光山鉄道管理局・アーカイブス

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フライッシュマンのUmbau-Wagen

2023-12-02 05:31:59 | 車両・客車・貨車
 今回は外国型Nゲージの中古モデルネタです。


 現住地で外国型モデルの中古に当たるなんて事は滅多に無いのですが、その中でもわたしの琴線を刺激するようなモデルに当たる機会はさらに少なくなります。
 先日、行きつけの中古屋でそういうモデルに当たるのもかなり珍しい事です。

 物はフライッシュマンの客車3両セット。
 写真を羅列するとカラーリング以外脈絡のない組み合わせなのですが、これでも正規のセット物だそうです。



 ドイツ型としては異例なほど短駆のボギー客車とショートボディの3軸客車2種。同じ編成だとすれば随分とちぐはぐに見える組み合わせです。
 これを見つけた時考えたのは「上の観光地区レイアウトで小型機関車に牽かせる観光列車に似合いそう」でした。


 サイズ的にもこれまで入線している外国型の2軸客車よりも堂々としたフォルムで日本型とのサイズ差も少ないものですし、編成を組ませてみても案外違和感を感じません。
 面白いのが3軸客車の構造で真ん中の1軸が左右に横動し、急カーブに対応している点です。
 勿論実車準拠ならこういう構造は考えにくいですが、運転主体で考えるなら歓迎できる処理です(実車でも3軸の車両は2軸よりも不安定な走りの事が多いですし)


 ただし、連結間距離が市販車としても異例に狭い設定でリアルである反面280R程度でも車体同士が接触しやすく台車の機構ほどには急カーブには強くない様です。
 客車単独で使うか、他社製車両との混合列車にして連結間距離を広くするなら棚幡線(ミニSLレイアウト)でも使えるかもしれません。せっかくの台車横動機構は生かしたいですし。


 ところで、車両の第一印象で「観光地向けメルヘンぽい列車」を勝手に想定していたのですが、実車の情報を調べてみたら実はこの客車は「Umbau-Wagen」と呼ばれ、「1950年代のドイツで深刻化していた物資の不足に対応するために旧型車を改造して大量に生み出された再生客車の一群」だったのだそうです。日本でもかつては客車の鋼体化の時期に増備が間に合わなかった為に木造客車のベースに鋼製ボディを乗せた「半鋼製車」が作られていた時期がありましたが、事情は違うとはいえノリはごく近い様です。
 (因みに3軸客車もベースとなったプロイセンやバイエルンの仕様として存在しており、特にこの客車のために用意されたものではない様です)

 何事もイメージだけで調べないでいるとイメージと現実の落差に気付かないまま過ぎてしまいそうですね(大汗)


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