売がやり易くなると思っています。

この2つのポイントをクライアント様にも実践していただき、
お客様に困らない状況をつくっていただければ、と思っています。

この2つのポイント、何だか分かりますか?

これが6月のコンサルティングのテーマだったりします(笑)。
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【第1250回】 基本的な考え方・行動規範を定める

2014年06月03日 | 住宅コンサルタントとして
日本という国、それから日本人という民族は素晴らしいと個人的に思っています。

ビジネスパーソンとして一流の人もこの世に存在しますし、
そういう方と仕事をさせていただくと実に気持ちが良いものです。

しかしながら、働く上での常識を持っていない方も
老若男女に関わらず、ある一定の割合でおられます。

「最近の若い奴は・・・」なんて言う方もおられますが、
オッサン、それからオバハンの中にも常識の無い人は存在します。

自分のミスを認めず、言い訳ばかりする人。
個人的な感情を職場に持ち込む人。
部下をいびり倒して、「辞めさせることに快感を覚えているんじゃねーの?」というくらい、
露骨に陰険な態度を取っている女性(これ、本当に質が悪いですよね)。
挨拶もろくに出来ない社員。
学ぼうとしない、成長しようとしない人。
会社や上司の愚痴や悪口ばかり言う人。

まあ、挙げればキリがありませんが、ロクでもない奴はどこにでも存在します。

仕事が出来る、出来ない以前に、人としての常識があるかどうかは、
やはり生まれ育った家庭環境や親のしつけが大きいのではないかと思います。

クライアント様のスタッフさんの中で素晴らしい人間性をお持ちの方にお話を聞かせていただくと、
大抵の場合、素晴らしい両親に育てられた方だったりします。

ということは、日本の家庭で常識的なことを子どもに教えられない、
残念な家庭が増えているということでしょう。

嘘をつかない。
言い訳をしない。
人に迷惑をかけない。
愚痴を言わない。
こうしたことを家庭で教えられていない訳です

ということは、社会人としての常識、人間としての常識を十分に持てていない人にも働いてもらって、
その上で成果を出していくのが経営者の仕事なのです。

ということは、自社の行動規範、考え方の基準を会社でしっかりと制定し、
それを毎日、唱和して、社員さんに刷り込んでいくしかないと個人的に思っています。

江戸時代の会津藩には「什の掟」というものがありました。

一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです

これは同じ町内で住む6歳から9歳までの藩士の子どもが10人前後で集まりをつくっていて、
毎日、そのメンバーの誰かの家に行き、この掟に沿った行動が出来ていたかどうか、
皆で確認し合っていたそうなのですね。
そして掟に背いた行動をしていた子どもがいた場合は、ちゃんと罰を与えていたのだそうです。

こうして、「会津藩士の子とはこうあるべきだ!」という概念が出来上がっていったのです。

会社は大人の集まりですが、残念ながら今の日本で会社経営をしていくのであれば、
会津藩のような掟を会社で制定し、毎日社員さんに刷り込んでいく必要があると感じています。

逆に言うと、こうした行動規範を制定していなかったり、制定しても唱和をしていない状態で、
「我が社の社員はホント、常識すら知らない人が・・・」と言っても、しょうがないということです。

皆さんの会社には、行動の基準や考え方の基準がありますか?
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【第1249回】 進化が止まった企業・お店は客足が遠のく

2014年06月02日 | 住宅コンサルタントとして
昨日の夕方まで、引き続き東京で調査をしていました。

その目的は、ある業態のモデル企業調査なのですが、
今回、個人的に最もモデルケースであろうお店に行って、衝撃を受けました。

というのは、そのモデルとなるお店に入って、全くワクワクしないのです。

言ってみれば、一世代前のお店というか、時流に乗れていないというか・・・。

私は、その業界の専門家ではないですが、数年間、全く進化成長していない感じですかね?

で、そのモデルとして期待して行ったお店の周辺の競合店の方が、
お客様で溢れまくっていたのです。

もちろん、私たちが実際にそのお店に入っても、ワクワクした時間を過ごせました。

お客様は何と正直か!
楽しいお店には自然と集まってきて、以前の業界トップであろうが、
期待値を超えないお店には客足が途絶えるのです。

2日間で8つのお店を調査しましたが、
どういうコンセプトでお店をつくりこめばいいのか、ぼやっとですが、見えてきました。

そしてどのビジネスパートナーと組んで、展開していくべきかも見えてきました。

私一人では、全く持って無理ですので、優秀な方と組ませていただいて、
新しい業態の立上げを行わないといけません。
(←冷静に、自分の力量を分かっているつもりです)

そしてつくづく思うのは、新築事業は何と儲かりやすい業態か、ということです。

本当に、こんな素晴らしい業態は他にないと思うのです。

しっかりと経営し、内部留保を蓄積し、よりお客様に良いモノを提供できるよう、新しい業態も立ち上げる。
そして、家以外のモノもトータルで提案できるようになっていかないといけないなぁ、と
個人的に思っていて、それをつくりあげたいなぁと思っています。

進化が止まれば、お客様に飽きられれば、商売は終わりです。
現状に満足せず、自社の商品やサービスを磨き続けましょう!
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【第1248回】 現状にとどまらない

2014年06月01日 | 住宅コンサルタントとして
昨日から東京に来ています。

目的は、ある事業におけるモデル店調査ですが、これは別に誰に頼まれた訳でもありません。

将来的に住宅着工数が減少していく中で、
住宅会社として勝ち残るためのいくつかのパターンを個人的に研究しています。

定期的に行っている調査は、モデルとなる住宅会社の調査で、
言ってみれば今年、来年のための調査ですが、
今回の調査は5年後、10年後を見据えた調査になります。

私個人的にも、それからクライアント様もそうなのですが、
今、自分の商売が順調だとしても、そこで胡坐をかいていてはあっという間に落ちてしまいます。
ですから、現状にとどまらず、常に5年先、10年先を予測して、
その時代でも市場から必要とされる企業に進化していくことが欠かせません。

今が順調だからと言って、現状にとどまらない、満足しない。
常に必要とされる企業、お客様から応援していただける企業になるために、
変わり続ける努力を怠らない。

皆さんの会社はもちろん、出来ていますよね?
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