田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

マダラメバエ

2011-04-19 | ハエ目(双翅目)

メバエ科のマダラメバエ Myopa buccata (Linnaeus)  

畑の白菜が黄色い花を咲かせている。ミツバチ類も訪花しているが,一匹だけ見慣れぬ虫を見つけた。頭部の様子はメバエ科のようであった。調べると,マダラメバエであった。これまでに見た記憶はない。

新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると,「体長7~11㎜。ナカホシメバエに似るが,翅は暗褐の不規則な斑紋を持ち,r-mはつねに無色。腹部第2節は中央を残して淡褐。脚の斑紋はより明らか。3~5月,ナタネの花などに集まる。本属の幼虫はハナバチ,スズメバチ類に寄生する。」

原色日本昆虫図鑑(下)によると,「体長6~11㎜,翅長4~8㎜。体は主として赤褐色。口吻は細長く,胸部の長さよりもやや長い。頭部は大きく胸部と同幅で淡黄色。前額にY字形の赤褐色紋があり,頬部は白色。触角の第3節は第2節よりも短い。胸部背面はほぼ正方形で,黒褐色の3縦条がある。あしは短くじょうぶで,とくに各腿節は太い。」など。

2011.4.19