田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

ヨコバイ科のコミミズク

2009-04-25 | カメムシ
コミミズク
ヨコバイ科 Cicadellidae ミミズク亜科LedrinaeのコミミズクPetalocephala discolor(Uhler)

夕方、車で出かけて用水路沿いの農道を歩いた。家に帰ってから腕を見ると、上着に見たことの無い虫が歩いているのに気づいた。歩き方はおっとりしている。体長は翅端まで10ミリはある。

頭部の前方は扁平化し、葉状を呈するのがミミズク亜科の特徴という。
ミミズクは本州、四国、九州に分布し、アラカシなどに普通。成虫は5~6月に現れるなどと図鑑に記されている。雌のほうが大きい。
後脛節は扁平化せず、頭頂の側縁は反り返っていないので近似種とは見分けが付く。
あちこち調べてみると、4月下旬頃には成虫の姿が見られ、体色の濃淡は変異が大きいらしい。ブナ科の木に見られるらしいが、私は今日そんな木があるところには行っていない。昨日は里山のアラカシに近づいていた。ひょっとしたら、昨日のうちに車に乗せてしまっていたのかも。
出歩けば、いろいろ会えるものだ。
「そんなに毎日あちこち行ける場所があるんですか、あの方には」と人に言われているらしい。

2009.4.25
コミミズク