Mein bester Feind 2010年 ドイツ作品
監督 ヴォルフガング・ムルンベルガー
出演 モーリッツ・ブレイブトロイ ゲオルク・フリードリッヒ ウド・ザメル メラーブ・ニニッゼ ウーヴェ・ボーム
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
飛行機が墜落し、ユダヤ人が助かった。彼は、負傷したドイツ兵を助け出すのだった。
1938年、ウィーン。
カウスマン画廊を経営しているユダヤ人の父、ヤーコブを持つ、息子のヴィクトルは、近所のドイツ人達に嫌がらせを受ける日々だった。
そこへ、親友でここの使用人の息子ルディが久しぶりに尋ねて来た。
再会を喜ぶのも束の間、ルディは、ヴィクトルから聞いたミケランジェロの幻の名画をヴィドリチェク親衛隊大佐に話し、その名画を奪ってしまう。さらに、ヴィクトルの家族を強制所へと送り込んだ。
ヴィクトルは、輸送された強制所で父親がルディの裏切りを見越して、本物のミケランジェロの絵を隠したのだと聞かされる。そして、その隠し場所のヒントを教えられた。
一方、ルディは偽物だったとこっぴどく上司から叱られ、本物を捜そうと再びヴィクトルを尋ねるのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
邦題に惑わされてしまうが、原題の直訳「私の最高の敵」と聞くと納得がいくこの作品。
本物のありかはあっさり分かるので、それまでの二人のやり取りが面白いからだ。
何せ、パパちゃんのヤーコブさんが凄い。
そこまで見越して作戦を練っているのだもの。
そういう機転が利くからユダヤ人にやっかみがいくのだと思うけども。( ̄。 ̄;)
あらすじの続きをちょっと解説させてもらうと、
オープニングの飛行機事故の二人は、ルディとヴィクトルなのだ。
その後のやり取りがむちゃくちゃ面白い。
展開はベタなんだけども、いつ正体がばれるのかと、ヒヤヒヤ、ドキドキものだけど・・・。
そして、
機転がきく恋人。彼女は素晴しかったよ。
それでは、
主人公ヴィクトルを演じたモーリッツ君はと言いますと。
おとぼけ具合が上手い!
そして、家族思いなのも感動。
ニセを演じるのも上手かったなあ。
贅沢言えば、
もうちょっと痩せてて欲しかった。(衣裳の関係かむっちゃぽっちゃりに見えたから)
そうそう、
モーリッツ君が、若い画家のモーリッツを呼ぶのがなんか妙な感じで面白かった。σ(^◇^;)
役名だから呼ぶのは当たり前なんだけども、なんで自分の名前呼ぶかな~なんて。(爆)
いつもながら、悪役のウーヴェ・ボーム。
ヴィドリチェク親衛隊大佐だったが、あ~いう出世を狙う嫌らしい上司っぷりはもろ似合っていたのだ。
なので、偽物を掴まされていたのを見た時にはざま~みろと思っちゃったもんね。σ(^◇^;)
使用人の息子だったとはいえ、親友で家族同然に育てられたのに、その家族を彼は思いっきり裏切っってしまう。
出世という欲も、時代背景という事もあるんだろうけども、なんだか寂しく思えてしまった。
以外と彼にとっては、あの画廊での生活は何か嫌なものが蓄積されてあったのかもしれない。
行いが同じでも受け取り方が違うとだいぶ違ってしまうから。
きっとそうだったんだろうなあ。
その反面の、ボンボン育ちのヴィクトル。
隠し場所を教えちゃった時には、おいおいと思ったけどもね。
まあ、そこが、ヴィクトルの良いところなんだろうなあ。