光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

新幹線開業50周年ネタ7「『新幹線の趣味性』について思うこと」

2014-10-12 17:41:49 | 思いつくままに・考察
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 今回は新幹線そのものについて個人的に感じる事から。

「歴史は繰り返す。それが歴史の悪い癖である」(マーフィーの法則にこんなのがあった気がします)

「(前略)日本の風景にはナローがよく似合う。
いくら上手に作ってあっても16.5ミリではぶち壊しだ。少なくとも13ミリにすべきだ。
その点ナローはしっくりくる。まず、自然と調和する。一間六尺と馴染む。
そして何よりも日本人の肌に合う。身近に鉄道と言う感じがする。
その点国鉄は化け物だ。新幹線など風上にも置けやしない」~
「新幹線は騒音がひどい。新幹線はデザインが悪い。新幹線なんか無視しちまえ」~

 以上は70年代半ばから80年代半ばにかけての雑誌等から拾いだしたものですが、やや端的な表現もあるとはいえあの当時の新幹線に対する見方の最大公約数に近い物を示したものだと思います。
 (余談ですが上の記事の書かれた時期は鉄道模型では第一次ナローブームの最盛期でした)
 開通当初からTMSの誌上でも新幹線のモデルの記事は絶無に等しく、実際の社会への貢献度や利便性の改善に対して少なくとも趣味の世界では不当に低い扱いだった事がわかります。
 今でも私と同年代以上の鉄道模型ファンは大なり小なり同じ感覚を引きずっている様な気もします。

 その新幹線が趣味人の間で評価され始めたのは0系の引退前後の時期からではなかったでしょうか。
 21世紀に入り新幹線開通当時にまだ生まれていなかった層辺りが鉄道模型趣味の中心世代にシフトし始めた辺りから新幹線、事に0系への評価や愛惜が変わってきた様な気がします。
 同じ様な事は過去にSLとかブルートレインなどでも見られたと思いますが、登場時は最先端の技術や物新しさから一般にもてはやされる一方で趣味人のメインストリームからは半ばは反発、半ばは無視に近い扱いである事も多かった思います。

 それが時代を経て、一旦消え去るとなると掌を返したように持て囃されるという点、時代は繰り返します。
 「去りゆく者への郷愁」と言う奴が鉄道模型や鉄道趣味の中心をなす嗜好のひとつである以上新幹線もその流れとは無縁ではなかったという事でもありましょう。

 尤もこんな事を書いている私自身、中断前は新幹線の車両は全く関心ありませんでしたし、再開した今でも編成としての新幹線はNにはなく、Zゲージで辛うじてと言った程度のステイタスです。
 ですから上記の事を指して「だからマニアはだめなんだ」等と言う気は全くありませんし、そもそもその資格自体ありません(汗)

 今回開業50周年に乗っかる形で新幹線ネタをメインやサブで書いてきましたが模型そのものに関する思い出は自分でも驚くほど希薄です。
 映画やテレビ、書籍と言う中でいわば外側からの視点で0系そのものよりも0系を取り巻いていた時代の気分をネタに使った所が多かったと思います。

 やはり趣味人としての私の中のどこかに上記の言説と同じ感じ方があるからかもしれません。
 あれだけ帰省のたびに新幹線のお世話になっているというのに(大汗)


 ですが現実に新幹線が無かったら私は今の住所に住んでいなかったし今の仕事にも就いていなかった可能性は濃厚です。
 となると、今の様な形で鉄道模型の趣味を再開する事もなかった訳ですから私自身が「新幹線の開通に伴う社会の変革」の影響を最も受けた一人だったと思います。
 少なくとも交通機関としての新幹線にはお礼を言いこそすれ無視したり否定する気には到底なれないのも確かです。

 ですが趣味人としての私としては今以上に新幹線を趣味の対象として捉える事はあまりない気もします。
 現にあれほど乗っていたくせに200系のモデルは1両もなく、思い入れも全くありませんからこれが変わるというのは少し考えにくい気もします。

