フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

魔よけ

2010-02-17 12:31:17 | Weblog
今、評判なのは長野県木曾町の乗馬体験施設「木曾馬トレッキングセンター」で販売している、飼育している木曾馬が履きつぶした蹄鉄で壁掛けを作った土産物です。欧米では古くから馬の蹄鉄は魔よけや開運のシンボルとされているそうです。人間の心は強いものではないので、人生を脅かすものから守ってくれる魔よけなどは必需品かも知れませんね。魔よけで代表的なのは社寺のお守りが最も一般的ですが、その他、パワーストーン等もよく使われています。
ところで最近特に意識されているのが、物ではなくて言葉です。言霊として、普段使う言葉でマイナス言葉を避け、プラス言葉を使うように心掛けると言葉の持つ力が自分を守ってくれるというものです。そのなかで人との出会いを喜ぶ言葉を上手に使う事で相手も自分も癒される事が多くあります。この人と出会えた偶然を素直に嬉しいと表現できたなら次の出会いが約束されます。
つまり魔よけは自分を取り巻いている人達の心そのものなのです。出会いを喜ぶ言葉をストレートに表現出来るように勉強してみましょう。
先日も電話で「声が聞けて嬉しかったです」と言われたときは、あっ!魔よけだと思ったものでした。

世界の壁

2010-02-16 21:30:45 | Weblog
バンクーバーオリンピックでようやくメダルを獲得しました。スピードスケートで銀と銅とは凄い。あっぱれですね。
しかしここまでの結果を見ていると世界の壁は厚いですね。厚いというより分厚いです。このオリンピックだけでなくサッカーにしても、バレーボールにしてもラグビーにしても、世界の壁は厚いものがあります。
この理由は何なんでしょう。わかればそれぞれの協会が当然やっているでしょうから、あくまで岡目八目で考えてみますと、モチベーションや生活環境も大きな要因でしょうが、やはりフィジカルな部分でしょう。たまたま寒い時期だからというわけではなく外で遊ぶ子供達の少ないこと、子供は風の子なんて言葉は死語になってしまいました。走り回る遊びのなかで知らず知らず体力を付けて、身体の基本が出来ていくのではないでしょうか。
大きな人の前ではどうしても気分的に圧倒され、これは駄目だと自分で壁を作ってしまいます。小学生の頃は広場があれば走り回る遊びをしてもらいたいですね。フィジカルな面で自信が持てればメンタルな面でも自信を持ち、壁を破るきっかけになるのではないでしょうか。裾野が狭ければいい選手の数も少ないわけですから、フィジカルで凄い選手の数を増やして欲しいですね。

ツキ

2010-02-15 22:33:45 | Weblog
1等と前後賞合わせて2億円が当たるグリーンジャンボ宝くじが今日全国一斉に発売になりました。いつまで発売ということではなくて売切れまでですから、早めにと気持ちが焦る宝くじです。
ところでこの宝くじに億という高額当選する人はやはりツイている人と言えるでしょうか?ツキというのは、許容範囲があって人は皆同じ範囲を持っているとしたら宝くじで範囲が満杯になってしまってどうでしょうか。私の場合は、まあ当たらなかったからまだまだ先にツキが来ると思い込むようにしているのですが、そう思っているうちに人生を終えてしまったりして・・・(笑)。
ツキの法則があるそうですね。それは「ツキとは出会い」です。ツキのある人に出会うように心掛けることですが難しいのは、どういう接近の仕方が大切かということです。自分の為に相手に擦り寄っていくと見抜かれてしまいツキのある人が逃げてしまいます。相手にどんな役に立てるかを意識しながら行動することです。
もう一つ難しいのはツキのある人を見抜く目を持っているかどうかです。これは、やはり人生経験が物をいうのでしょう。
さあ、宝くじのツキで十分という皆さん。買いに走りましょう。私はもう走ってますよ。

