今の時代、業績を高めるためのノウハウは、
至る所にころがっています。
なのにも関わらず、
業績が良い会社と悪い会社が存在するのです。
ということは、情報やノウハウが、
会社の業績に与える影響は大きくない。
私がいろんな会社さんを見てきて思うのは、
業績が良い会社は、決定したことが着実に実行される。
一方、業績が良くない会社は、
決定したことが実行されない、
もしくは最初の1か月間は実行されるのですが、
2か月目以降、自然と実行しなくなる。
行動しないのですから、結果が良くなる訳がないのです。
ではなぜ、決定したことが実行されなくなるのか?
その最大の要因は、
組織のトップがメンバーに信頼されていないからです。
「リーダーは、ああやって言うけど、
言うことがコロコロ変わるから、
まあ話半分で受け止めておこう」
「いろんなことを指示してくるけど、
もうこっちはキャパオーバーしているのに、
更にあんなこと言われても、自分が潰れるだけ。
だから聞いたフリだけしておこう」
という感じで思われているのです。
リーダーの日頃の仕事に対する姿勢であったり、
人として部分をメンバーは驚くほど見ています。
これは、会社組織だろうが、家族だろうが同じで、
例えば家庭でお子様が言うことを聞いてくれないのも、
親として信頼されていないのです。
ではどうすれば信頼されるのか?
まずはリーダーが誰よりも一所懸命であること。
そして言っていることとやっていることが一致していること。
行動や言動に筋が通っていること。
部下やお子さんのことをリーダーや親が信じていると同時に
愛情を注いでいること。
部下やお子さんの成功や成長を心から願っていること。
こういうことが大切なのだと思います。
優秀なリーダーや親は、
うまく事が進まないときにベクトルを自分に向けます。
「自分がどう変われば、皆が良くなるのだろう?」
「どうすれば、皆がもっとやり易くなるのだろう?」
こういう部分も、メンバーやお子さんは見ています。
そういうスタンスでありたいですね。