 感覚的に言うなら「ミニバンユーザーのスポーツカー好き」というのに近い感じでしょうか。

 とか言っといて何年か後には掌を返して200系のNかZのモデルをレイアウト上でバンバン走らせているかもしれませんが(爆)


新幹線開業50周年ネタ6「新幹線大爆破」とドクターイエローのはなし

2014-10-11 22:37:21 | 車輌・電車
 新幹線大爆破ネタからもうひとつ。
 今回は模型絡みです(笑)


 この作品の後半のクライマックスは爆弾を外すための機材を受け渡しするために救援列車をひかり109号に並走させ二本の列車の間で梯子を渡しながらガスバーナーやボンベを受け渡す所です。
 時速100キロで速度を固定して障害物のある地点までの15分で全ての受け渡しをしなければならないサスペンスはそれなりに緊迫感があります。
 が、時速100キロで15分と言うと約25キロにわたる区間で上下線の間に信号などの障害物が無いという設定になりますが実際の新幹線はそういう構造になっているのか少し不思議ではあります。
 (ご存知の方はご教授いただけると嬉しいですが)

 まあ、それはさておき、
 劇中ではひかり109号と同じ仕様の0系大窓仕様の4両編成の電車が並走していますが本来ならばドクターイエローみたいな専用列車を仕立てて走らせる方がよりそれっぽかった気もします。
 (たまたま空いていた別編成を109号と並走させたという設定もあり得ますがそれならそちらも12両以上のフル編成だったらよかった気もします。記憶に間違いなければあの当時通常仕様で4連の0系の編成はありませんでしたから)


 そのシーンにふさわしいのを私の手持ちで漁るとマイクロの941形あたりが該当します。
 (4連仕様も存在する様ですが如何せんモデルも実車も見た事がありません汗)

 こちらの方は見るからに救援車と言う雰囲気のルックスで非常感が満点の様な気もします。
 恐らくは予算の都合で救援車のミニチュア(実際にはその他に運転台周りの実物大セットも必要だった筈です)まで作る余裕が無かったのか、あるいは最初からこういう編成が存在すると知らなかったのかもしれません。


 そんな訳で模型の世界でそのシーンを再現してみるのも面白い気もします。

 型の新しい0系小窓車であればプラッツのZゲージでも同じシーンは再現可能。むしろ今だったらそちらの方がより手軽かもしれません。

新幹線開業50周年ネタ5・「ネオトキオ発地獄行き」

2014-10-09 06:02:24 | その他
 大分前にレイアウト趣味に見る特撮映画の項で0系新幹線のネタを取り上げた事があります。
 その折にアニメで0系新幹線が活躍する話を取り上げるとか書いておきながらこれまで書く機会を逸してきておりました。


 今は新幹線開業50周年ですし、この機会に便乗させてもらおうかと(笑)

 物は30年位前のタツノコプロのTV作品「未来警察ウラシマン」の一編「ネオトキオ発地獄行き」

 数十年後の未来の東京にタイムスリップした記憶喪失の主人公が警察に入り犯罪組織と戦いつつ自分の過去をさぐって行くという話を縦軸に展開します。
 当時のアニメらしくデカダンな雰囲気漂う二枚目悪役とか無暗にきゃぴきゃぴした(死語)ヒロインとかが絡み80年代の勢いを感じさせる作品としても記憶に残る物で未見の向きにはぜひお勧めしたいシリーズではあります。

 さて、今回の話ですがネオトキオと改名した未来の東京では0系新幹線は超高速鉄道や飛行機に押されてオンボロ扱い(それでも実際の0系引退より30年は長生きしていますが)
 その0系引退、新幹線廃止を知った主人公が過去の記憶に惹かれ最終列車に乗り込む所からスタートします。
 (実際と異なり引退運転でも見送りもイベントもなし。乗客は主人公ただ一人w)