プレゼント

2010-02-14 22:54:41 | Weblog
今日のタイトルは決してバレンタインデーのチョコの事ではありません。この時期はそろそろ入学が決まった嬉しい報告が届く時期でもあります。ごく親しい友人からの報告だと、やはりお祝いのプレゼントをと考えます。さて何をとなると難しいですね、若者のプレゼントは・・・。
そんな事を考えていたら、若者の購入意欲をめぐる調査結果が発表されていました。全国の大学生、それに20~30代、40~50代の元大学生の調査ですが、現役の大学生が興味、関心を持っている製品・サービスの1位はパソコンでした。それに続くのがファッションや携帯音楽プレイヤー、通信機器でした。我々の頃はもちろんないものばかりですが、ここに時代を感じます。したがって無難なプレゼントとなると携帯音楽プレイヤーになるのでしょうか。
ちなみに我々が祝って貰った時は、入学祝いとなれば、万年筆、腕時計等が定番でした。中学入学時に貰った腕時計は嬉しかったですね。電車の吊り革を持つ手は必ず時計のある方で「ほら、僕は腕時計をはめてるんだよ」と誇らしい気持ちになったものでした。純粋に喜んだものですが、今の時代は純粋に喜んでくれるものは何でしょうかねぇ。物があふれている現在は、喜びまで奪ってしまっているかも知れませんね。

褒める

2010-02-13 23:17:24 | Weblog
先日、犬の行動学に詳しい人の犬への接し方が新聞に書かれていました。「犬が何かをした時、3秒以内に褒めたり叱ったりしてあげないと効果がない。それ以上時間が立ってしまうと何の事か理解出来ない」とありました。褒めるに関しては人間にも同じことが言えるでしょうね。時々、褒めるにも叱るにも話のすり替えが行われる事が多いので注意が必要です。
さて「この子は伸びしろがある」という場合は、必ず褒めるという支えがあってのことです。褒められる事は最高の技術アップのスキルです。その積み重ねが将来の差になってしまいます。一歩を踏み出す力やチャレンジ精神の後押しは褒める力です。「ほめ力」という言葉もある位です。
山本五十六の言葉に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」とありますがこの中でも褒めることが1番大切ですね。それも人前で褒めることです。人前で褒められると嬉しさは倍になり、褒めてくれた人に好意を抱くようになります。しかし褒める事が苦手な人もいます。そういう人は「プラスに見える眼鏡」をかける事ですね。そのうえで一日一回は、人を褒めてみるように努力するとその人のいいところが目に入ってくるようになります。
それから、してもらって嬉しい時に素直にありがとうと言う事が褒める事と同じだと覚えて下さい。

文房具

2010-02-12 13:41:28 | Weblog
「『先を読め』言った先輩リストラに」今年もサラリーマン川柳の入選作が発表されました。毎年の楽しみの一つですが、こうした作品は必ずノートに切り抜いて貼り付けてあります。
ところでノートといえば新しい学年の為に今は文房具が売れる季節です。面白いのは、鉛筆では、少し短い丈の鉛筆が売れているそうです。それとは別にやはりピカピカの一年生にとってはキャラクターが重要のようです。我々の子供の頃はキャラクター物は何もありませんでしたが・・・。
それでも新しい文房具を買って貰った時には、心がときめきました。振り返って見ると、結構文房具はだだくさに使ってきたようだと反省もしていますが、ノートや鉛筆を使いきった時の充実感はありましたね。
ただ最近はノートは貼り付ける物になってしまいましたし、書くにしてもファックスの裏面が多くなりました。それだけにボールペンはこだわっています。芯が1ミリの太いもので、三色ペンがお気に入りです。進行表に色分けが出来て見やすいですからね。
ともかく最初にであった文房具はいつまでも記憶に残る思い出の品になります。選ぶ際に親子の会話が十分されるときっといつも自分を思い出してくれる事になりますよ。お父さん!

味噌汁文化

2010-02-11 22:23:33 | Weblog
不景気だからこそ需要が伸びた企業もあります。節約の為に家にいる事が多くなり、「巣ごもり」という言葉が踊りましたが、巣ごもっても食べないわけにはいけません。つまり自宅で食事をする人が増え、そこで味噌汁など汁物の需要が伸びました。どんなに食生活が多様化しても味噌汁は食卓に欠かせない不思議な料理ですね。
日本では、質素な食事の時代でも健康に過ごす事が出来たのは味噌汁のおかげかも知れません。そんな健康食として世界にも広がっているようです。味噌汁の具としてはワカメや豆腐が王道と言われますが、それだけではなくどんな具でもあうのが味噌汁です。鎌倉時代からすでに味噌があり、様々な工夫から、赤味噌、白味噌、ミックスなどがあり各家庭で好みが違います。
千昌夫さんの歌「味噌汁の詩」には『日本人なら忘れちゃ困る、故郷と味噌汁を』という歌詞があります。味噌汁はそれぞれの家庭ですべて味が違うといっても過言ではありません。まさにお袋の味です。それだけに結婚当初の新婚家庭での味噌汁の味や具を含めては夫か妻かどちらの味になるのでしょうか。その味が子供に受け次がれるわけですからどちらも引き下がれません。もちろん姑と同居の場合は、妻は不利ですね(笑)。
たかが味噌汁ではありません。夫と妻でよく味を研究してください。新しいミックス味噌が誕生するかもしれませんね。

