光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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新幹線開業50周年ネタ3「新幹線大爆破」から

2014-10-07 06:53:48 | その他
 今回はこれまでこのブログでもちょくちょく取り上げている「新幹線大爆破」を。

 ストーリーとか演出等についてはこれまでにもさんざん書いているのでここでは割愛して主にミニチュア描写を中心に書いてみようと思います。


 本作は皆さんもご存じの通り製作に際して国鉄の協力が一切得られない状況でしたので新幹線絡みの主要なシーンは車内のセットとミニチュアで処理されています。
 (その代り本編で組まれた新幹線車内のセットは実物のメーカーに発注したパーツで構成されたそうであまりの出来の良さに以後、他のドラマや映画で随分使われたのだそうです。この映画の少しあとにはそのものずばり「新幹線公安官」なんて連続ドラマも作られましたが、恐らくこのセットが大活躍したのではないでしょうか)

 その殆ども当然走行シーンですがミニチュアが絡むのは前半の山場である浜松駅周辺での下りひかり109号と上り20号の入替シーン、および広島県内でひかり109号と救援列車が並走するシーンが主な物です。
 (後合成がメインですがクライマックスでひかり109号が救援隊が待ち受ける真夜中の土手に停車するシーンも印象的ではあります)

 この中で特に印象的なのはやはり浜松駅のシーンでしょうか。
 シュノーケルカメラを使い運転席視点で進行する構図は結構迫力があります。



 このシーンは撮影所内に大掛かりなオープンセットを組んだ物と思われますがビル等のミニチュアは東宝のそれに比べると大雑把な造形の物が多いにもかかわらず、自然光のもとではそれなりにリアルな雰囲気が出ています。
 また、これも以前から再三書いているのですが109号とすれ違うひかり20号が浜松駅構内を通過するシーンはミニチュアながら大径のカーブを駆使してかなりパノラミックに表現され観ていてミニチュアと分かっていてもぞくぞくするほどのリアリティが感じられます。
 いや全くこれ位スケール感のある駅をレイアウトに組んでみたいとこれを観るたびに思うのもレイアウト趣味故でしょうか(笑)

 最近は模型でもカメラカーが流行りですが、シュノーケルカメラを駆使したこの視点などはまさにそのさきがけといえます。
 それどころかこれ位雄大に組まれたレイアウトでないとカメラカーのメリットが発揮できないという意味では未だにこのカットは色褪せていません。