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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5217回】 2010年頃に成功していたビルダーの衰退

2025年04月12日 | 住宅コンサルタントとして
私自身、住宅業界に特化して仕事をしてきましたが、
ここ5年は正直、
業界内で定点観測しているのが2社だけで、
業界の外ばかりを研究しておりました。

ところが、あるクライアント様から
日本全国の住宅会社の県内トップランキングを
まとめた資料をいただき、目を通して愕然としました。

過去、業界内で名前が通っていて、
成功企業と言われていた会社の業績が
衝撃的に落ちているのです。

ある会社はピーク時の80%減になっていましたし、
それ以外でも2010年頃の多棟数ビルダーの大半は
大きく業績を落としておりました。

また2010年前後に、
当時の30代~40代の経営者で、
ちょい悪風というかホストっぽい恰好で、
業界内の革命児的な扱いを受けていた数社も
おそらく今、かなり苦戦しているのだろうと感じました。

というのは、ブランディングできていないというか、
発信している情報の内容に一貫性が無いのですね。

また今、経営者が30代~40代前半で
イケイケのタイプの会社が、
一気に拠点を増やして
棟数を爆上げしている会社もありますが、
まあこれも10年続かないだろうな、と思います。

この仕事を長くやっていると、
どのコンサルがどこに入っているのかが
大体わかるようになるのですが、
もう本当に規模や棟数の拡大に意味が無い、
と私は思っております。

無理な成長や出店は、
社員さんやお客様を不幸にするだけなのです。

2010年以前からお付き合いが続いている、
弊社の住宅会社のクライアント様は、
組織的に問題が発生した2社を除き、
2010年当時と比較すると安定的に成長されています。

無理な出店もせず、育成にしっかりと力を入れていること。

時代の変化に合わせ、
商品やマーケティングを進化させていること。

何より経営者やスタッフさんの人間性が素晴らしいこと。

人口減、少子化の中、
しかも市場の変化が過去とは比較にならない今、
業績を維持、成長させることは本当に難しい。

そんな時代でも、
クライアント様たちと共に商売の王道を歩み、
素晴らしい住宅会社様を1社でも増やしたいと思っています。


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