鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3885回】 過去の正解は、今の不正解の場合もある

2021年08月19日 | 住宅コンサルタントとして

私が営業マンだった25年前、

営業マンとしての模範となる活動は、

とにかく1件でも多くのお客様を訪問し、

お客様にさまざまな情報を届け、

「買って下さい」と売込みをすることでした。

 

訪問回数や面談回数、

提出した見積総金額などを集計され、

それらの数字が多いことが美徳とされていました。

 

またお客様(住宅会社・工務店)も、

マメに顔を出してくれる営業マンを

「一生懸命だ」「熱意がある」と評価をされることが多く、

25年前~10年くらい前までは、

足繁く通うことが正解だったと思います。

 

でも今、住宅会社さんは、皆忙しい。

 

アポなしで訪問してくる営業スタイルは、

今や迷惑でしかなく、

しかも訪問してきて

 

「何か無いですか?」

 

とか言おうものなら、

繁盛住宅会社のキーマンからしたら、

二度と会いたくないでしょう。

 

昔の正解(とにかくお客様を訪問する)が、

今はお客様にとって迷惑(不正解)なのですね。

 

住宅会社の営業・接客スタイルも、

正解が変わってきているのです。

 

情報収集の手段が、

展示場に行くか、

住宅雑誌を買うの二択しか無かった時代と、

今の様にさまざまな方法で

いろんな情報を収集できる時代とでは、

当然、正解は変わるのです。

 

今、お客様は収入面では二極化してきていますし、

価値観も多様化しています。

 

すなわち、どの層を自社のメインターゲットとするのかが、

もう本当に重要になっていて、

まず自社の顧客を明確化できていなければ、

マーケティングも接客スタイルも正解にたどり着けないのです。

 

お客様や市場の変化に適応して、

自分たちのやり方を変えていくことが、商売の基本。

 

皆さんは、昔の成功パターンを引きずっていないでしょうか?


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