波打ち際で、ナミベリハスノハカシパンを見つけた。
この日見つけたカシパンを、砂の上に並べてみる。
どれも3㎝に満たないが、大型種の直径は8㎝にも達する。
棘皮動物のウニ綱に属し、分類学上はウニやヒトデの仲間とされる。
菓子パンに似ていることから、名前が付いたそうだが
こんな菓子パンを、私は知らない。
2002年、10個体程採集したが、大きな個体は直径約6㎝、いずれも白色化していた。
花紋のある背面
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/ab/00b55b0a6d3648cc6f40fed63895eb8c.jpg)
カシパン腹面 中央口
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/a3/f896f35bd9d893dd63bc0139ff442725.jpg)
扁平な体に、やさしく波打った縁取りがある、ナミベリハスノハカシパン。
美しい花紋のある方を背面と呼び、背面を上に、海底に生息する。
腹面の中央に口があり、浅瀬の砂の上で、珪藻や小動物、デトリタス等を食べる。
砂の中に潜ることもあり、砂泥中の有機物を摂食しているのだろう。
詳しい生態は不明であるが、稚貝を食べることから、大量に発生すると影響が心配される。
水深3m、海底のカシパンは、水面下黒く見えるそうだ。
口の部分を割ってみると貝殻が見つかり、個体のサイズに合う稚貝を食べていることが分かるという。
暗紫色の個体は、まだ生きていたのだろうか。
死亡すると骨のように白くなり、毛も取れてしまう。
英名 Sand Doller 「砂浜の1ドル銀貨」
2005年2月17日
腹面2005年2月17日