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ツリアブ科のスズキハラボソツリアブ Systropus suzukii Matsumura. 1916
三重県産のスズキハラボソツリアブの標本を入手しているので,紹介する。
三重県未記録種と思われる。
小楯板や後胸腹板が通常一様に黒色。後脚の第1付節は全体黄色。メスの第8腹板末端の黒色突起は2本。体長20~23㎜。これらがスズキハラボソツリアブの同定ポイント。
近似のニトベハラボソツリアブの場合,体長は12~18㎜で,後脚の第1付節の後半部は黒ずむ。中胸背板肩部の黄色班は,通常側縁に沿って後方へ伸びる。メスの第8腹板末端の黒色突起は鋭い針状。
新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると,スズキハラボソツリアブは「大型(20㎜内外),触角は全節黒く,胸背側の全黄紋連続し,翅は暗色,北海道・本州・四国・九州に分布する。」
原色日本昆虫図鑑(下)によると,スズキハラボソツリアブは「体長20㎜,翅長13㎜。体は細長く一見ヒメバチに似ている。触角は黒色で細長く,口吻も長い。胸部は黒色で両側縁には黄褐色条がある。腹部は左右から圧されたように扁平で,背面から見ると細長く,暗色。翅は帯褐色,翅脈は黒褐色。 本種よりやや小形(体長13㎜内外)で,触角の第1節が橙黄色の種はニトベハラボソツリアブという。」
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