アブ科キイロアブ属のスズキキイロアブAtylotus suzukii
2013.7.5 田中川干潟でスズキキイロアブの生態写真がようやく撮れた.捕獲には失敗した.個体数も少ないと思われ,干潟の砂の色と同じ体色なので一度見失った個体を見つけるのは容易でない.
上の写真はハクセンシオマネキ♀の巣穴の横で見つけたもの.
スズキキイロアブは九州(長崎県),対馬,四国(高知県)のいずれも干潟から見つかっている.広島県での分布も確認されている.
♀の体長は14-17mm.腹部背面の斑紋が黄金色の毛によって明瞭.
干潟での産卵についても観察記録があり,産卵は礫の多い砂泥地の干潟で,干潮となり干潟が現われると産卵が開始されたという.産卵場所は,小石,生きたウミニナの外殻,中洲に生えたソナレシバの葉裏に個々に産み付けられたとう.
スズキキイロアブの雌雄