 ところが列車の走る先では犯罪組織が線路を破壊して地中に埋まっている謎の隕石の採掘中。
 列車の運行を知った犯罪組織はあの手この手で運行を妨害し列車を採掘現場に近づけまいと攻撃を仕掛けて来ます。
 一方の新幹線では何としても0系に最後の華を飾らせてやりたい最終列車の運転士が運転を強行。


 更にその戦闘のはずみで新幹線のブレーキ制御が故障。自力で停車できなくなった新幹線が採掘現場へまっしぐらに進行するというサスペンス。



 かくて「新幹線大爆破」にドイルの「臨時急行列車の消失」、更には映画の「大陸横断超特急」をブレンドしたようなテレビアニメ史上空前絶後の「0系新幹線主役のトレインチェイス」が出現するというストーリーです。
 もちろん、設定や演出上の考証は非常に穴だらけなのですが、それを補うだけの妙な勢いが感じられ、私個人は非常に気に入っている一編です。

 敵の戦闘ヘリと絡みながら疾走する新幹線の作画もシーンによっては非常にしっかりしており恐らく当時としては0系新幹線が一番まともに描写されたアニメではないでしょうか。


 クライマックスでは破壊によって持ち上げられた線路の上を0系が駆け上がり線路の切断部分で先頭車が引っ掛かってようやく停止するシークエンス。

 70年代ハリウッドの能天気なアクション映画を髣髴とさせる一篇ではありました。



新幹線開業50周年ネタ4・「動脈列島」

2014-10-08 06:58:58 | その他
 今回も0系新幹線のネタです。もっともこちらはだいぶ前に上げたサブブログの改訂版ですが。

  先日、サブのブログ(ホビーのごった煮)で「新幹線大爆破」の話をしましたが、こちらでは別の作品を取り上げてみたいと思います。
 「新幹線大爆破」が劇場公開された時期は確か東宝では「東京湾炎上」をやっていたと思います。あの頃はパニック映画ブームでこれも先述した「タワーリングインフェルノ」もこの頃の公開と記憶しています。
(上記3本のうち当時の私が映画館で観たのは「タワーリング~」のみです)

 さてその「新幹線大爆破」から3か月くらい後に東宝で公開されたのが「動脈列島」でした。

 この年の春の新聞記事で東宝の製作発表があった折にたしか東京湾炎上と並んで「パニック映画二本に挑戦」とか言ってこの作品もパニック映画のくくりで宣伝されていたのを思い出しました。

 「新幹線大爆破」が「止めようとしても停められない」所にサスペンスを置いているのに対し本作では「予告通りに新幹線を全面停止させられるか」に話の重点が置かれている点でまず対照的です。
 当然本作の方が田宮次郎扮する捜査本部長を中心とする捜査陣の地道な捜査活動、それに対して近藤正臣扮する犯人がどうその裏をかくかに重点を置いています。

 公害問題華やかりし頃の映画だけに新幹線の騒音・振動と言った当時の新幹線問題を扱った比重が高いのも本作の特徴です。
 題材が似ていた事もあってか「新幹線大爆破」に出ていた役者も何人かこの作品に出ていたりして公開のタイミングを考え合わせると面白い現象でもあります。

 ストーリーについては文庫本で原作も出ていますので(但し細部は映画とは異なる)ここでは触れません。

 私がこれを初見したのはずっと後の事でしたがとにかく地味な映画だったという記憶しかありません。
 ですがサスペンスの組み立て方は新幹線大爆破よりもずっと堅実で前者が「体育会系パニック映画」ならこちらは「文系サスペンスパニック」に近い違いを感じます。