バレンタインデー番外

2010-02-10 22:44:58 | Weblog
今年は日曜日バレンタインデー、義理チョコ族には嬉しい日程ですね。これを機会に告白したいという人にとっては残念かもしれません。
告白といえば「黒白たこ焼き」が大阪で売られているようです。駄洒落ではありますがユニークですね。「黒」という字と「白」の字を当て嵌めてありますが、大阪でタコ焼き店を展開する『元祖たこ昌』が作ったものです。このタコ焼きはハートの形をしているそうで、黒いタコ焼きは炭のパウダーを混ぜてあるそうです。
ところで告白には、不安、勇気、エネルギーが欠かせません。それを少しでも和らげる為にいろんなシチュエーションが必要です。勇気が沸く場所というのもあるようです。どうも高い所がいいようで、東京タワーや観覧車などが人気スポットだそうです。そうそう告白を後押しする「告白ナビ」もあるそうですね。
話はもどりますが「黒白タコ焼き」。告白したあとすべてが順調とは限りません。拒否されることもありますよね。そんな時に「黒白タコ焼き」は冗談ぽく笑って引き下がるには絶好のアイテムではありませんか?負け戦に持ってこいですよ(笑)。
まあ、特別の日に気軽に楽しむアイディア商品としてプレゼントしてみて下さい。間違っても自分に来る時代は過ぎましたから。

2010-02-09 23:18:16 | Weblog
今日は御園座で「梅咲きぬ」の観劇を楽しみました。ストーリーは老舗料亭「江戸屋」の三代目女将が江戸深川を舞台に由緒ある暖簾を守り、子育てと恋に生きる波乱の物語です。タイトルの「梅咲きぬ」はある人によると梅はきっと咲くと解釈していいようです。
この時期は梅の話題が春を呼ぶ題材として多いのですが、今朝の新聞に「探梅」という言葉を見つけました。広辞苑によると「まだ冬のうちに早咲きの梅を野山に探すこと」とあり芭蕉が自ら冬の季語としたようです。確か、梅や観梅というのは、春の季語です。
さて、梅には非常にたくさんの種類があり、色もとりどりです。その中で私も含めてですが、日本人好みなのは「白梅」でしょう。日本的で上品で凛として優美などの形容詞が使われますね。厳しい冬を乗り越えたからこその美しさでしょう。
平安時代以前は花といえば梅でしたので、梅を鑑賞するにも時期によってそれぞれの言葉があります。先程の探梅に続いて、見ごろに梅を楽しむことを賞梅、散りゆく梅を惜しみながら楽しむ事を送梅といいます。シーズンを通して楽しむと日本独特の花の文化を感じとる事ができそうです。言い換えれば人生にもそれぞれの年代の美しさがあることを理解出来そうではありませんか?

血液型

2010-02-08 21:17:31 | Weblog
今日のニュースで血液型B型の人は貧血リスクが低いというB型の私にとってはうれしいニュースがありました。かつて「B型自分の説明書」が一番売れたそうですから、今日のニュースは血液型にこだわるB型が喜んだでしょうね。そんなに血液型にこだわりを持っていない私でも悪い気はしません。
しかし血液型占いを信じる人が多いように、血液型を意識する人はたくさんいます。まず、血液型が同じというだけで仲間意識が生まれます。相性がいいと言われている血液型同士の男性、女性はすぐ結婚を意識するのではないでしょうか(笑)。なんでもデータでは、二人に一人は血液型による分析を信じているようですよ。私は会話が途切れるのをタブーとするアナウンサーだけに、沈黙を埋めるアイテムとして使うことは稀にありますが、普段はほとんど意識しません。
しかしこれも御神籤と一緒で都合のいい事だけを取り入れておけばいいと思います。いい時だけの心の支えです。ともかく科学的な根拠等存在していないと思うこの血液型の性格は楽しみの一つぐらいに考えましょう。
そんな気持ちでいたのに、今日のインタビューの相手の田川寿美さんの血液型O型に対して私はB型ですから「OとBは合うんですよ」と言ってしまう松原でした。