鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第455回】 仕事とは、一年前の自分との競争である

2012年03月30日 | 住宅コンサルタントとして
自分の数字(=仕事上の結果)に対し、どれくらい執着していますか?
自分がどれくらい仕事をしたか、数字で語れますか?

営業マンは、数字が自動的に出ます。
でも、設計や工事、総務や事務の方は、自分の数字がイマイチ見えないものです。

でも、自分の仕事の結果を数字で捉えないと、
自分自身がどれくらい成長したのかよく分かりませんよね。

例えば、設計の人が、

「去年よりも設計力が上がった気がする」

という感覚の話では、本人以外、よく分かりません。

「昨年は、プレゼン契約率が50%でしたが、今年はこれまでプレゼン契約率が70%を超えています。
お客様に良い提案が出来ているのだと思います」

と言うと、大半の人に「腕が上がっているんだ」と思ってもらえます。

どんな職種であれ、自分の仕事のパフォーマンスを数字で語れるようにしておく必要が、
プロであればあるのです。

そして数字で自分の仕事のパフォーマンスを表現出来るようになったら、
もう一つ大切なことがあります。

それは、「一年前の自分と競争する」ということです。

市場は常に進化しています。
ライバル企業は、自社の商品力やサービス力、マーケティング力を高めてきていますし、
お客様が売り手側に求める品質も常に上がっているのです。

ですから、自分達も進化し続けなければ、お客様から支持をいただけなくなります。
これが、いわゆる売上ダウンです。

自分の一年前のパフォーマンスを数字で押さえておけば、
今年の自分は一年前の自分より成長しているか、衰えているかが分かります。

そして、もし衰えているとしたら、再度自分に厳しいトレーニングを課し、
成長出来るように鍛え直さなければならないと思います。

一年前の自分を感覚値で押さえているだけでは、こうした比較が出来ないのです。

仕事とは、ある種、一年前の自分との競争でもあります。
(もちろん、最も大切な視点は、お客様にご満足していただけるかどうか、という視点ですので、
お客様のニーズとの競争ということは、言うまでもありません)

皆さんは、一年前の自分に勝つことが出来ていますか?
コメント
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