 それを端的に表すのが新幹線の特撮で「新幹線大爆破」がかなりの大スケールでミニチュアセットを組んでいるのに対し本作ではミニチュアかどうかすら分からない位に地味です。
 確証はないのですが前半10分くらいのところで豊橋駅で0系が脱線するカットでミニチュアを使っているのではないかと思います。
 時間にして3,4秒。バラストの上に台車を食い込ませた先頭車のカットのみ。ことによるとミニチュアではなく写真を切り抜いてセットに置いただけかもしれませんが先頭車の絞り込みがやや不自然な所からミニチュアである可能性も否定できません。
 言い換えればそれくらい本物らしいカットとも言えます。

 本作で唯一派手なシーンはクライマックスに無線操縦で新幹線に突入しようとするブルドーザーに立ち向かうパトカーが3・4台次々に蹂躙される「大都会PARTⅢ」みたいなシーンです。


 このシーンではMS40クラウンやセドリック130のパトカーが主に破壊されていましたが「新幹線大爆破」ではこれほど派手なカースタントはなかったのでその意味でも対照的ではあります(笑)


新幹線開業50周年ネタ3「新幹線大爆破」から

2014-10-07 06:53:48 | その他
 今回はこれまでこのブログでもちょくちょく取り上げている「新幹線大爆破」を。

 ストーリーとか演出等についてはこれまでにもさんざん書いているのでここでは割愛して主にミニチュア描写を中心に書いてみようと思います。


 本作は皆さんもご存じの通り製作に際して国鉄の協力が一切得られない状況でしたので新幹線絡みの主要なシーンは車内のセットとミニチュアで処理されています。
 (その代り本編で組まれた新幹線車内のセットは実物のメーカーに発注したパーツで構成されたそうであまりの出来の良さに以後、他のドラマや映画で随分使われたのだそうです。この映画の少しあとにはそのものずばり「新幹線公安官」なんて連続ドラマも作られましたが、恐らくこのセットが大活躍したのではないでしょうか)

 その殆ども当然走行シーンですがミニチュアが絡むのは前半の山場である浜松駅周辺での下りひかり109号と上り20号の入替シーン、および広島県内でひかり109号と救援列車が並走するシーンが主な物です。
 (後合成がメインですがクライマックスでひかり109号が救援隊が待ち受ける真夜中の土手に停車するシーンも印象的ではあります)

 この中で特に印象的なのはやはり浜松駅のシーンでしょうか。
 シュノーケルカメラを使い運転席視点で進行する構図は結構迫力があります。



 このシーンは撮影所内に大掛かりなオープンセットを組んだ物と思われますがビル等のミニチュアは東宝のそれに比べると大雑把な造形の物が多いにもかかわらず、自然光のもとではそれなりにリアルな雰囲気が出ています。
 また、これも以前から再三書いているのですが109号とすれ違うひかり20号が浜松駅構内を通過するシーンはミニチュアながら大径のカーブを駆使してかなりパノラミックに表現され観ていてミニチュアと分かっていてもぞくぞくするほどのリアリティが感じられます。
 いや全くこれ位スケール感のある駅をレイアウトに組んでみたいとこれを観るたびに思うのもレイアウト趣味故でしょうか(笑)

 最近は模型でもカメラカーが流行りですが、シュノーケルカメラを駆使したこの視点などはまさにそのさきがけといえます。
 それどころかこれ位雄大に組まれたレイアウトでないとカメラカーのメリットが発揮できないという意味では未だにこのカットは色褪せていません。


新幹線開業50周年ネタ2「一億人の昭和史・高度成長の軌跡」から

2014-10-06 06:51:34 | 書籍
 ついこないだまで全く意識していなかったのに開通50周年を意識した先日来0系を中心に新幹線ノスタルジー状態です。
 そんな訳でメイン・サブを問わず新幹線ネタで押していますが今回もやっぱりこのネタです。

 毎日新聞社編の「一億人の昭和史」。昭和50年頃に出ていた昭和史の俯瞰シリーズで50年間の世相・事件を豊富な報道写真で捉えたシリーズで正刊で10冊、そのほかにほぼ同数以上の別冊で構成されています。
(以前紹介した「日本鉄道史」もこのシリーズの1冊です)
 今回取り上げるのはこの中の一冊「⑦高度成長の軌跡」から

