ハナアブ科のシロスジナガハナアブ Milesia undulata Vollenhoven, 1863
亀山森林公園.遊歩道の角材が腐食し始めていて,一部,取り換えが行われだした.取り換えられたばかりの遊歩道の角材に一匹のシロスジナガハナアブが止まった.100円のタモで捕獲しようとしたが,失敗.それでも彼はさして逃げもせず,羽音高く遊歩道上でホバリングしている.再び100円のタモで捕獲を試みる.成功.ハチかもしれないと思って,こわごわ翅の枚数を確認すると,二枚だったのでやはりこれは双翅目だ,スズメバチに擬態するナガハナアブの仲間だと確信した.シロスジナガハナアブとの初めての出会いであった.
新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると,「体長20~22mm.♂:大型.顔面,触角も橙黄色.小盾板後縁は赤褐色.翅の前半は帯褐色,r-m付近は暗褐色.出現:5~6月.分布:本邦全土;サハリン.」などとある.
三重県の既知の記録は紀伊長島と伊勢市の外宮だけ.
2012.6.15
捕獲直後のシロスジナガハナアブ