忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

どっちがいいのか?

2010-08-02 | 日々
 暑い日は続くが、自動車に乗れば涼しさを感じられる。自然のさわやかな涼しさが好きだが、この夏は欲張りな望み。日々の暮らしに熱中症を意識するのを欠かさないこと。
 乗せてもらった自動車は短時間で病院の駐車場に着く。外に出て自動ドアまでの1分ほどの距離が暑さで伸びているかと感じる。2つのドアを入ると受付兼待合室で、寒くもなくちょうどいいクーラーの設定温度になっていた。
 以前通院していた総合病院のなぜこんなに冷房するのか、患者に障るのではと気になっていた。名前を呼ばれ次の部屋に入ると、そこにも何人かの静かに順番待ちをしている人がいる。
 けっこう時間がかかるかもと思いながら、血圧測定などしてもらい待っていた。待合室がからにぎやかな声が聞こえて来た。私の次の患者さんのようだ。看護師は丁寧に説明している。

 高齢の女性が『暑い暑い‥苦しい、苦しい。死にたい‥もう死にたい‥。呟きながらやって来て私の隣りに座った。すぐ担当の看護師さんが来て『おばあちゃん血圧測定しますよ』
 『はよ死ねたらいいのに 死にたい、死んで楽になりたい』  と看護師さんにも訴えかける。 私が代わりに 「おばさん 死んでもほんとに楽になるかどうかはわからんよ」 と言ってしまう。
 『そうよ おばあちゃん』 とだけの看護師さんの話しかけに、おばあちゃんも病気の会話を始めた。その後おしゃべりできたかも知れないのに、声かけをしなかったのが心残り。でも帰りに挨拶するとやさしく戻って来た。