 性格上、シリーズの他の本では「太平洋戦争」をはじめ「公害」とか「ロッキード事件」等の読んでいて重くなる様な特集が多いのが常です。
 が、その中でもこの「高度成長~」が異色なのが巻頭のかなりのページが「東海道新幹線の工事や開業」に費やされている点です。
 本来なら同時期の東京オリンピックが同じ位置に来てもおかしくないのですがわざわざ新幹線がこの位置に来ているという事は後の社会に与えた影響の大きさを編集する側がよく認識していた証左とも言えるでしょう。

 天下の新聞社が当時スター扱いで取材していた事もあってか専門誌でも見ない様な面白い写真も多く開業50周年の今になって見ると非常に感慨深く、且つ楽しめます。
 例えば本書の見出しページの背景は「輸送で蒸気機関車に牽かれつつデッキガーダー橋の上をゆく試作型新幹線車両」という当時以外では絶対見られない(再現すら不可能)驚き物の画だったりします。
 また開業直前の営業車両の道路上の移動シーンは新聞社らしく豊富な写真を駆使して数ページを費やしており驚かされます。

 あるいは新幹線開業前に想像図の新幹線の模型が交通博物館のレイアウトを疾走する写真なんかもあったりします。

 まあ、「有楽町の新幹線工事現場の火災写真」なんてのは絶対鉄道専門書には載りそうもないですがw

 開業運転で「軽飛行機と競争している0系」なんかも当時の感動をストレートに伝える名写真ではないでしょうか。

 実際、これ以後東北新幹線が開業する前後までの10年以上は0系をはじめとした新幹線は騒音問題がクローズアップされたり故障がしょっちゅうだったり(「新幹線大爆破」の1シーンで前方を走る列車がいきなり故障停車するシークエンスがあり、今見ると「取ってつけた様な偶然」に見えますが、実際には当時は当たり前の様に故障・運休が常態化していたので、あの頃はそれほど不自然ではありませんでした)とネガティブなイメージばかりが付いてくる様になっていきます。

 ある意味、登場前夜のこの熱気と言うのはまさにこの時だけしか感じられない物であり写真と言う形でそれらを追体験させてくれる本書は今のこの時期「読ませてくれる」一冊ではあります。

 このシリーズは今でも時々あちこちの古本屋で見かけるので、もし本巻が見つけられるなら結構なおすすめ本と思います。

新幹線開業50周年ネタ(笑)カラーブックスの「日本の鉄道」

2014-10-05 06:49:15 | 書籍
 今月は東海道新幹線が開通して50周年と言う事でもあるのでしばらくの間私のブログもメイン、サブ共に0系(あるいは200系)時代の新幹線ネタで引っ張ってみようかと思います(笑)

 まずはカラーブックスの鉄道本ネタから
 カラーブックス初の鉄道本となる「日本の鉄道」

 表紙を誇らしげに飾るのは「疾走する0系新幹線」
 この事からもお分かりの様に本書は東海道新幹線の開通に合わせて昭和39年時点での国鉄・私鉄の最新鋭の車両の紹介に力点を置いた構成になっています。

 カラーページも前半は新幹線に関する物が占め、当時の最先端技術を駆使して作られた新幹線への誇りと情熱が技術陣のみならずこうした一般書でも熱く語られています。
 中には結局実現しなかった「新幹線の貨物車両」の想像図もありますがこれはずっと後に在来線の「スーパーレールカーゴ」で実現しており、実際外見はそっくりだったりするのですが。

 その他の在来線や私鉄の車両についても最新型を中心に述べられカラフルなカラーページと相まって今でも読んでいるとウキウキしてくる魅力にあふれています。
 当時はまだSLブームの前夜、あるいはとっかかりと言う時期でしたのでSLや旧式車に対するノスタルジーの様な物はやや希薄です。
 ですが最後の方に登場する蒸気の写真は情感の溢れる良い写真も多く前述の最新型とのバランスも良く取れていると思います。

