鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2246回】 強い組織+社員さんが育つ環境をつくった会社が勝つ

2017年02月22日 | 住宅コンサルタントとして
近年、住宅業界で起こっていることの一つとして、
一時的に業績を高め、着工ランキング上位に入った会社が、
数年後には業績がかなり落ちているということが挙げられます。

勢いに乗って多店舗展開した会社が、結局うまくいかなくて撤退したり、
受注を高めた結果、設計や工事に負担がかかってしまい、
結果的にそれらのスタッフさんが退職し、組織が崩壊したり・・・。

マーケティング、営業、商品については、
これだけの情報化社会ですから、他社の情報は入りやすく、結果、真似はできます。
(とって言っても猿真似ですが・・・)

いざとなれば、キャンペーンを乱発し、競合すれば値引きをガンガン仕掛けたり、
土地を無理して買いまくったりすれば、一時的に業績を上げることは、そんなに難しくないのです。

ただ、10年、20年というスパンで考えた場合、
業績を高める上で大切なのは、やはり人なのです。

工事を理解し、品質の高い現場管理ができる監督を育て、
そういうスタッフに現場を管理してもらわなければ、
数年後にクレームの嵐となるでしょう。

ただ、今の時代、今のお客様に適応できる現場監督は本当に少ないのです。

キャリアがどれだけあろうが、日々進化する建築資材や工法を学ぼうとしなければ、
時代遅れの家しかつくれなくなりますし、
自分は完璧に仕事できたとしても、若手を指導できなければ、
会社の成長と共に自分のキャパを超え、業務が回らなくなってしまうのです。

スタッフを育成できないのに、無理して受注を取り、
現場の品質が非常にまずく、これから多くのお客様を泣かせるであろう住宅会社も
残念ながらまだまだ業界内には存在します。

自社がそうならないためにも、住宅会社はとにかく、
強い組織をつくり、人が育つ環境をつくっていくしかありません。

だからこそ、経営力が本当に必要になるのです。

自社には人が育つ環境がありますか?
社員さんを育てる重要性を理解できていますか?
コメント
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