私自身、住宅業界に特化して仕事をしてきましたが、
ここ5年は正直、
業界内で定点観測しているのが2社だけで、
業界の外ばかりを研究しておりました。
ところが、あるクライアント様から
日本全国の住宅会社の県内トップランキングを
まとめた資料をいただき、目を通して愕然としました。
過去、業界内で名前が通っていて、
成功企業と言われていた会社の業績が
衝撃的に落ちているのです。
ある会社はピーク時の80%減になっていましたし、
それ以外でも2010年頃の多棟数ビルダーの大半は
大きく業績を落としておりました。
また2010年前後に、
当時の30代~40代の経営者で、
ちょい悪風というかホストっぽい恰好で、
業界内の革命児的な扱いを受けていた数社も
おそらく今、かなり苦戦しているのだろうと感じました。
というのは、ブランディングできていないというか、
発信している情報の内容に一貫性が無いのですね。
また今、経営者が30代~40代前半で
イケイケのタイプの会社が、
一気に拠点を増やして
棟数を爆上げしている会社もありますが、
まあこれも10年続かないだろうな、と思います。
この仕事を長くやっていると、
どのコンサルがどこに入っているのかが
大体わかるようになるのですが、
もう本当に規模や棟数の拡大に意味が無い、
と私は思っております。
無理な成長や出店は、
社員さんやお客様を不幸にするだけなのです。
2010年以前からお付き合いが続いている、
弊社の住宅会社のクライアント様は、
組織的に問題が発生した2社を除き、
2010年当時と比較すると安定的に成長されています。
無理な出店もせず、育成にしっかりと力を入れていること。
時代の変化に合わせ、
商品やマーケティングを進化させていること。
何より経営者やスタッフさんの人間性が素晴らしいこと。
人口減、少子化の中、
しかも市場の変化が過去とは比較にならない今、
業績を維持、成長させることは本当に難しい。
そんな時代でも、
クライアント様たちと共に商売の王道を歩み、
素晴らしい住宅会社様を1社でも増やしたいと思っています。