 シリーズの一番最初に出た一冊だけに鉄道本としての完成度も非常に高く手に入るなら今でも鉄道好きなら誰にでもお勧めできる一冊と思います。

ホームページの更新のはなし

2014-10-04 06:45:14 | その他
 今回は2年前に開設したHPのはなしから。

 一週間ほど前、このHPの訪問者数が5000を超えました。
 更新のペースの遅さを考えると2年間で5000というのは良い数字かもしれません。

 このHPも開設当初は形を作るのに精いっぱいで最低限の内容(元々以前のブログ記事の再編集、増補改訂版といった性質の物なので今でもそこは基本的に変わっていませんが)でした。
 しかも開設そのもので精力を使い果たし、開業後半年くらい更新しないできてしまうという恥さらしを(汗)

 半年くらい経ったところでさすがにこれではいけないと思い少しづつ追加や更新を進めてきましたが、ほぼ月一回程度の更新、それもちょこちょことした記事の追加程度しかできない状況でした。
 何よりこの時は半年間のブランクで開設時に覚えたページの作り方や手の加え方をすっかり忘れてしまっていたのが痛かったです。

 ですから手順を忘れない意味でも、この7月頃からはせめて月二回くらいは更新して中身を充実させようとはしていますがその進行も遅々たるものです。
 それにしても他の皆さんの作ったHPなどを拝見するととてもカラフルで見やすい物が多く、参考になると同時に自分のHPの進み具合と出来の悪さに自己嫌悪に陥りかける事が多いですね(恥)
一体どうやってこれほどのHPが作れるのかといつも思います。

 それでも先日行なった更新では開設以来初めてメインページを少しだけリニューアルしました。
 もっと賑やかで楽しい物を目指してはいるのですがこの辺が今の私の精一杯です。

 今後も徐々に充実させていこうと思っていますので宜しくお願いします。
 なんだか今回は言い訳のオンパレードになってしまいました(恥)
 (写真はあまり本編とは関係ありません)

そのHPはこちらです光山鉄道管理局

「鉄コレの電気機関車」東武ED5060に感じたこと

2014-10-03 06:20:52 | 車両・電気機関車
 久しぶりに暇が出来たので行きつけのショップでかねて予約しておいた鉄コレの電気機関車を引き取ってきました。


 第一弾の名鉄デキ100以来いつかはまた出るだろうと思っていた鉄コレの機関車ですが意外に待たされたような気もします。
 デキ100の時は動力は電車と同じ動力ユニットを使っていたので今度もそうかと思っていましたが今回は専用の動力が同時リリースです。
 そのせいもあってか他社の完成品ほどではないとはいえ動力ユニット込みだと結構な値段になってしまいます。

 後述する購入後の手間を考えるとこれが高いと感じるか、これでもまだ安いと感じるかでかなりユーザーの意識の違いが出るかと思えます。
 実際、私にとってもかなり微妙な値付けだったのは確かですし。

 今回リリースされたのは三岐鉄道のED459とそのベースとなった東武鉄道のED5060のふたつですが予算の都合で両方という訳には行きません(汗)
 当レイアウトでは比較的東武の車両が多く在籍している関係から今回はED5060の方を選びました。

 私鉄のデッキ付きの電気機関車が鉄コレで出るとはこれまで考えても見ませんでしたが、実際モデルを手に取ってみると肝心のその手すり類はユーザーによる後付けに任される構造です。
 早速私も取り付けに掛かりましたがパーツが細かいのでビギナーや年長者には結構難しそうです。
(この機種には同様に後付けで無線アンテナや汽笛などが付いていますが、手順から考えると先にこれを付けてから手すりに移った方が良いのではないかと思います)
 実際私も手すりを一本飛ばしてしまいましたが予備パーツが同梱されていたので事なきを(汗)
 カプラー交換でも一旦デッキ部を外してから行なう手順ですが、このパーツも取り付けが意外に渋かったです。

