光山鉄道管理局・アーカイブス

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新幹線開業50周年ネタ5・「ネオトキオ発地獄行き」

2014-10-09 06:02:24 | その他
 大分前にレイアウト趣味に見る特撮映画の項で0系新幹線のネタを取り上げた事があります。
 その折にアニメで0系新幹線が活躍する話を取り上げるとか書いておきながらこれまで書く機会を逸してきておりました。


 今は新幹線開業50周年ですし、この機会に便乗させてもらおうかと(笑)

 物は30年位前のタツノコプロのTV作品「未来警察ウラシマン」の一編「ネオトキオ発地獄行き」

 数十年後の未来の東京にタイムスリップした記憶喪失の主人公が警察に入り犯罪組織と戦いつつ自分の過去をさぐって行くという話を縦軸に展開します。
 当時のアニメらしくデカダンな雰囲気漂う二枚目悪役とか無暗にきゃぴきゃぴした(死語)ヒロインとかが絡み80年代の勢いを感じさせる作品としても記憶に残る物で未見の向きにはぜひお勧めしたいシリーズではあります。

 さて、今回の話ですがネオトキオと改名した未来の東京では0系新幹線は超高速鉄道や飛行機に押されてオンボロ扱い(それでも実際の0系引退より30年は長生きしていますが)
 その0系引退、新幹線廃止を知った主人公が過去の記憶に惹かれ最終列車に乗り込む所からスタートします。
 (実際と異なり引退運転でも見送りもイベントもなし。乗客は主人公ただ一人w)


 ところが列車の走る先では犯罪組織が線路を破壊して地中に埋まっている謎の隕石の採掘中。
 列車の運行を知った犯罪組織はあの手この手で運行を妨害し列車を採掘現場に近づけまいと攻撃を仕掛けて来ます。
 一方の新幹線では何としても0系に最後の華を飾らせてやりたい最終列車の運転士が運転を強行。


 更にその戦闘のはずみで新幹線のブレーキ制御が故障。自力で停車できなくなった新幹線が採掘現場へまっしぐらに進行するというサスペンス。



 かくて「新幹線大爆破」にドイルの「臨時急行列車の消失」、更には映画の「大陸横断超特急」をブレンドしたようなテレビアニメ史上空前絶後の「0系新幹線主役のトレインチェイス」が出現するというストーリーです。
 もちろん、設定や演出上の考証は非常に穴だらけなのですが、それを補うだけの妙な勢いが感じられ、私個人は非常に気に入っている一編です。

 敵の戦闘ヘリと絡みながら疾走する新幹線の作画もシーンによっては非常にしっかりしており恐らく当時としては0系新幹線が一番まともに描写されたアニメではないでしょうか。


 クライマックスでは破壊によって持ち上げられた線路の上を0系が駆け上がり線路の切断部分で先頭車が引っ掛かってようやく停止するシークエンス。

 70年代ハリウッドの能天気なアクション映画を髣髴とさせる一篇ではありました。