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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第640回】 現実を知ろう!

2012年10月01日 | 住宅コンサルタントとして
ユニクロを経営しているファーストリテイリング、柳井正社長の最新刊「現実を視よ」を読みました。

「よくぞここまで現実を書いて下さった!」と思いますし、読んでいて胸が痛くなりました。
また、個人的に非常に危機感が強くなりました。
まだお読みで無い方は、是非身銭を切ってご購入し、じっくりと読んでいただきたいと思います。

世界で勝負されている柳井社長の目には、今の日本はすでに負け組だと映っています。
にもかかわらず、未だに政治家も官僚も国民もメディアも、過去の成功体験に酔っていて、
現実が見えていない、非常に危機的状況だとおっしゃっています。

「日本の技術は世界一」と日本人はいまだに思っていますが、
それこそが世界基準を知らない人の感覚なのだそうです。
今、日本が世界に誇れるものといったら、町工場の職人さんたちがもっている、
人の手でしか出来ない特殊な技術・技能くらいしかない、ということらしいです。

そもそも商売で大切なのは、お客様が何を求めているか、ということを悟り、
その求めているものを高品質かつ低価格で提供することです。
日本の家電メーカーがつくっている商品は、市場のお客様が求めているものというよりは、
高付加価値(=開発側の自己満足)なものをドンドンつけていき、単価があがってしまいます。
結果、テレビでは完全に韓国メーカーに水をあけられ、
白物家電でも韓国、中国メーカーに負けていってしまっています。

日本にいると、車や家電など身の回りのものはほぼ日本製品ですが、
海外に行くと、日本の商品はそんなに強くありません。
近年、海外に行く機会をつくってアジアやヨーロッパに何度か行っていますが、
日本製品で一番目にするのは食品で、家電や車は大したことないと思います。

しかしながら、日本にいるとまだまだ日本の商品は売れていて、
技術力は世界トップクラス、というような情報を信じてしまう訳です。

また、経済よりも終わっているのは政治で、
政治家も官僚もドアホな奴が大半です。

まず崩壊寸前の国の財務体質の強化と外交、教育は本当に重要です。

歳入がたかだか40兆円なのに80兆円以上の歳出計画を組む、ということ自体が異常です。
この財源は国債発行なわけですが、未来への借金が既に1000兆円もあります。
ぶっちゃけ、すでに返済不可能なわけです。
この国債が暴落するとハイパーインフレ(=紙幣が紙くずになる)になります。
ギリシャ、スペインと同じになってしまいます。

とまあ、書けばキリがありませんので、続きは柳井社長の最新刊をお読みください。

私も日本という国が好きですが、最悪の事態に備えて
自身のリスクマネジメントを本格的にスタートしようと思っています。

現実を知らないアホな政治家、官僚に任せていては、日本は崩壊するでしょう。
国民が変わらなくてはなりません!
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