 いずれにしてもこれまでの電車系鉄コレのようにイージーな訳には行かない事は予め知っておいた方が良いと思います。

 ですが手すりを付けてしまえばスカート周りのディテーリングがしっかりしているので意外なほどの細密感があります。
 ですが動力化に伴いアーノルドのカプラーを装着してしまうと一気に雰囲気がスポイルされるという意外な弱点も感じました。
 標準状態では両方ダミーカプラーですがアーノルドに交換する際にスカートの一部のパーツが欠き取られてしまう事が主な理由です。

 これまで私が機関車を入線させる折には汎用性を最優先してアーノルドを標準で装備させているのですが、今回ばかりは片方のみに留めました。
 この辺りも従来の鉄コレとは異なるポリシーを感じます(従来なら片方は大概の場合アーノルドでしたし)

 同時購入した動力ですがこれまでの鉄コレのそれよりもやや複雑な構造(サイズに余裕がない)らしくスムーズさで他より一歩譲る印象でした。
 ですが余程の超スローを試さない限りはこれも許容範囲でしょう。台車間のホイールベースも短いので140Rは余裕でクリアしますし。

 これを買う時にショップのご店主なども話されていましたが、専用のユニットまで出した所から見ても今後鉄コレで電気機関車が続々リリースされる可能性はかなり高そうに思います。
 個人的な予想ですが30年ほど前に旧しなのマイクロがリリースしていたED級の箱型車体の旧型電機群とかが候補に挙がるのではないかと。

 まあ、それが実現しないまでも今回の動力ユニットの登場でこれまで既存のモデルの動力をコンバートするしかなかった電気機関車の自作の敷居はそれなりに低くなった気がします。
 実際、これを見ていると(これで何か作れないかな)と思ったりしましたし(汗)
そう思えば自作派、工作派(特に私の様な発想だけで腕の伴わない層w)にはこのユニットだけでも朗報といえるかもしれません。

流線形の怪物・ターボトラン

2014-10-01 06:17:17 | 車両・気動車
 今回は昨日の流線形ネタに関連して(笑)
 知人からの借り物ですがなかなか面白い機種だと思いましたので。

 物はBACHMANNのターボトレイン。
 5車体連接構造の高速列車で動力がガスタービンと言う変わり種。
 何よりこの迫力物の「流線型の怪物」的デザインに驚かされます。

 カプラー部が特殊な構造で最初は、Nゲージではないのではないかと思っていましたが実は連結部に一軸の台車が入っているためにこういう構造になっていた様です。
 動力部は先頭車の最前部2軸のみですが台車とモータ・ウェイトとライトユニットまでが一体化した「Nゲージ版パワートラック」みたいな動力構造です。
 5連の編成で2軸の身の駆動と言う事で最初は非力に思えたのですが、実際には今回入線した車両群の中で最もパワフルかつスムーズな走りの部類でした。

 全ての編成でトータル7軸のみの台車で線路との抵抗が最小限に抑えられており、しかも車体自体が結構軽量なので新幹線並みのパワフルな走りができます。

 このタイプはごく最近に現代の水準のモデルが出ている事もあってボディの細密感や質感表現はさすがに見劣りがしますが、それを補って余りあるほどの独創的な機構と迫力物のフォルムのせいもあってレイアウト上ではかなりのインパクトを見せてくれました。

 このBACHMANN製ターボトレインはトミーがナインスケールを出す以前の物らしく75年度版のカタログに掲載されていない割には中古屋や昔のレイアウトの写真等で時折見かけた編成でもあります。
 そんな所から見て恐らくは73年以前にBACHMANNブランドで出ていたセットではないでしょうか。

 この間のクラブの運転会でも大活躍していましたが速さこそ大した事はないのですが走る姿は迫力物です。