田中川干潟に近い芦原海岸で、松の木が何本か枯れている。この辺りは次から次へと新しい松が生えてくる。土質は砂地ではあるが少し硬く締まった感じがする。ペットを埋めた墓標もある。
枯れた松の樹皮を剥いでみた。
黒っぽい小さな蜘蛛を見つけた。上の写真の左下に居る。
体長は雌が6~7ミリ、雄が5~6ミリ。徘徊性の蜘蛛。
エビグモ科のキハダエビグモ Philodromus spinitarsis(Simon, 1895) 木肌蝦蛛
成虫の出現期は4~8月。5月から10月と紹介しているサイトもある。夏に樹皮に産卵し、卵のうにおおいかぶさって保護する。
刺激を与えるとキハダエビグモは腹部背面の後端3分の2ばかりが,瞬間的に真っ黒に変色することが知られている。
この個体は樹皮下で越冬していたのだろう。しばらくじっとしていたが、この後、すばやく動いて樹皮下へ隠れた。
小雨がぱらついてきたので、私も砂浜から退散した。
2009.3.25