鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第432回】 他社視察を活かせるか活かせないか?

2012年03月07日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、とあるエリアのクライアントさんに全面的にご協力をいただき、
全国各地からクライアントの皆様、それから勉強会のメンバーの皆様、
更には勉強会に参加するかどうかを検討されている工務店さんなど、
総勢135名の方による、大視察会をさせていただいておりました。

遠くのエリアから宿泊してまでご参加下さった方々もいらっしゃいましたし、
朝5時前から参加して、5時間近くかけてお越し下さった方もいらっしゃいました。

本当にご参加して下さった各社様、ありがとうございました。
また、快く視察を受け入れて下さったクライアントの社長様、スタッフの皆様、
いつも無理なお願いを快く受けて下さり、どんな感謝の言葉が良いのか、という気持ちです。
本当にありがとうございます。
実は、昨年末にも、近隣エリアのクライアント40名の視察を受け入れてもらっているので、
本当に無理なことばかりお願いしていて、本当に申し訳ありません。

また、業績UP倶楽部の事務局をやって下さっている各建材店の皆様にも、
いろいろと段取り等、大変だったかと思います。
本当にありがとうございました。

さて、他社さんを視察させていただく際に、どんなことに気を付ければ良いのでしょう?
他社さんを視察させてもらって、それを見事に自社に活かす会社さんと、
それを全くと言っていいほど活かせない会社さんに大きく分かれます。

その差は、何だと思いますか?

それは、視察させていただいた会社さんの「良いところ」を
どれだけ素直な目で見ることが出来るか、
ということにかかっています。

そして自社よりも視察をさせていただいた会社さんが優れているところを見て、

「この部分を真似させてもらったら、お客様にもっと伝えられることが深くなるなぁ」
「こういうディスプレイをしたら、お客様はワクワクしてくれるかなぁ」
「これは、絶対にお客様が喜んでくれるはず」

など、お客様が喜ばれ、価値を感じ、ワクワクするように自社の取組を変えていくことに、
視察の真の意味があるのです。

よくあるのですが、視察をさせていただいた会社さんと自社を比較し、
自社の方が優れていると思いたいのか、視察させていただいた会社さんの欠点を探す人。
言葉尻は謙虚な発言をしているのですが、実はその会社に対し評論家になっている人。
見方が浅い人。
自分達の集客が上がり、売れるためにはどうなるか、という、自分のことしか考えない人。
視察を受け入れて下さる会社さんが丁寧な対応をしてくれるのをいいことに、
何だか上から目線で「視察をしてやっている」的な態度になる人。

こういう人は、視察をしてもあまり意味がありません。
まず、人として根本的な部分が間違っているのです。

自分中心で見てしまう、その自己中心的な考え方。
(視察を受け入れて下さる会社さんは、通常業務の時間を割いて対応して下さっているのです)
感謝の気持ちが不足している、魅力的でない人間性。
(そんな人を誰が応援したい、力になりたいと思うのでしょう)
自社、自分を良く思いたい、良く見せたいという、虚栄心。
(謙虚さのかけらもありません。そういう人は、誰からも学べないのです)

経営トップが、上記のように人として間違っている会社は、
まあ絶対に良い会社にはなりません。

逆に謙虚で素直で、感謝の気持ちいっぱいで視察をして下さる会社さんの姿を見ると、
本当に企画をさせてもらってよかったと思います。

皆さんは、他社さんを視察させていただくとき、どのようなマインドで見学させてもらっていますか?
見学させていただいている会社さんに感謝の気持ちを持っていますか?
「どうすれば、自社のお客様がもっと喜んで下さるか?」という視点で、
見学することが出来ていますか?

視察をする際に、自分達のマインドの根っこがどうなのかが、よく分かるのです。
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