Border Town 2007年 アメリカ作品
監督 グレゴリー・ナヴァ
出演 ジェニファー・ロペス アントニオ・バンデラス マヤ・ザバタ マーティン・シーン
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
アメリカの国境に面するメキシコの街フアレス。今日も、アメリカ企業の工場に勤める若い女性が犠牲になった。
同じような企業へ勤めるエバは、いつのもように帰路についた。だが、今日は違っていた。バスは、見知らぬ道へ入り、見知らぬ場所で下ろされ、見知らぬ男達に暴漢され、頭を殴られ殺され掛けたのだ。奇跡的に助かった彼女は、必死に家に帰り着く。
一方、アメリカの新聞社に勤めるローレンは、上司のジョージより、海外特派員にするという条件の下で、フアレスへの取材を引き受けた。女性ばかりが行方不明になっている事件を追うというもので、彼女は、かつての同僚ディアスに協力を求める。
そして、あの奇跡的に生還した女性、エバに出会うのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
昨年公開されたこの作品。映画館へは行けなかったが、やっとDVDで観賞した。
久しぶりに真剣な社会派サスペンスを見た、ich。
実際に起こっている事件に注目して、監督さんが制作したのだという。
この地区の現状を知って欲しいと。
物語はフィクションであるが、ちょっと酷い。
犠牲者が若い女性というのが、やっぱり心が痛む。
何の利益があって、襲うのだろうか?欲望の為か?金の為か?
見ていて、無償に腹が立って仕方なかった。
だいたいが、こういう事件が放置されている時点で、金持ちが関与している事が多いし、治安の問題というのもあるが、政治がからんでいることが多々ある。
今回もそんな感じだった。
戦争を起すのも、こういう犯罪を見て見ぬふりをするのも、政治家。そして、おとがめがないのも彼ら。
何でもありなのかよ、そういう連中は!あ~むかつくぜ!
さて、気を取り直して、
目的のバンデラスはといいますと、現地の新聞社の責任者でもあり元同僚でもあるディアスだった。
どうも、ローレンとは、昔恋人だったようで、結婚しているというのを少しためらっていた様子だった。
報道機関にも規制が掛かっていたこの街。唯一の正義が彼だった。
久しぶりの彼の容姿は、短い髪にパーマが掛かっていて、メガネ姿だったので、むっちゃかっこよかったのだ。家族がありながら、彼女の危険な取材を応援していた彼。
思っていたよりも出番が少なく、最後はそうなってしまうのかとちょっと悲しかったが、いつもながら、作品選びが上手いなあと感心してしまったのだった。
何度か見ているロペスは、今回も気丈な女性の役だった。だんだん、慣れてはきているが。
久しぶりのマーチー・シーンは、やっぱりいい。
上からの圧力に屈しることしか出来ない立場っていうのが、なんとも言えなかったけども。(^◇^;)
熱演は、エバを演じた彼女だったのではないだろうか?
彼女の緊迫した演技は夢中になって見入ってしまったから。
ラストは、そうきてくれて嬉しいという気分になった。
まだまだ、映画の中でも戦いだったが、これをきっかけに、実際の方も少づつでもいいから、良い方向へ行ってくれる事を願わずにはいられないのである。